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FUKUOKA CREATORS / vol.019 吉田雄一(1/3)
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第19回目のゲストは、福岡を代表するアパレルショップにして、今年は東京にも進出するなど、常にフレッシュな話題を提供してくれる「Dice&Dice(ダイスアンドダイス)」のディレクター吉田雄一氏。20年以上にわたり、福岡のファッションシーンの中心であり続け、早い段階から“服を売るだけのショップ”から脱却したDice&Diceの今を語る上で、彼の存在は必要不可欠。彼が“服”を通して伝え続けたメッセージとは何だったのか。吉田雄一というフィルターを通したファッションとライフスタイルについて探ってみた。
物心ついた時から、作る工程や人の見える洋服を買っていたんです。

――まず始めに、吉田さんの仕事の内容を教えて下さい。
吉田雄一(以下吉田):僕はDice&Diceのバイヤー兼ディレクターです。何を仕入れて、どうお客さんに伝えていくのかということを考えるのが仕事です。事業部全体の運営を任されているので、仕入れから人材育成まで全てを行っています。
――この業界を目指したキッカケは?
吉田:僕は岡山県出身なんですけど、岡山ってデニム生産が有名な場所で、物心ついた時から作る工程や人の見える洋服を買っていたんです。僕が学生の頃は、いわゆるストリートとかモードの文化が岡山にはなくて、アメカジだけだったんですよ。“男は黙ってジーンズ履いとけ”っていう怖い先輩たちばかりで、洋服のことはこの方たちに教えてもらいました(笑)。今の仕事の基礎はこの時にできましたね。業界に入ったのは、Dice&Diceと出会ったからなんです。
吉田雄一(以下吉田):僕はDice&Diceのバイヤー兼ディレクターです。何を仕入れて、どうお客さんに伝えていくのかということを考えるのが仕事です。事業部全体の運営を任されているので、仕入れから人材育成まで全てを行っています。
――この業界を目指したキッカケは?
吉田:僕は岡山県出身なんですけど、岡山ってデニム生産が有名な場所で、物心ついた時から作る工程や人の見える洋服を買っていたんです。僕が学生の頃は、いわゆるストリートとかモードの文化が岡山にはなくて、アメカジだけだったんですよ。“男は黙ってジーンズ履いとけ”っていう怖い先輩たちばかりで、洋服のことはこの方たちに教えてもらいました(笑)。今の仕事の基礎はこの時にできましたね。業界に入ったのは、Dice&Diceと出会ったからなんです。
僕は大学から福岡に出てきたんですけど、福岡のショップ事情も全く分からなかったし、岡山で僕が育ったアメカジファッションではなく、モードやストリートファッションばかりだったんです。今でこそ、そのジャンルを理解はしているんですけど、当時の僕には踏み込めなくて。当時、僕は家具にも興味があって、(大名の)紺屋町通りのモダニカというお店にかっこいいイームスの椅子があって、通っていたんですよ。そこでも「良いお店ないですか?」って聞いたら、「Dice&Diceってお店に、“2001年宇宙の旅”で使われた椅子があるから見に行ったら?」って言われて。そこで初めてDice&Diceに行ったんです。アメカジしか知らない僕にとって、その時の店員さんのファッションも衝撃だったんですけど、音楽にやられましたね。ちょうどヴァン・モリソンのUFO REMIXがかかっていたんです。ヴァン・モリソンはクラシックのアーティストとしては大好きだったけど、それをDJがリミックスするというスタイルと音楽には衝撃を受けました。その時店員さんにこう言われたんです。「吉田くんはクラシックな洋服を好きで買ってきたと思うんだけど、ファッションも音楽と一緒で、クラシックなものをリミックスしたような洋服もあるんだよ」って。それを言われて、これまで自分の中に入ってこなかったジャンルのファッションにも興味が出てきて、自分の視野も広がっていきました。それから半年くらい毎日お店に通っていたら、「バイトしてみない?」って言われて、今に至ってます。
→吉田氏に訊く、お店のこと、そして氏の情報源について。
→吉田氏に訊く、お店のこと、そして氏の情報源について。
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