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「腐女子が腐女子について語る」第三回NEDレポート

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男にはわからない(?)世界

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●「腐女子マーケティング」についてプレゼン中のコスプレタロット占い師の渚さん

私が男代表のような面をして語るには少々おこがましいことを承知のうえで。
「女子供にゃ分かるまい」という言葉がありますが、「男にはなかなか分かり得ない」世界があります。麗しい顔をした男同士をカップリング妄想して喜ぶ女性たち。いわゆる「腐女子」と呼ばれる世界。
実はボカロよりも市場規模が大きい腐女子ワールド。私のまわりの女性にも数年前からちらほらと見受けられます。その世界について体系的な話を伺ってきたのでレポートします。

サブカルチャーを語るNED

先日もレポートしたオタク・サブカルチャーを体系的に語るセミナー「NED」(株式会社シェアコト主催)の第三回に行って参りました。
今回のテーマはボカロ市場と腐女子マーケティング。ボカロ市場については、某レコード会社の制作担当S氏が「ボーカロイド・ニコニコ動画の音楽シーンと企業」について講演。声優やボカロPの音楽プロデュースを手掛けてきた実例をあげつつ、企業がどのように活用すれば良いかを語った。
そして今回、私が注目したのはコスプレタロット占い師の渚さんの「腐女子マーケティング」について。
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●業界人が多く集まった会場の様子

腐女子マーケットはボカロを上回る市場規模

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壇上にたった渚さん自身、コスプレイヤーであり、オタクであり、腐女子。男に萌えがあるように、女にも萌えがある。3次元のアイドルは男女ともにもてはやされるが、2次元の萌えとなると注目を集めるのは男性向けばかり。しかしオタク属性がない人達には見えにくい場所で、確実に力強く勢力を持つ腐女子の世界について渚さんは熱く語る。

「腐女子とは、アニメやゲームが好きで男性同士の恋愛(ボーイズラブ・以下BL)が大好物な人達のことを指します。具体的には男性同士の恋愛を漫画やアニメーション、ゲームにしたものがあります。市場規模としては350億円を超えます。ボーカロイドの市場規模を上回る市場です。」

「しかし気を付けなければいけないことは、BL≠ゲイということ。BLは少女マンガに近く、性的なものではなく、その関係性(恋愛関係)にスポットを当てていることが重要です。そして、腐女子の奥深いところは、男性が可愛い女の子の直接的な行動に萌えることとは対照的に、一般のアニメ・ゲームに登場する男性キャラクター同士をカップリングして、頭の中で二次創作して楽しめることが特徴です。」

「具体的に言うと、二人の男性キャラクターが並んでいるだけで頭のなかで妄想し、喜べます。直接的な表現がなくても、エッセンスだけで大丈夫なのです。」

「男性キャラクター同士が『気持ちを通わせ合っている』ことを匂わせる表現があれば、それでBLの世界は成り立つのです。2人で仲良さげに並んでいるとか。企業様やキャラクタービジネスの世界において、その表現と商品がマッチしているだけで腐女子は注目します!」

つまり、いわゆるR18な直接的な表現がなくとも、男同士の友情や思いやりの交換が発生するだけで、十分に喜ぶことができる。それが腐女子。具体的な企業活用例として、渚さんは「Pixivなどで流行り始めているコンテンツを先取りしたり、キャラクター露出の際に腐女子が喜ぶ組み合わせを調査し、その組み合わせを起用する表現を使うだけ効果が上がる、という。
確かに大ヒットアニメ「うたの☆プリンスさまっ♪」「タイガー&バニー」「黒子のバスケ」なども、その人気は腐女子が牽引していると言っても過言ではない。

二次元・サブカルの世界観が広がるように企業と結びつける

このNEDを運営する武者慶佑さんは、このようなオタク・サブカル文化に偏ったイベントを開催する意図をこう語る。「NEDの目的は2つです。1つは、企業様に新しいマーケティング手法として、サブカルチャー活用の可能性に興味を持って頂くこと。もう1つは、既存の表面的なサブカルチャー活用プロモーションへの警笛です。」今後の目標として、武者さんは「実際のサブカル活用プロモーションができるまでの過程を公開したいです。サブカルプランナーとして、狙いを持って企画を立てていますので……。ここは企業様にお願いして出させて頂けるものを増やしたいです。」と語る。

毎回オタク・サブカルに偏って設定されたテーマについて、本質的な事柄を体系建てて発表するため、私自身も新しい世界を学ぶ機会となっている。次回は企業のキャラクター活用コミュニケーションについて取り上げる予定とのこと。今後も注目して行きたい。(編集部nakahara)

INFO : NED 武者慶佑(サブカルプランナー)

0220閻仙・ウ蟄・豁ヲ閠・ヵ繧壹Ο繝輔ぅ繝シ繝ォ (1) - コピー.jpg1982年生まれ 宮城県出身 青山学院大学卒
株式会社シェアコトでサブカルプランナーとしてアニメやアイドルなどを活用した企画に特化して従事。大手企業を始め様々なプロモーション企画を実施。ヱヴァンゲリヲン公式プロジェクトRADIO EVAでも連載中。昨年11月よりサブカルチャー活用セミナーNED(nijigen entertainment design)を組織し、定期開催。招待制ながらも毎回大手企業から20社以上、30名以上が参加。
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