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日本のポップカルチャーへの海外の注目度は加速度的に上がっている。

『ポップカルチャーや漫画を通して伝統文化、現代文化の豊かな日本を発見しようと思ったんです。』
日本のポップカルチャーをメインコンテンツに開催されている、日本文化を紹介するコンベンションをご存知の方もいらっしゃると思うが、その代表的なコンベンションとしてフランスで開催されている「ジャパンエキスポ」をご存知だろうか?
今年の7月で14回目を迎え、今年の来場予想者23万人を超える大規模コンベンションだ。
今回この「ジャパンエキスポ」の副代表であるトマ・シルデ氏にインタビューする機会があった。
彼は熱っぽく日本のポップカルチャーのヨーロッパ展開の可能性を語ってくれた。
今年の7月で14回目を迎え、今年の来場予想者23万人を超える大規模コンベンションだ。
今回この「ジャパンエキスポ」の副代表であるトマ・シルデ氏にインタビューする機会があった。
彼は熱っぽく日本のポップカルチャーのヨーロッパ展開の可能性を語ってくれた。

当初、僕はアニメ、漫画やゲームなどのいわゆるオタクカルチャーのみを扱うイベントなのかと思っていたが、パンフレットを見てみると…「マンガカルチャー」「ポップカルチャー」「現代文化」「伝統文化」の4ジャンルを扱うイベント構成である。日本でもそれほどメジャーだと思われないような分野に関してのイベントも開催されている。
そのことについてトマ・シルデ氏は、『ジャパン・エキスポは2000年にジャン=フランソワ・デュフール、サンドリン・デュフールと私の三人で始めたんですが、当時は主に日本文化に対する情熱を共有したくて活動開始しました。それ以前は日本のポップカルチャーを取り上げた集会を各々で企画してたんですよ。でも日本に対する知識が深まるにつれ、日本って漫画やアニメだけじゃないことに気づいたんです。それと漫画やアニメは日本文化や日常生活への窓口になるなんじゃないかって。アニメだけ見てても日本ではどうやって高校に行くのかとか日本の食べ物とかってわかりにくいじゃないですか。こういうことは当時まだエキゾチックだったんです。そういう訳でポップカルチャーや漫画を通して伝統文化、現代文化の豊かなこの国を発見しようと思いました。』と開催動機から話してくれた。
また、彼との会話の中でヨーロッパ各国から集まるジャパンフリークに出来る限りの細かいニーズを調査し、そのニーズに合うコンテンツを用意することでこのジャパンエキスポの人気を保っていることも理解出来た。
現に、ジャパンエキスポに参加するゲストは「先取り感」あるゲストも多く、昨年は日本で大ブレイク中の「きゃりーぱみゅぱみゅ」や過去には「ももクロ」「AKB48」「ゴールデンボンバー」などのアーティストもブレイク寸前に参加している。この辺りも、彼らの日本とのネットワークの確かさを裏付ける。
そもそもフランスでは日本のポップカルチャーへの興味関心は若者から巻き起こった。そのブームの流れは子ども向けのアニメ番組で火が付き、フランス社会の日常文化にとけ込むようになったようだ。
フランスの企業はこの文化の流れを利用し、多くのビジネスを展開し始め、アメリカ文化ととって代わり、日本文化は大ブームになったようだ。しかし、その文化のうねりは家庭内での理解、つまり親の理解を得られないという壁にぶち当たった。
ただ、この壁を打ち壊したのがジャパンエキスポの開催であったようだ。日本の文化は「マンガ」や「アニメ」だけではなく、すばらしく荘厳な伝統文化や先端的な現代文化も紹介することで、日本文化を知る事、学ぶ事はヨーロッパ人の日常生活への新たな視点を得る機会になると世代構わず理解されるようになったのではないか。
ジャパンエキスポが実現した功績は大きい。
彼と話をしていて、自分が好きなものを紹介したいと思う機会の創出が、日本とヨーロッパの相互理解という大きな枠組みへ昇華し、市場を生み出す新たな機会を作っていると思った。
