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村上春樹氏が人生で巡り会った中でもっとも重要な本3冊に挙げる『カラマーゾフの兄弟』を2ヶ月半かけて読みました。

村上春樹氏のこんな発言を知ったのがきっかけで・・・

現在、最も人気のある小説家の一人である村上春樹氏。昨年4月に新刊「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を発売した際には、深夜にも関わらず発売のカウントダウンイベントには140人もの人が集まるほどの人気ぶりでした。
⇒【デイリトピックス】村上春樹の新刊についてちょっとだけまとめてみた^^
私も村上氏の作品が好きで、これまでに何冊か読みました。私は『風の歌を聴け』と『中国行きのスロウ・ボート』がお気に入りです。村上氏の本を数冊読んで、「これで自分もハルキスト(村上春樹氏の作品を愛読するファンの愛称)だな」なんて思っていたら、インターネットで村上氏のこんな言葉を発見しました。
世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ。
⇒『ペット・サウンズ』のあとがきより
また村上氏は訳書『グレート・ギャッツビー』あとがきにおいて、「これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本」としてフィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、そしてチャンドラーの『ロング・グッドバイ』の3冊を挙げています。
村上氏にこうまで言わしめた『カラマーゾフの兄弟』とは19世紀のロシアの小説家ドストエフスキーの最後の長編小説で、『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされている作品です。
⇒【デイリトピックス】村上春樹の新刊についてちょっとだけまとめてみた^^
私も村上氏の作品が好きで、これまでに何冊か読みました。私は『風の歌を聴け』と『中国行きのスロウ・ボート』がお気に入りです。村上氏の本を数冊読んで、「これで自分もハルキスト(村上春樹氏の作品を愛読するファンの愛称)だな」なんて思っていたら、インターネットで村上氏のこんな言葉を発見しました。
世の中には二種類の人間がいる。『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人と、読破したことのない人だ。
⇒『ペット・サウンズ』のあとがきより
また村上氏は訳書『グレート・ギャッツビー』あとがきにおいて、「これまでの人生で巡り会ったもっとも重要な本」としてフィッツジェラルドの『グレート・ギャッツビー』、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』、そしてチャンドラーの『ロング・グッドバイ』の3冊を挙げています。
村上氏にこうまで言わしめた『カラマーゾフの兄弟』とは19世紀のロシアの小説家ドストエフスキーの最後の長編小説で、『罪と罰』と並ぶドストエフスキーの最高傑作とされている作品です。
『カラマーゾフの兄弟』を購入して読みました。
「これは『カラマーゾフの兄弟』を読まないとハルキストとは言えないな」ということで、早速書店に行き、『カラマーゾフの兄弟』を購入しました。新潮文庫から出ているものを購入したのですが、上・中・下巻の三巻に分かれており、合計すると約2,000ページもあります。
また、19世紀後半のロシアを舞台としており当時のロシアの社会事情やキリスト教的な教養がなければ、筆者の意図を深く理解することはほとんど不可能だと思います。一人の人物のセリフが2、3ページ続くなんてことはザラにあり、言っている内容も難しく、狂人的だったりするのです。
また、19世紀後半のロシアを舞台としており当時のロシアの社会事情やキリスト教的な教養がなければ、筆者の意図を深く理解することはほとんど不可能だと思います。一人の人物のセリフが2、3ページ続くなんてことはザラにあり、言っている内容も難しく、狂人的だったりするのです。

例えばカラマーゾフの兄弟の次男イワンの台詞。
「<略>わるいのは人間なのさ。天国を与えられていたのに、不幸になるのを承知の上で、自由なんぞを欲し、天下の火を盗んだんだからな。つまり、人間なんぞ憐れむことはないってわけだ。ああ、俺の考えでは、俺のみじめな地上的、ユークリッド的頭脳では、俺にわかるのは、苦しみが現に存在していること、罪びとなどいないこと、すべては単純直截にそれからそれへと派生し、すべてが流れて釣り合いを保っていることくらいだよ。<略>」
・・・難しい。
このように内容・量ともにボリュームたっぷりの『カラマーゾフの兄弟』を私は1月上旬から読み始めました。
読んでも読んでも終わりが見えず、内容も所々私には理解不能だったので、途中で「もう諦めようかな」と何回思ったか分かりません。しかし村上氏の言う「『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人になりたい!」という気持ちが強く、ほとんど義務的に読んでいました。
毎日の通勤電車で読み続けること2ヶ月半・・やっと、先週の日曜日に全て読み終わりました・・
読了後の達成感はものすごく、なにか一つの大きな苦行を乗り越えた修行僧になったような気分でした。そして「これで自分もハルキストだな。」なんて思っていたら、インターネットで村上氏のこんな言葉を発見しました。
「私は『カラマーゾフの兄弟』を4回読んだ。」
・・・ハルキストへの道のりは長い。
人におススメできるほど『カラマーゾフの兄弟』を深く理解できたとは言えないので内容についてはさておき、何か強烈な達成感を味わいたいという人には強くおススメです!ぜひ!(編集部:Kaneko)
「<略>わるいのは人間なのさ。天国を与えられていたのに、不幸になるのを承知の上で、自由なんぞを欲し、天下の火を盗んだんだからな。つまり、人間なんぞ憐れむことはないってわけだ。ああ、俺の考えでは、俺のみじめな地上的、ユークリッド的頭脳では、俺にわかるのは、苦しみが現に存在していること、罪びとなどいないこと、すべては単純直截にそれからそれへと派生し、すべてが流れて釣り合いを保っていることくらいだよ。<略>」
・・・難しい。
このように内容・量ともにボリュームたっぷりの『カラマーゾフの兄弟』を私は1月上旬から読み始めました。
読んでも読んでも終わりが見えず、内容も所々私には理解不能だったので、途中で「もう諦めようかな」と何回思ったか分かりません。しかし村上氏の言う「『カラマーゾフの兄弟』を読破したことのある人になりたい!」という気持ちが強く、ほとんど義務的に読んでいました。
毎日の通勤電車で読み続けること2ヶ月半・・やっと、先週の日曜日に全て読み終わりました・・
読了後の達成感はものすごく、なにか一つの大きな苦行を乗り越えた修行僧になったような気分でした。そして「これで自分もハルキストだな。」なんて思っていたら、インターネットで村上氏のこんな言葉を発見しました。
「私は『カラマーゾフの兄弟』を4回読んだ。」
・・・ハルキストへの道のりは長い。
人におススメできるほど『カラマーゾフの兄弟』を深く理解できたとは言えないので内容についてはさておき、何か強烈な達成感を味わいたいという人には強くおススメです!ぜひ!(編集部:Kaneko)