「鼓動」2010年2月15日

2010.02.15

鼓動

ベトナムのバイクと親子関係

　福岡からベトナムの首都・ハノイ市まで直行便で４時間足らず。以前は乗換時間を入れると１０時間近くもかかったのに、便利になったものだ。

　市内に入って驚くのはバイクの多さだ。４輪自動車はバイクの群れの中を走っている、という表現がぴったりだろう。

　バイクには、若い男女の２人乗り、家族の３人・４人乗りはザラ、中には５人乗りという剛の者もいる。父親がハンドルを握り、母親が夫の腰に掴まり、一番前と両親の間に子供が一人づつ、あまつさえ母親が背中に赤ん坊を背負って、合計５人。本当にそんなことができるのか、実際見てみなければ、信じられないだろう。

　こんな声が聞こえてきそうだ、｢あなた、気を付けて」｢任せておけ。しっかりと掴まってろよ｣｢お父さん格好いい｣｢よし、いくぞ！｣。

　ベトナムの家族関係は、ストレートな身体の触れ合いで、これ以上のスキンシップは望めないくらい密接だ。親子断絶などには無縁だろう。（T)

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