マタギキ volume 07 松嶋 啓介氏(11/13)
10.フランスから見た日本

もったいないですね。勤勉な性格の日本人は、海外に目を向けるともっと豊かな生活に恵まれる機会があると思います。国内しか見えていないので、自分でチャンスを潰していますね。世界中の何処でも通用すると思います。これだけ細かい事を考える民族は他にいませんし、相手の事を思いやれる民族もいないと思います。海外は本当に自己中だらけですよ(笑)。
あと、自分の意見を言わない事が美徳と思っていることはダメ。決断した事ではなく、あくまでも意見を持つ事です。日本には意見を言える場や、気軽に会話ができる環境がほとんどありません。何か発言したらすぐに責任を取らなければならない。政治にしてもそうですけど、すぐに吊るし上げられる、そういった部分ではとても可愛そうなと国だ思います。
フランスでは子供の頃から「鑑賞力」を学ぶ機会があります。幼稚園生が現代美術館に絵を見に行って、好きな絵を互いに言い合う感覚を養っています。そういう大らかさが日本にも欲しいですね。遊び心が無さ過ぎます。
フランスの人達は皆ヴァカンスをよく取ります。彼らの凄い事は休んでいるうちに次のことを考えているんです。休んでいる間にインスピレーションを受けるんです。だから、ヴァカンス明けの人間は新しい事ばかりやろうとするんです(笑)。クリエイト力のある国だと思います。
日本の場合、「がんばれば結果がついてくる」という考え方ですが、フランスは「如何に楽をして良い仕事をするか」という事を考えている人の方が比較的多いように感じます。