icon 新型コロナウイルス感染症対策が各地で実施されています。イベント・店舗の運営状況は公式サイト等でご確認ください。

asianbeat 福岡県が運営する多言語WEBサイト

beyond2020
  • facebook
  • twitter
  • Instagram

FUKUOKA CREATORS / vol.016 中村俊介(3/3)

  |  次へ

“こうなったら良いな”って考えを言っておく。それが、僕らがやるべきこと。

中村俊介
●しくみデザインのミーティングルームのテーブルは、なんとLEGOで作られています。天板ガラスの中には、社員を模したLEGOフィギュアが配置されるなど、随所に遊び心が散りばめられたオフィスとなっていました。

――コンテンツを通じて、世の中に伝えたいことは?

中村:僕たちは、そういうものが無いのが特徴だと思っています。我々はアーティストではないので、コンテンツへの想いはクライアントかユーザーのものなんですよ。僕らが提供するのは場やツールだけ。逆に、自分たちの考えにこだわってしまうと作れないです。やはり、僕らのやっていることはアートではないから。ただ、次のステップを考えてクライアントのいない仕事をする時に、考え方は変えていかなくちゃとは思っています。実は、今iPadやiPhoneのアプリを作っているんですけど、これまでは、自分たちがコンテンツを作って提供することだけしか考えていなかったんですが、これからは皆がクリエイターになるためのツールや環境を作っていこうと考えています。普段の生活からクリエイティブなものに触れて、これを仕事にする人も出てくるかもしれなくて、僕らが想像していなかったものを作ってくれるかもしれないし、そのためにツールを提供していきたいんですよね。まだ試作段階ではありますが、コンテンツを通じて一つの文化を作っていければと思っています。将来のことは、今どんなに考えても分からないから、それは将来の子たちに託す。僕らができることって、実現できるかどうかは別として、“こうなったら良いな”って考えを言っておくくらい。それが、僕らがやるべきことかなって思っています。

――ライフスタイルにおいて大切にしていることは?

中村:“頑張らない”ですかね(笑)。僕、面倒くさがりで、どうしたら楽できるかっていうことを常に考えています。だから、楽をするための努力はいとわないというか。あとは、いろんなことに慣れない。慣れちゃえば平気なことって多いじゃないですか。でも、慣れなきゃいけない時点でダメだと思うんですよ。その時点で、設計や考え方が間違っていると思うんです。だから、慣れなきゃいけない場面に出くわしたくないんですよね。慣れる必要無く、できるのが一番。少し違うかもしれませんが、努力とかもしちゃダメだと思うんですよ。他人が見て努力しているって思われるのは良いんですけど、やってる本人が努力だと思っているのは良くない。たぶん、向いてないと思います。それに気づいた方が良いと思います。努力を努力と思っている時点でダメだということですね。

――なぜ福岡を拠点に活動しているのですか?

中村:福岡でやろうと決めわけではなくて、たまたま芸工大に通っていて、そのまま福岡県から支援してもらったからというのが理由です(笑)。でも、積極的にどこかに行かなきゃいけないという必要性も無かったんですよ。もともと無かった市場なので、場所はどこでも良かったんです。一般的には、福岡より東京の方が良いと考えると思いますが、東京に行っても仕事があるわけではなかったので、福岡で良いかなって。実際、10年間福岡でやっていますけど、クライアントの8割以上は東京で成立しています。東京に行くのは、最初の打合せと、最後の設置だけ。途中経過は映像で確認できるし、純粋に作るという作業はどこでも良いんですよ。お金を払ってくれるクライアントさんがどこにいるのかは重要ですが、大切なのは作る人たちが仕事をしやすい環境作りで、そういう点では実は福岡は悪くない。環境が変化して、どんどん外に出て行く必要が無くなっていきましたね。

――逆に福岡のデメリットと感じることは?

中村:一番は市場が無いことですね。福岡でお金を稼ぐことは難しいんですよ。特にデジタルなど新しいことを始める時は、絶対に東京から。そもそも動いている経済の額が違うので、同じ金額を提示しても、福岡じゃ話にならないことが多いですね。飲食店とか、人の活動の領域を超えないビジネスだったら良いんですけど、ある程度のスケールを考えないといけなくなると、福岡は市場が小さすぎますね。

アイデアを形にすることは誰でもできるうようになっているからこそ、早い者勝ちだと思います。

――今後の具体的な予定は?

中村:The Creatorsで披露した「KAGURA」が2015年の1月にリリース予定です。あとは、直近ですが2014年の12月21日(日)に芸工大で「dotFes(ドットフェス)」というイベントに参加します。WEB Disgningという雑誌のイベントなんですけど、デジタルインタラクティブ系の人たちの文化祭みたいなイベントです。京都が発祥のイベントで、毎年いろんな場所でやっているんですけど、今年は初めて福岡で開催されます。少しでもクリエイティブに興味のある人は絶対に面白いと思います。

――しくみデザインのコンテンツは人の感情にアプローチするものが多く、言葉を必要としないものだと思うですが、海外への展開予定は?

