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FUKUOKA CREATORS / vol.019 吉田雄一(3/3)

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福岡は、身の丈やライフスタイルに合ったファッションを楽しんでいる人が多いと思います。

ダイスアンドダイス 吉田雄一

――海外のブランドもバイイングすることが多いと思いますが、どこの国に行くことが多いですか?

吉田:ニューヨークのブランドをたくさん扱っているので、ニューヨークに行くことが多いですね。日本のファッション業界って、合同展示会みたいなところに行くことが多いんですよ。もちろん、有名ブランドも多いので、ここの良さもたくさんあるんですけど、自分がワクワクするのは、そうじゃないところなんです。展示会にも出ないような、一人で細々とやっている、誰も知らないブランドの方が、紹介するという立場の仕事としては、ワクワクするんですよね。

――海外や東京と、福岡のファッションの違いって感じますか?

吉田:福岡の人のファッションって、かなりレベルが高いと思いますよ。等身大というか、生活に合った服を着ている感じがします。でも、ニューヨークに行くとそれをさらに感じるんですよ。だから、ニューヨークが好きなのかも知れないですね。みんな無理をしてないんです。ライフスタイルに合った洋服を着ている。僕は、福岡もそういう人が多いと思うし、センスも良いと思いますよ。僕が福岡に来たばかりの頃は、バブルだったこともあるんですが、外見だけそれっぽく見せるような、所謂コスプレ的にファッションを楽しむ人が多かった気がしますが、今は世代関係なく、それぞれが身の丈やライフスタイルに合ったファッションを楽しんでいる人が多いです。

――ファストファッションの台頭もあると思いますが、若い人がファッションにお金をかけなくなったという印象があるんですが、どうですか?

吉田:最近よく話題に上がるテーマですよね。たぶん、世が不景気って言われているからですよ(笑)。僕らが若い頃って、もし借金してもお金返せる気がしていたし、就職もできる気がしていた。世間の雰囲気というか、気の持ちようというか(笑)。ただ、今の子はそうじゃないでしょ。でも、それは日本が成熟している方向に向かっているってことだと思うんですよ。ヨーロッパやニューヨークなどのように成熟している街って、買わない人は買わないし、無理して高級ブランドのバッグを持って公園になんか行かないですよ。何度も言いますが、今の時代、今の福岡は身の丈にあったファッションですごく良いと思っています。でも、だからと言って決して高いモノが売れないわけじゃないんですよ。長い目で見たら、高くても良いモノは買おうって思ってもらえるし、実際に5年、10年前のモノを手入れしながら今でも使ってくださっている方もたくさんいるんですよ。これって本当に素晴らしいことだと思います。だから、僕たちが心がけないといけないのは、お客さんのクローゼットにずっと残るモノを紹介するということなんです。

作り手と、僕たちと、お客さん。その全員がハッピーにならなければ意味が無いと思っています。

ダイスアンドダイス 吉田雄一
――吉田さんの仕事及びライフスタイルにおけるモットーは?

吉田:Dice&Diceの教えがあるんですけど、僕たちは“トライアングルである”ということ。作り手と、僕たちと、お客さん。その全員がハッピーにならなければ意味が無いと思っています。いろんな問題があるじゃないですか。例えば、作り手が過酷な労働環境で働いているとすれば、これって誰かはハッピーかもしれないけど、誰かは不幸になっているということ。なので、特に作り手さんとは良い関係を構築していかなければと思っています。ビジネスなので、そのバランスが大切だと思います。

――ずっと福岡で活動してきた理由って?

吉田:メリットしかないでしょ。海外の人も少なくない街ですし。お店にも、欧州の方もアジアの方もよくいらっしゃるので。でも、もっと知ってもらったら楽しいのにって思います。
福岡って、舌の肥えた日本人がみんな口を揃えて食べ物が美味しいと言う街だし、もっともっと福岡のことを知って欲しいと思います。今年、Dice&Diceは東京に出店しました。これは単純に運営会社が変わったという理由ですが、それでもお店の考え方は変わっていなくて、“かっこいいモノを発信するのであれば、場所は関係ない。東京に出しても、ニューヨークに出しても、パリに出しても、お客さまにかっこいいと思われる店を作ろう”ということ。そのための最良の体制が整ったってことですね。

――今後の具体的な予定はありますか?

吉田:5月14日が福岡店、5月16日が東京店にて、ニューヨークの伝説的なアーティストとイベントを開催します。昔、バスキアとヴィンセント・ギャロがグレイというバンドを組んでいたんですが、そのバンドのベースにニコラス・テイラーという人がいたんです。最もバスキアの身近にいた写真家であり、当時のバスキアの写真をたくさん撮っているんです。彼が作品集を出すに当たって、そのブックサイン会をします。生きる化石と呼ばれているニコラス・テイラーに生で会えるのは貴重な体験だと思います。

――若者にメッセージを。

吉田:ファッションに限らず、全ての選択において、自分のライフスタイルに合ったことを選ぶことがベストだと思います。それこそがストレスフリーなより良い生活を導いてくれる手段だと思っています。

プロフィール:吉田雄一

Dice & Dice Director Fukuoka & Tokyo

■INFO
ホームページ:www.dicexdice.com
Tumblr:diceanddicemen.tumblr.com
Instagram:@diceanddice
facebook:www.facebook.com/dicexdice

ニコラス・テイラー&イノウエブラザーズが来場イベント

the inoue brothers… PRESENTS
J-M. BASQUIAT through Nicholas Taylor
NEW YORK NIGHT

ダイスアンドダイスでは東京店・福岡店にて「the inoue brothers… / イノウエブラザーズ」キューレショーンによる「Nicholas Taylor / ニコラス・テイラー」のイベントを開催致します。

当日はニコラス・テイラー&イノウエブラザーズが来場し、コペンハーゲン発のアートマガジン「PLETHORA MAGAZINE / プレソラマガジン」による写真集「Artist Edition Series / J-M. BASQUIAT through Nicholas Taylor」の発売&ニコラスによるブックサイン会、イノウエブラザーズによるフォトTeeの発売、今回は特別にニコラスがバスキアを撮り下ろしたオリジナルプリントの展示・販売も行います。
そして「はじめてスクラッチをした白人DJ」ともいわれるニコラステイラー and moreによるDJパーティーも予定しております。
ニューヨークの生ける伝説とも称されるニコラス・テイラーの世界観をお楽しみ下さい。
※東京店はご招待制とさせて頂いております。

→ニコラス・テイラー&イノウエブラザーズのインタビューはコチラ

■会場
Dice & Dice Fukuoka
2015年5月14日(木) 19:00〜23:00
福岡県福岡市中央区今泉2-1-43 DXD bldg 2F

Dice & Dice Tokyo & TOWNHOUSE
2015年5月16日(土) 19:00〜23:00
東京都渋谷区神宮前6-18-14 B1
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