「鼓動」2010年11月3日
吹奏楽の旅

と言いながら、テレビで見ていたのは、東京六大学野球、サッカーナビスコカップ、世界バレー、プロ野球日本シリーズ。どれも緊迫感があり、一進一退の白熱したゲームだった。
そんなスポーツ三昧の一日の中で、本日最後に見た番組が緊急生放送「笑ってこらえて」。内容は「吹奏楽の旅スペシャル2010」。吹奏楽の甲子園と呼ばれる東京・普門館を目指してがんばる高校生を追った、完全密着ドキュメントだった。
かくいう私も高校時代は吹奏楽部に所属。普門館を目ざした高校響児!?であった。
ステージに立てるのは、55名。100名近い部員の中から選ばれた奏者だけが晴れの舞台を踏めるという厳しい世界である。さらに、課題曲1曲、自由曲1曲の合計2曲を12分以内に演奏しなければならない。1秒でもオーバーすると失格だ。このたった12分間のステージの為に、1年間をかけて、どの学校もハードな練習を積み重ねるのである。
全国3,700あまりの中から全国大会に出場できるのは、29校。さらに、その中から今年度、最高峰の金賞に輝くのは9校。極めて難関な大会である。
興奮、感動、涙。今日一日、共通の姿を幾度と見た。
スポーツと同じく、文化も筋書きのないドラマであった。(K)