おそらく、今ではこの世界的なジャパンカルチャーのブームは当たり前のことかもしれない。
ジャパンエキスポはベルギー開催を予定し、アメリカ開催も視野に入れられている。
そのことについてトマ・シルデ氏は、『ジャパン・エキスポは2000年にジャン=フランソワ・デュフール、サンドリン・デュフールと私の三人で始めたんですが、当時は主に日本文化に対する情熱を共有したくて活動開始しました。それ以前は日本のポップカルチャーを取り上げた集会を各々で企画してたんですよ。でも日本に対する知識が深まるにつれ、日本って漫画やアニメだけじゃないことに気づいたんです。それと漫画やアニメは日本文化や日常生活への窓口になるなんじゃないかって。アニメだけ見てても日本ではどうやって高校に行くのかとか日本の食べ物とかってわかりにくいじゃないですか。こういうことは当時まだエキゾチックだったんです。そういう訳でポップカルチャーや漫画を通して伝統文化、現代文化の豊かなこの国を発見しようと思いました。』と開催動機から話してくれた。
また、彼との会話の中でヨーロッパ各国から集まるジャパンフリークに出来る限りの細かいニーズを調査し、そのニーズに合うコンテンツを用意することでこのジャパンエキスポの人気を保っていることも理解出来た。
現に、ジャパンエキスポに参加するゲストは「先取り感」あるゲストも多く、昨年は日本で大ブレイク中の「きゃりーぱみゅぱみゅ」や過去には「ももクロ」「AKB48」「ゴールデンボンバー」などのアーティストもブレイク寸前に参加している。この辺りも、彼らの日本とのネットワークの確かさを裏付ける。
そもそもフランスでは日本のポップカルチャーへの興味関心は若者から巻き起こった。そのブームの流れは子ども向けのアニメ番組で火が付き、フランス社会の日常文化にとけ込むようになったようだ。
フランスの企業はこの文化の流れを利用し、多くのビジネスを展開し始め、アメリカ文化ととって代わり、日本文化は大ブームになったようだ。しかし、その文化のうねりは家庭内での理解、つまり親の理解を得られないという壁にぶち当たった。
ただ、この壁を打ち壊したのがジャパンエキスポの開催であったようだ。日本の文化は「マンガ」や「アニメ」だけではなく、すばらしく荘厳な伝統文化や先端的な現代文化も紹介することで、日本文化を知る事、学ぶ事はヨーロッパ人の日常生活への新たな視点を得る機会になると世代構わず理解されるようになったのではないか。
ジャパンエキスポが実現した功績は大きい。
彼と話をしていて、自分が好きなものを紹介したいと思う機会の創出が、日本とヨーロッパの相互理解という大きな枠組みへ昇華し、市場を生み出す新たな機会を作っていると思った。
おそらく、今ではこの世界的なジャパンカルチャーのブームは当たり前のことかもしれない。
ジャパンエキスポはベルギー開催を予定し、アメリカ開催も視野に入れられている。
このヨーロッパ全土、世界を巻き込む勢いになるまでの可能性を生み出したのは、たった3人だったことに夢を感じる。
ポジティブな気持ちは新たなポジティブを生み出す、正の連鎖反応を作り出す事を確信した。
日本には「好きこそものの上手なれ」ということわざがある。このことわざの英訳に"Love comes around while doing things you like."というものがある。
好きなことを伝えようと思う純粋な気持ちから始まった「コト」が多くのヒトから愛される「コト」を生み出し続けるトマ氏を尊敬する。(編集長 AT)
ポジティブな気持ちは新たなポジティブを生み出す、正の連鎖反応を作り出す事を確信した。
日本には「好きこそものの上手なれ」ということわざがある。このことわざの英訳に"Love comes around while doing things you like."というものがある。
好きなことを伝えようと思う純粋な気持ちから始まった「コト」が多くのヒトから愛される「コト」を生み出し続けるトマ氏を尊敬する。(編集長 AT)
