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[スースーの北京レポート] 片山恭一座談会
日本国際交流基金会主催、10月15日 『世界の中心で、愛を叫ぶ』の作者である
ベストセラー作家の片山恭一さんが、北京市内のカフェ書店Trends Loungeでファンとの交流会を開催しました。

(写真右側: 片山恭一さん)
2003年日本での発行部数が300万部を突破した長編小説『世界の中心で、愛を叫ぶ』は
日本国内ではドラマ、映画化され、多くの人たちに親しまれている作品ですが、
なんと中国では中国語の翻訳版が2004年に青島出版社から出版されていました。
中国語のタイトル『在世界的中心呼換愛』は
10代から20代若者が愛読しているほど中国でも有名な作品であります。
片山さんは自分が作家になるまでについて、
「学生生活が長く、塾講師をしながら小説を書いていたから
サラリーマンの経験がないため小説の内容はどうしても
自分の高校生の体験をもとに青少年の物語になってしまう。」と話した。
また、『世界の中心で、愛を叫ぶ』については
「今から約10年前の2001年に出版されましたが、当時、出版社から今更こんな純愛ものは受け入れられるのかと聞かれた。社会の表面的なことはいろいろあるけど、人間の根本的なところは変わらないと思うから、結果として多くの人にこの作品が受け入れた。だから国を超えて中国で翻訳され、たくさんの人に読んでもらえるというのは非常にうれしい。」
「最初は本のタイトルは『恋のソクラテス』でしたけど編集者と相談して、商品のパッケージとして『世界の中心で、愛を叫ぶ』に変更した。自分としてはとても恥ずかしいタイトルだったけど、売れてよかった」と話し、笑いを誘う場面もありました☆

(写真左側:司会者王小燕さん 左側:片山恭一さん)
次に書きたい作品については
「絶滅にひんした人類社会を背景に描いた少年少女の純愛物語で、小説を書くことと生きていることは切り離せないものである。小説を通して世界に何かを訴えたいとかは特に何も考えていない。自分が書きたいもの、考えることと書くことを同時にしている感じ。」
と話した。
会場からの質問にタイムでは「純愛」をどのように理解しているのか?リアルな世界で純愛は難しいと思う。という質問に対して「人を好きになること自体がリアルだから、自分の感情よりリアルなものはこの世にないと思う。純愛は難しいことでない。人の意見や社会のイメージに惑わされない、自分だけの見方である人を見ること。その人に対する自分だけの見方が生まれたときに好きになる感じが生まれる」と「純愛」への理解について語られました。
今回、初めて北京を訪れたという片山さん、またぜひエネルギッシュな北京に来たいと笑顔で話し、純愛に憧れる現代人だけれども、純愛は決して難しいことではないという言葉に会場のみなさんも勇気づけられたのではないでしょうか。
最後には、気さくにサインを応じるなど和やかで楽しい交流会でした^^

片山恭一さんのプロフィール:
作家・小説家。
1959年愛媛県生まれ。福岡県在住。
九州大学農学部卒。同大大学院博士課程(農業経済学)中退。
1986年「気配」で『文學界』新人賞を受賞。
その後、不遇時代を経て1995年「きみの知らないところで世界は動く」で単行本デビュー。
2001年刊の「世界の中心で、愛をさけぶ」が2004年に大ブレイクし、300万部突破。
会場となったカフェ書店Trends Loungeホームページ
http://www.trendslounge.com.cn/(中国語)
ベストセラー作家の片山恭一さんが、北京市内のカフェ書店Trends Loungeでファンとの交流会を開催しました。

(写真右側: 片山恭一さん)
2003年日本での発行部数が300万部を突破した長編小説『世界の中心で、愛を叫ぶ』は
日本国内ではドラマ、映画化され、多くの人たちに親しまれている作品ですが、
なんと中国では中国語の翻訳版が2004年に青島出版社から出版されていました。
中国語のタイトル『在世界的中心呼換愛』は
10代から20代若者が愛読しているほど中国でも有名な作品であります。
片山さんは自分が作家になるまでについて、
「学生生活が長く、塾講師をしながら小説を書いていたから
サラリーマンの経験がないため小説の内容はどうしても
自分の高校生の体験をもとに青少年の物語になってしまう。」と話した。
また、『世界の中心で、愛を叫ぶ』については
「今から約10年前の2001年に出版されましたが、当時、出版社から今更こんな純愛ものは受け入れられるのかと聞かれた。社会の表面的なことはいろいろあるけど、人間の根本的なところは変わらないと思うから、結果として多くの人にこの作品が受け入れた。だから国を超えて中国で翻訳され、たくさんの人に読んでもらえるというのは非常にうれしい。」
「最初は本のタイトルは『恋のソクラテス』でしたけど編集者と相談して、商品のパッケージとして『世界の中心で、愛を叫ぶ』に変更した。自分としてはとても恥ずかしいタイトルだったけど、売れてよかった」と話し、笑いを誘う場面もありました☆

(写真左側:司会者王小燕さん 左側:片山恭一さん)
次に書きたい作品については
「絶滅にひんした人類社会を背景に描いた少年少女の純愛物語で、小説を書くことと生きていることは切り離せないものである。小説を通して世界に何かを訴えたいとかは特に何も考えていない。自分が書きたいもの、考えることと書くことを同時にしている感じ。」
と話した。
会場からの質問にタイムでは「純愛」をどのように理解しているのか?リアルな世界で純愛は難しいと思う。という質問に対して「人を好きになること自体がリアルだから、自分の感情よりリアルなものはこの世にないと思う。純愛は難しいことでない。人の意見や社会のイメージに惑わされない、自分だけの見方である人を見ること。その人に対する自分だけの見方が生まれたときに好きになる感じが生まれる」と「純愛」への理解について語られました。
今回、初めて北京を訪れたという片山さん、またぜひエネルギッシュな北京に来たいと笑顔で話し、純愛に憧れる現代人だけれども、純愛は決して難しいことではないという言葉に会場のみなさんも勇気づけられたのではないでしょうか。
最後には、気さくにサインを応じるなど和やかで楽しい交流会でした^^

片山恭一さんのプロフィール:
作家・小説家。
1959年愛媛県生まれ。福岡県在住。
九州大学農学部卒。同大大学院博士課程(農業経済学)中退。
1986年「気配」で『文學界』新人賞を受賞。
その後、不遇時代を経て1995年「きみの知らないところで世界は動く」で単行本デビュー。
2001年刊の「世界の中心で、愛をさけぶ」が2004年に大ブレイクし、300万部突破。
会場となったカフェ書店Trends Loungeホームページ
http://www.trendslounge.com.cn/(中国語)
海外情報員 スースー氏 プロフィール
中国・北京市在住。
福岡県と友好提携を結ぶ江蘇省の出身。
幼少の頃から学生時代までの約 13年間を福岡で過ごし、現在は、北京の映像会社に勤務。
2007北京ポップフェスティバルでは、日本アーティストのアテンド兼通訳としてサポートをおこなうなど、日中の文化交流に貢献。
福岡県と友好提携を結ぶ江蘇省の出身。
幼少の頃から学生時代までの約 13年間を福岡で過ごし、現在は、北京の映像会社に勤務。
2007北京ポップフェスティバルでは、日本アーティストのアテンド兼通訳としてサポートをおこなうなど、日中の文化交流に貢献。