中村:意識はしています。まだ積極的には考えていないんですけど、僕らのコンテンツに国境は関係無いとは思っています。
中村俊介
実際、KAGURAはアメリカで賞をもらっていますし、イベントに参加しても皆言葉は分からなくても、説明無しで遊んでくれるんですよ。そういうのを見ると、国は関係なく通じるなとは思いますね。

――若者にメッセージを。

中村:今って、すごく良い時代になったと思っています。僕らが学生の頃は作品作りをしていても、外に出す機会がほとんどありませんでした。それこそ、コンペに出すくらいしかなかった。でも、今は自分の作品を皆に見てもらう環境が整っています。映像だったら、YOUTUBEやニコニコ動画、SNSサイトやウェブサイトを作っても良いし。インターネットだと国も関係なくて、面白ければ評価してもらえる状況があるので、まずは何も考えずに作って、出しちゃうのが良いんじゃないかなと思います。簡単に扱えるツールもあるので、アイデアを形にすることは誰でもできるうようになっている。ただ、同時にライバルも増えているということも事実なので、とにかく早い者勝ちだと思うんです。思いついたら出す。そしてそれを見てもらう。とにかくそれを早くやるべきだと思います。

プロフィール:中村俊介

1975年生まれ。名古屋大学建築学科を卒業後、九州芸術工科大学大学院(現・九州大学芸術工学研究院)にてメディアアートを制作しながら、記号論、インタラクション、ユニバーサルデザインの研究を続け、博士(芸術工学)を取得。2004年九州工業大学HITセンターの立ち上げのため講師として招聘され、翌2005年には有限会社しくみデザイン設立、取締役CTOとなる。2009年に社名を株式会社しくみデザインに変更し、代表取締役に就任。九州工業大学客員准教授。
2013年にはインテル社主催のコンテストにて世界一となるなど、アートからビジネスプランまで受賞歴も多く幅広い。UX(ユーザーエクスペリエンス)分野の先駆者として新しいビジネス領域を切り開いており、見ている人が映る参加型のサイネージや、SMAP等アーティストの大規模なコンサートにおけるリアルタイム映像演出など、数々の日本初を手がける。

■INFO
しくみデザイン http://www.shikumi.co.jp/

INFO 「dotFes 2014 FUKUOKA」

インタラクティブデザインの今とこれからがわかるイベント「dotFes 2014 FUKUOKA」に中村俊介氏が出演。

dotFes 2014 FUKUOKA
■開催日:12/21(日) 11時~18時30分
■会場:九州大学 芸術工学部 大橋キャンパス 多次元デザイン実験棟
〒815-8540 福岡市南区塩原4-9-1
■定員:300名
■主催:dotFes 2014 福岡 運営委員会
■運営:株式会社マイナビ、株式会社スクール、九州大学
■ホームページ:http://www.dotfes.jp/2014fukuoka/

INFO 「KAGURA」

体を動かすだけで音楽を奏でることができる次世代楽器アプリ
「KAGURA」を世界同時リリース!
~日本初のインテル®RealSense™3Dカメラ対応アプリとして世界が注目~

株式会社しくみデザインはインテル®RealSense™3Dカメラに対応した、体を動かすだけで音楽を奏でることができる新世代楽器アプリ「KAGURA(かぐら)」を2015年1月14日(水)に世界同時リリースします。

新世代楽器アプリ「KAGURA」は、Intel®Perceptual Computing Challenge 2013において、全世界16ヶ国から約2800もの応募があった中でグランプリに選ばれたアプリケーションです。何にも触れずに体を動かすだけで演奏できる新世代楽器である「KAGURA」は奥行き認識機能を有するインテル®RealSense™3Dカメラを利用することで、人の動きやジェスチャーなどを見分けて自在に楽器を奏でることができます。ただ動くだけでもちゃんとした楽器となり、狙って動けば思い通りの演奏も可能な、誰もが楽しめる楽器です。

プロミュージシャンから音楽の知識を全く持たない子供も「KAGURA」という全く新しいインターフェースを通じて思い通りの音楽を奏でることができるようになります。例えば、ダンサーが音に合わせて踊るのではなく、逆に踊ることで音楽を生み出したり、ボーカルやヒューマンビートボクサーが自分の声を楽器にしてパフォーマンスしたり、あるいは、新しいDJやVJの表現にもなります。今までとは全く違った新しい世界『楽器』の概念を作り出す新世代楽器アプリ、それが「KAGURA」です。

関連記事はコチラ

  |  次へ

WHAT’S NEW新着情報

EDITORS' PICKS編集部ピックアップ

  • 福岡ラーメンMAP
  • 青木美沙子のTimeless Trip in Fukuoka
  • 特集 福岡マンホール図鑑
  • コスラボ
  • 特集「コスプレを始めよう!」
  • インタビューナウ
  • WFS
  • オタクマップ
  • 福岡クリエーターズ

PRESENTSプレゼント

抽選結果やプレゼント情報など、アジアンビートのキャンペーン情報をお知らせします。
  • 佐藤元・天﨑滉平
  • ◆ 声優、佐藤元さん・天﨑滉平さんの直筆サイン色紙を1名様にプレゼント!
  • ばってん少女隊
  • ◆ ばってん少女隊の直筆サイン色紙当選者発表!