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アズ漫画研究会事務局担当が語る、マンガ都市北九州の歴史と未来(2/2)
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今後の北九州に期待するところ

ab:福岡の作家さん(や、作品)ならではの特徴などはありますか?
伊藤:みなさん出身は福岡だけど、デビューしたら東京に行きますね。東京に行かないとなかなか仕事につながらない。東京に出てファンがつけばこっちに帰って来る人もいますね。九州出身の作家独特の作風があるかというと、そうではない。編集者とやり取りして作られていくし、ファンの望みもある。そういった中で、“このかたち”というのはないです。他の地域に比べ、とりわけ北九州は漫画家目指す人たちが多いという印象は確かにあります。
ab:北九州市では、漫画ミュージアムの設立やデジタルクリエイターコンテストの開催などクリエイターを育てるという観点や、ポップカルチャー、若者文化の振興という部分に力を入れていますが、その取り組みについてはどう思いますか?
伊藤:すごく期待していますね。一流作家が出て来たらいいなと思います。ただ漫画の講師をやってるメンバーと話をするんですが、漫画教室や専門学校の講座で教えたからと言って、漫画家になれるわけではない。やはり才能と努力と時の運がありまして。若い人たちの才能が開花するキッカケを作れるよう、市や行政がサポートしてくれたら理想ですよね。漫画という文化は、裾広がりの、みんなに受け入れられる文化です。同人で有名になるのと、プロになるとでは、ファンの数も格段に違う。場合によっては世界に出て行くことだって可能だし、北九州市がそのキッカケの場所になったらいいですね。一つはみんなが漫画やアニメを楽しむ場所、一つはクリエイターのためのキッカケの場所になって欲しいです。

アズ漫画研究会事務局担当、伊藤明生さん
ab:北九州で大きい規模のコミケはやってないんでしょうか?
伊藤:大きいのはないですが、小規模なものはやっていますよ。ブースが500~1000くらいの。少しずつ縮小していきつつあります。漫画ミュージアムとあるあるCityに期待したいです。僕がフランスのジャパンエキスポで感じたのは、日本はなかなか協力し合わないことです。同人誌即売会は同人誌即売会、コスプレイヤーさんのイベントもそれだけという感じで連携しないんですね。ジャパンエキスポの会場はすごく広くて、日本のサブカルチャーに武道や食まで一緒になって る。入場料を払えばすべてに行けるし行きたくなるという状況で、サーカスみたいなものですね。一日中楽しめる。一般の人が行きたくなる形になれば、もっと盛り上がると思います。漫画ミュージアムやあるあるCityが、西日本展示場、国際会議場なども巻き込み発展させて、何もかも含めたサーカスのようなイベントとなるような仕組み作りをやってくれるといいですね。はるばるパリまで行かなくても、それが北九州にあればすごいなと。台湾や韓国で活動している人たちも北九州にこれがあるからと、皆北九州に来るようになったらいいなと思います。
伊藤:大きいのはないですが、小規模なものはやっていますよ。ブースが500~1000くらいの。少しずつ縮小していきつつあります。漫画ミュージアムとあるあるCityに期待したいです。僕がフランスのジャパンエキスポで感じたのは、日本はなかなか協力し合わないことです。同人誌即売会は同人誌即売会、コスプレイヤーさんのイベントもそれだけという感じで連携しないんですね。ジャパンエキスポの会場はすごく広くて、日本のサブカルチャーに武道や食まで一緒になって る。入場料を払えばすべてに行けるし行きたくなるという状況で、サーカスみたいなものですね。一日中楽しめる。一般の人が行きたくなる形になれば、もっと盛り上がると思います。漫画ミュージアムやあるあるCityが、西日本展示場、国際会議場なども巻き込み発展させて、何もかも含めたサーカスのようなイベントとなるような仕組み作りをやってくれるといいですね。はるばるパリまで行かなくても、それが北九州にあればすごいなと。台湾や韓国で活動している人たちも北九州にこれがあるからと、皆北九州に来るようになったらいいなと思います。

[PROFILE]
アズ漫画研究会
■略歴
1966年に北九州市の中学生四人で結成。これまで300人を越えるメンバーが入れ替わりながら、同人誌発行、展示会、 似顔絵描き、勉強会、合宿など様々な活動を行い刺激しあってきた。最近は若いメンバーが海外イベントにも参加。
■Web Site
アズ漫画研究会 http://asmanken.web.fc2.com/
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