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ポップカルチャーなう。【アニメ篇】(3/6)

アニメ×初輸出=1本10,000ドル

輸出アニメのお初は「鉄腕アトム」! その経済効果はどれくらい!?

着ぐるみアトム アトム
今や日本のアニメは車や電化製品同様、輸出品の一つとして世界に認められているといえる。とはいえ、かならず「お初」はあるものだ。日本初の輸出アニメは、ご存知「鉄腕アトム」。日本初の商業用テレビアニメの鉄腕アトムは輸出アニメとしても日本初の作品となった。1963年にフジテレビ系で放映された鉄腕アトムをアメリカの放送局が知ったのは、当時歌手のアイ・ジョージのマネージメントを行っていた藤田潔(現株式会社ビデオプロモーション取締役名誉会長)によるもの。彼はアメリカの3大ネットワーク(ABC、CBS、NBC)に字幕もない鉄腕アトムを持って行き、直接営業をしたというのだから驚きだ。特に積極的だったのはNBCだった。その後、いくつかの細かい契約を交わし、輸出に至ったという。

藤田氏の話も伝説だが、輸出された鉄腕アトムもやはりすごい。まず驚きはその取引額。一本10,000ドルと聞くと安く感じるが、当時の固定相場1ドル360円で計算すると1本360万円。当時の大卒男子の平均初任給が1万6,000円(WEB金融新聞より)と考えるとかなりの高額だ。さらに全52話を買い切ったということなので、当時の価格で総額2億円以上に! それほどの価値が鉄腕アトムにあったのだ。

そんなニュースを当時の「TVガイド」誌は「昭和38年2月1日、米国にそのフィルムが年間3億円の契約で売られると報道されるや、一夜にして町全体の名物にまでなった。『二つ返事でまとまりまし た。フジで使う52本を全部買い取るというものです。1本1万ドルで、手取りは日本円で1億円ちょっとというところです』。それに加えて買い取った局とスポンサーとのマーチャンダイス(取引)によってオモチャや出版の案もあり、その特許料を含めると3~4倍になるとのこと」と大々的に報じた。こんな大金を手にした手塚治虫率いる「虫プロ」も、この10年後に倒産する。漫画の神様は経営の神様ではなかったようだ。

『AstroBoy』は今も世界の人気者
(森 真左也)

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