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[アジアンビートオリジナル ポップカルチャーコラム vol.8] 

婚活していますか?

就職活動を「就活」というのに抵抗を感じている世代である。


それなのに「婚活」に「離活」だ。おまけに「恋活」…。
ボクが自然に耳にしたり口にできたのは、かろうじて「部活」くらい。

野球部に入ったら三年間ぜったいに丸刈り。先輩の言うことは絶対。
水を飲んだらダメだ!
「クリームパンが売り切れていた、●●さんに殺される…」。
 
そんな厳しい「掟(おきて)」があった「部活」を思い出すから。この「〜活」という言い方。
ちょっと苦手だ。
 
婚活は2008年の流行語大賞にノミネートのみで、現象としては「弱火」だったようだが、言葉は根強く語られ続けられているような気がしないでもない。
ちなみに婚活という言葉は、初出が確定できる(wikipediaエライ)。

『AERA』2007年11月5日号で、社会学者の山田昌弘さんが「就活」から、ヒントを得て生み出した造語

結婚したいけれどできない人たちをサポートする必要があるかもしれない」という提言を含んだ記事だったらしい。
山田氏は「パラサイト・シングル」(もうすっかり聞かないですね)という言葉も、世に送り出した。

初出から2年たった今、婚活という言葉は一人歩き中。

webで検索すると(12月7日)で、元プロテニス選手の杉山愛が知人に「婚活」をすすめられたとのこと。「自分のペースで…」と杉山さんはコメントしているが、自分のペースでできないのが「〜活」の法則だ。
杉山さんが、大人の対応をしているのが分かる。

以下、結婚相談所や婚活パーティー、婚活支援サイトがズラリズラリとラインナップ。
結婚したい男子と結婚したい女子のマッチングというサポート体制は万全。
結婚したい同士、条件さえ合って、サインすればウェディングマーチは鳴り響く。

んじゃ「ねるとんパーティー」や「お見合いパーティー」などと呼ばれたカップリングパーティーの冠として「婚活」が使われている場合も多い。

婚活は元来、結婚するために自分を磨いて磨いて、「〜活」だけにストイックなものだった
意味が広がって「パーティー」の名前になってしまったものの、かつての「花嫁修業」の厳格バージョンとでもいうもの。



結婚したいのに、できないのは「婚活」していないから!などと追い込まれる人もいるらしく、結婚できないことよりも、自分や他人を裁く基準になっていそうで、それがコワい。

「内定がもらえないのは、自己分析がウマくできないから」「自己アピールが下手だから」→「オレって社会に適合できないのでは」「私って必要とされていない」などと、就活で負のスパイラルに陥ってしまって、気が塞いでいる就活学生さんのようになってしまわないか、心配だ。

 
婚活の中には「神仏にすがる」ということも含まれている
埼玉県の安楽寺吉見観音は女性週刊誌に紹介され、婚活寺として参詣する若い女性の姿が絶えないらしい。

縁結びの神さまといわれるお宮にも、参拝客が増えているようす。
福岡では、竃門神社(太宰府市)や愛宕神社(福岡市早良区)、飯盛神社(福岡市西区)あたりが人気とか。

だが、極めつけの婚活神社は・・・・
鳥飼八幡宮(福岡市中央区)である!

何と、今年9月から神前婚活」を神社の神事として行っているのだ

まず、縁結びの祈願をして、その後「縁むすびの宴」…。
縁結びの祈願では、簡単に言えばお祓いをうける。その後、軽い食事とお酒をいただきつつの、ご対面。
お守り・お菓子・おはしまでいただく。

山内圭司権禰宜は「鳥飼八幡宮には、神さまと人間、人間同士のご縁を取り持ったお神さまの縁起が残されています。そのご縁をもとに、神事を9月からはじめました」と語っておられた。
 
鳥飼八幡宮 山内圭司権禰宜
定員は男女それぞれ15名。
webや新聞などで募集するが、女子はすぐに定員が埋まってしまうほどの人気っぷり。
男子も、遠くは大阪からやってこられる熱心な方もいて、やはり「縁むすびの宴」の日には、ちゃんと15対15で宴が行われる。
直近の「縁むすびの宴」は12月20日(日)。
初穂料(祈願があるため)は5000円。
残念ながら女子の定員は埋まっているが、男子は若干名の余裕あり。
 


取材か、実益か。自分の心は謎であるが、ボクは参加してみることにした。
この日までに「結婚したい」という気持ちを高めなければならないなぁ。
 
※記載の記事・画像などの無断転載・転用を禁止します。

高野龍也(タカノタツヤ)
印刷会社、地元情報誌スタッフ、某スポーツ新聞記者を経て、現在モノ書き、を名乗る。
3年かけて九州をくまなく取材したことから、地域文化の芳醇さを知る。現在は、福岡市内の全神社巡礼をしつつ、コミュニティ文化の芳醇さを探訪している。

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