作品情報

全世界を震撼させた"超大型"話題作、衝撃の実写化!
圧倒的なスケールと世界観で観るものに絶大なインパクトを残す超話題作「進撃の巨人」が衝撃の実写化!原作:諫山創 × 監督:樋口真嗣 × 特撮監督:尾上克郎という、日本屈指のクリエイター陣が各界から集い実現した本作キャストには、主人公エレン役の三浦春馬をはじめとした実力派俳優陣が集結している。前後篇2部作で構成された『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』待望の前篇は、ついに8月1日に封切られ、大きな反響を呼んでいる。平穏な日々の安息を突如奪われた人類と巨人との熾烈な戦いを壮絶な世界観で描いた本作の全貌は、9月19日公開の後篇で明らかに!国内のみならず海外からも最注目される話題作実写化の"超大型"プロジェクト、あなたも体感せずにはいられない!!


百年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した―。
この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、
巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。
だが百年、壁が壊されなかったといって、
今日、壊されない保証はどこにもない―。
まだ見ぬ壁外の世界を夢見るエレンは、
壁に守られ安穏と暮らす人々に日々苛立ちを募らせていた。
しかし、そんな日常はある日、音を立てて崩れ去る―
想定外の超大型巨人によって壁は破壊され、
穿たれた穴から無数の巨人が壁の中へと侵入してきたのだ。
無残に喰われていく人々。響き渡る断末魔。
長年にわたる平和な代償は、惨劇によって支払われることとなった―。


【企画の始まり】
2009 年から『別冊少年マガジン』で連載が開始し、11 年には講談社漫画賞(少年部門)を受賞した諌山創のコミックは、その衝撃的な世界観が話題となり、早くから映画会社やテレビ局など、数多くの制作会社によって実写映画化の企画が持ち上がり競合となった。その中で今回の樋口真嗣監督による映画化が決定したのは12 年の秋のこと。樋口監督はそれ以前から原作に注目していたという。「コミックスの2巻が出た時、人体模型のような巨人が描かれた表紙に惹かれました。そこには立体機動装置も描かれていて、人間のようにも見えるし、半分ロボットのような武装で巨人に戦いを挑むようにも見えて、いろんな要素が見たことない混じり方をしているように感じたのです。だから初めに面白いと感じたのは、巨人と立体機動の二つですね。元々怪獣ものが好きですから、これを実写で映像化されたものを観てみたい。出来れば自分で作ってみたいと思いました」。
この時点で樋口監督は、CGと生身の人間演じる巨人とミニチュアによる特撮、さらには超大型巨人を文楽のように数人がかりで操演する方法を融合させた、ハイブリッド形式のVFXで行きたいと思ったという。「CGだけで作っていくというやり方もありますけれど、何よりも巨人を生理的に怖い感じに作り上げていかなくてはいけないので、本当にそういう巨人が作れるかという判断が、CGでは完成してみないと分からないんです。完成して駄目だとなったらすべてが手遅れになる可能性がありますから。人間にメイクして演じてもらって、そのプロポーションをいじることでいい感じになるんじゃないかと。13 年の夏にはその方法をテストして、これならいけるという確信を持ちました。この時テストに参加してくれた巨人役の二人は、今度の映画にも出演してくれています」。巨大な造形物を文楽のように操演して動かすことは、12 年の樋口監督による短編『巨神兵東京に現わる』で使った特撮の方法が参考になった。こうしてVFXの方法論を固めていく段階で、樋口監督の中に数年前に訪れた、長崎県の端島(通称:軍艦島)が実写映画『進撃の巨人』の世界を象徴する具体的なイメージとして浮かび上がる。明治時代から昭和まで海底炭坑として栄えた軍艦島は、1974 年に閉山され、以降は廃墟の街と化している。この廃墟を基本とすることで、原作にある追い詰められた人類の居場所が描けるのではないか、そう感じた樋口監督の発想を端緒として、映画は本格的に動き出したのである。


