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[Kobori のバンコクレポート] タイの韓流ブーム。政府の後押しで文化センターもオープン。どうする日本!?

タイ人が「旅行してみたい国」調査で、韓国は日本に次いで2位!でも・・・

日本で韓流ブームの火付け役となった韓国ドラマ「冬のソナタ」の放送から今年で10年目。実は日本のみならず、東南アジアの拠点タイにもその後、韓流ブームは広がり、「ヨン様」らスーパースターをひと目見ようと多くのタイ人ファンが海を越えて韓国を旅したことは、日本ではあまり知られていない。今回は、タイにおける韓流ブームの今と、国を挙げて韓国文化の宣伝啓発に取り組む韓国政府のお話――。

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▲今年7月、バンコクにオープンした「韓国文化センター」受付

バンコク・スクンビット地区の中心近くにあるビルの一角。ここに今年7月、韓国文化を紹介する「コリアン・カルチャル・センター・タイランド」(韓国文化センター)がオープン。韓国の伝統的な民族衣装や歴史、韓国料理を学ぼうと、連日、韓流ファンの女性たちで大にぎわいだという。
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▲天井からぶらさがるオブジェもオシャレ
館内では、韓国の文化、歴史、料理などが紹介されている。.jpg
▲館内では、韓国の文化、歴史、料理などが紹介されている。
さっそく9月13日の午後、施設を訪ねてみた。センター内は自由に写真撮影ができたが、料理講座の教室内はNG。そこで、一番近くにいたピンさん(25歳)に、参加した理由などを尋ねてみた。
「どうしてって?ドラマの中で恋人同士が美味しそうに食べているのを見たら、もう、いてもたってもいられなくなったわ!」
ピンさんは友達3人と4人で参加。年末には、ペ・ヨンジュンさんとチェ・ジウさんがドラマの中でデートをした雪の漢江を訪ねようと考えている。タイでは日本食や日本旅行もブームとなっているが、当分、日本には行く予定がないとか。
韓国料理教室。この日も超満員の約60人が講座に参加した。.jpg
▲韓国料理教室。この日も超満員の約60人が講座に参加した。
気候も歴史も異なるタイで韓流文化が受け入れられていることについては諸説あるが、ピンさんはタイの文化と韓国文化の共通点に注目している。家族の絆が強いことはタイも韓国も同じ。父母や先祖を敬い、感謝の気持ちを捧げるところに、現在の日本とは異なった親近感を感じるのだという。

身分や社会的な地位が異なり、恋が成就せず、涙の別れとなるところも「タイと似ている」とピンさん。「そうした儚い恋が胸を打つの」と話す。経済成長の途上にある点が結果としての同質性をもたらしているのかもしれない。
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韓国文化センター提供
展示されている民族衣装はタイ人女性が好むピンク色。.jpg
▲展示されている民族衣装はタイ人女性が好むピンク色。
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▲韓国の著名な画家の作品も展示されている。
タイには7000社近い日系企業が集まり、総投資額に占める日本マネーは世界トップ。街には1000店を超える日本食レストランが点在し、スクンビット地区はさながら「日本町」のよう。

そうした中での韓国政府による文化啓発活動。韓国文化センターは韓国政府の肝いりで開設が決まり、7月のオープンセレモニーでは多くの韓国人タレントや政府関係者が集まった。テレビではK-POPアイドルグループの人気も上々で、韓国陣営の並々ならぬ意気込みを感じて止まない。

先に旅行会社が実施した「旅行してみたい国」調査で、韓国は日本に次いで2位となった。一部に「韓流ブームは峠を越えた」と指摘する見方もあるものの、韓国政府の挑戦は当分続く見通しだ。日本政府もうかうかしてはいられないはず。どうするニッポン!
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海外情報員 Kobori 氏 プロフィール

kobori_p.jpg2011年11月、タイ・バンコクに意を決して単身渡った元新聞記者。東京新聞(中日新聞東京本社)、テレビ朝日で一貫して社会部に所属。警視庁記者クラブで2・4課担当を通算4年経験。銀行破綻などの各種金融事件、阪神大震災、オウム真理教事件などの取材にも当たった。事件記者出身だが、取材対象は政治経済、社会、文化までなんでも。日本の新聞、雑誌、タイのフリーペーパーやウェブサイトでも執筆中。

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