流行モノは欠かさず観てしまうミーハーな気持ちが許せないと思いながらも、やっぱり流行モノに踊らされてしまう。

つい最近、人気ドラマ!?（映画!?）である「踊る大捜査線」の完全新作ドラマを観てしまった。
そうっ！「観てしまった・・・」のである。

観るつもりはなかったのに、録画して「観てしまった…」のである。
完全に確信犯ではないか。
つくづく自分のミーハー加減に嫌気が差す（笑）

このドラマは刑事ドラマでありながら、なんだか笑える細かいギミックもあり、喜怒哀楽を体現したドラマだ。
15年間も続く意味は理解出来る。

このドラマと同じように、最近観てみたい気持ちを抑えなければならないが、抑え切れないかもしれない映画がある。
それはエヴァンゲリオンである。これも僕のミーハー心をくすぐる。

最初は両作品ともに何だか体制に阿る感じを嫌うパンクな心を持つ自分としては、「多くの人が観るモノ＝ダサい」と思っていた。
とは言え、流行っているのだから、それが何故流行っているのか？を知るためという無理やりな理由で、観始めたら・・・止まらなくなった（笑）

ストーリーもさることながら、何よりも様々な他の小説などからのオマージュの多さに気付き始めると、誰も止められない勢いで関連本を読み漁った。
関連本や雑誌の特集、ネットの情報は様々な推測を交えた「オマージュ議論」が展開されていて、一度観るだけではなく幾度も観るきっかけになり、結局このミーハー心に火をつけてしまった。
しかし、僕が夢中になった「オマージュ」議論は真実なのかと問われると、正直作者じゃないので解らない。いわゆる噂レベルの話である。

よくよく考えてみると、最近のブームに共通することとして、「噂」を巻き起こすことは必須な手法だと感じた。
「噂」を巻き起こし、その真偽を確かめる旅に放り投げられる。
何て残酷で、何て素敵な遊びなのか。

僕の友人はこの噂を巻き起こす手法を仕事でも使ったのである。

「iPhone5」用オリジナルデザインカバーを各店舗で販売開始！形が合わなければ全額返金保証！

「iPhone5」？？？？？
出てなくないか？
そして、「完全返金保証」？？？

「iPhone5」って名詞を街角のソフトバンクショップで見つけること出来ない自分の眼を疑い、このリリースを作った本人に確認したところ…
本人曰く、「iPhone5は発売されていない。ただ、iPhone5は様々な情報からほぼ間違いない形状は判った。だから、このサービスを考えた」と。

そして、彼は話を続け、「iPhone5はいまだ発表されていないので全く売れないと予想はしていますが（笑）本当に真価を発揮するのは、日本でiPhone5が発売された日からでしょうし、米先行発売でiPhone5をお店に持ってきて、『形一緒だった～！！！』なんて。しかし、すぐに内容が消せたり動かせたりするネットじゃなく、きちんとリリースを打って責任も逃げれないリアル店舗と言う所がミソです。こういう事は、きちんと言い切って、日本で最初でないと意味がない。」

何だろう、このヤラれた感（笑）
噂を利用し、真偽を確かめさせる。
これは高度なテクニック。

それにしても、「きちんと言い切り、日本で最初でないと意味がない。」という言葉に重みを感じた。
何事も最初に突破することは勇気が必要だが、世の中を面白くするためであればどんなことでも乗り越えられるのかも。

こんな怖い企業人が多いので、皆さんも「踊らされ」ないように（笑）(編集長 AT)

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