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[愛魂 vol.12] 日本語ヒップホップシーンを塗り替えるプロジェクト“KUROFUNE”  ~シーンの最前線で走り続けるパイオニアたちが考える今とこれから~(1/2)

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[L→R:Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY、DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH、DJ DIRTYKRATES a.k.a. ZEEBRA]

音楽やファッション、ライフスタイルに至るまで、今や日本の若者文化を語る上で欠かせないキーワードとなった“ヒップホップ”というカルチャー。十数年前まではいわゆるアングラだったシーンが現在にまで大きく成長した背景には、今回登場してくれた3人の活躍が大きい。日本のヒップホップシーン創世記から現在に至るまで、常にシーンの最前線で活躍してきた、まさに日本のヒップホップシーンのアイコンとなるDJ DIRTYKRATES a.k.a. ZEEBRA、SOUL SCREAMとして数々の名曲を世に産み落とし、様々なアーティストのプロデュースも手がけるMr.BEATS a.k.a. DJ CELORY、そして、渋谷を中心に若い世代から絶大なプロップスを受けているDJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH。
もともと海外から入ってきたヒップホップカルチャーそのものを日本に根付かせた彼らが考える次なるステップとは。日本語ヒップホップオンリーのDJツアー“KUROFUNE”プロジェクトについて。そして現在のtwitterを始めとしたネットとストリートシーンの繋がりと可能性、アジアへのビジョンなどについて話を訊いた。

今の若い子たちは、僕ら世代と違って皆最初からラップが上手いんだよね(笑)。

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asianbeat(以下ab):長くシーンの中で活躍されている3人ですが、昔と今ではシーンがどのように変わりましたか?

DJ DIRTYKRATES a.k.a. ZEEBRA(以下Z):今はヒップホップ人口も増えたし、ジェネレーションの幅も広いし、エリア毎に必ずヤバいやつがいますね。シーンの層が厚くなったというか。僕ら世代は、日本語でラップをしている人のお手本がなかったですが、今の10代の若い子たちは、くっそヤバいお手本がたくさんあるから、皆最初からラップが上手いんだよね(笑)。

ab:皆さんがそもそもヒップホップにはまったキッカケは?

DJ NOBU a.k.a. BOMBRUSH(以下N):僕は『JUICE(ジュース)』っていう映画から入りましたね。
Mr.BEATS a.k.a. DJ CELORY(以下C):僕も同じですね。2PAC(トゥーパック)が主演で、DJにスポットが当たってたりする作品ですね。
N:音楽はファッションはもちろん、コミュニティの感じとか、ブラックカルチャー全てにやられましたね。
ab:ZEEBRAさんはどうですか?

Z:おれはブレイクダンスをかじってて、中1くらいに。ブレイクダンスをやるには、何で踊るのか、そこでかかってる音楽って何なのか、っていうところからですかね。『WILD STYLE(ワイルドスタイル)』とか『BEAT STREET(ビートストリート)』っていう映画でかかってる曲をディグりだしたのが始めだったかな。

日本語も英語も関係ない。ヒップホップは考えるのではなく、感じてほしい。

ab:ヒップホップシーンをこう変えたい、こうしてやるぞ、というものはありますか?

C:まさしく僕らが今やっているKUROFUNEツアーがその一つですね。クラブとかで和モノ(日本語ヒップホップ)がかかりやすい状況を作っていくとか、そういうのに一石を投じるという意味でやっているので今はそこですかね。洋モノも、和モノも、現場で良いものがかかって、お客さんもそれを受け入れて、楽しいパーティになれるようにっていう。
N:KUROFUNEは本当にそういう感じですよね。
Z:どうしてもクラブも元々はディスコの時代から、海外の音楽を聞いて踊るっていうか、そういうクラブカルチャーを輸入して、海外のファッションを着て海外の音で踊るっていうクセがついてしまってて。クラブでも、日本語(の曲で)で歌詞が解っちゃうと足が止まるという風潮があって。でも向こう(海外)の連中からしたら歌詞なんて全部解って、それで踊るわけだから、日本語でそれができないのはもったいないなと思って。
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N:今回のツアーをやって、フロアの反応を見ていると本当にそれが今まで錯覚だったんじゃないかって思いましたね。単純に、皆がそう思ってただけなんじゃないかって。

ab:英語じゃないと踊れないっていう先入観を取り払うというコンセプトなんですね。

N:日本語とか英語とか関係ないですよね。ヒップホップはヒップホップなんですよね。難しく考えず、感じてもらえればいいなと思いますね。

ab:ツアーをしていく中でそういうものは肌で感じてきましたか?

Z:そうだね。ちゃんと内容でノッてくれたりしたし、SIMONの“Tequila, Gin Or Henny”という曲の時は客にもがんがんテキーラ飲ませまくって(笑)。そのパーティ感はお客さんにも感じてもらえたと思うし。DJにとっても(和モノを)かけづらいっていう状況が今まであったかなと思うし、かけやすい曲が最近増えたのは間違いないと思いますね。一時期、いわゆるホームリスニング的な、家で歌詞をゆっくり聞いて、っていう時代があった気がしたけど、最近はもう少し体感的な、フロアライクなものが増えて行った感じですね。
C:うまいラッパーが増えたってことだよね。僕らも下手なラップをかけたくないし。でも最近は本当にかけたい和モノが多いですもんね。
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