1月28日にリリースされた倖田來未のニューアルバム「TRICK」は、タイトルそのままにトリック満載で展開する。HIP HOP、R&B、エレクトロ、バラード、ロック、ポップスと色鮮やかに変化し、驚かせてくれるが、何と言っても、カラオケ・ナンバーを超えた、クラブよりの“カッコ良い”コアな楽曲が印象的だ。今回、アルバム「TRICK」と全国ツアー、さらに、アジアでの活動について訊いてきた。

倖田來未（以下、倖田）　アルバムって、全国ツアーを廻る母体となるものだと今更気づいて（笑）。コンサートを意識して、よりエンターテインメント感が出るようなナンバーを選んでいったら、クラブ的な要素が強くなって、自然とカッコ良い曲が集まってしまったという感じですね。

アルバムにはいろんな女性像が詰まっていて、そこも面白いです。
倖田　私、峰不二子さんが一番の憧れなんですけど（笑）。彼女ってすごく変身するじゃないですか。女性って、ヘアメイクすると誰か分からなくなったり、カッコ良くなったり、可愛くなったり。メイクやヘアスタイルをプロの方に作って頂けるので、曲に合わせていろんな女性を演じて、バービー人形になった気分です（笑）。今回もいろんな女子を演じていますが、今回は、歌詞もプライベート的な「くぅちゃん」よりも「倖田來未」色が一番強いアルバムですね。

エンターテインメント性も高くて、このアルバムのライブが楽しみです。
倖田　ライブの構成は、徐々に出来上がっているんですけど、鳥肌が立つようなライブにできるよう企画中です。いい意味で裏切ることのできるライブにしたいですね。

倖田さん、アジアは……？
倖田　今年、お正月に家族孝行をしようということで、アジアのセブ島に行きました。プライベートでは初めてのアジアだったんですけど、ゴルフやダイビングをしました。今まで、買い物もしたことなかったので、すごく優雅な日々を過ごさせてもらえましたね。その中で、すごく感じたのが、フィリピンの方々の印象的な笑顔と一生懸命さですね。笑顔に溢れた国だなと思いました。

フィリピンのポップ・カルチャーってどうでした？
倖田　音楽は「ブラック・アイド・ピーズ」が一番流行ってると言っていました。私もファーギーとコラボさせて頂いているから、片言の英語で話したんですが、多分通じてないです（笑）。

韓国でもライブをされていますが、アジアの歌姫として今後は？
倖田　最後にアジアで歌ったのは、韓国で東方神起と一緒の時かな。ファンの方がとてもアグレッシブというイメージですね。それから韓国は、音楽や映像もとても良くて。東方神起の韓国でのPV作品を観てたら、とてもカッコ良くてセクシーなんです。私も、韓国の監督に一度PVを撮ってもらいたいなって思います。それから、今年はアジア進出も計画中です！

それは楽しみです！
倖田　ありがとうございます。頑張ります！