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FUKUOKA CREATORS / vol.018 浅倉健吾(3/4)
ベトナムは若者の人口が一番多いし、活気もある。そこに将来性を感じました。

●ベトナム店のスタッフたちと浅倉氏。
――冒頭でベトナムにも店舗を持っているという話だったけど、アジアへのビジネス展開を狙った理由は?
浅倉:ネイルとマツエクの事業展開は、地域単位に出店していくという戦略なんですよ。まずは九州と関東で、次を考えた時に関西や東北っていう選択肢もあったんですけど、純粋に海外で挑戦したいと思ったんですよね。東南アジアはこれから伸びていくって言われているし、何よりネイルやマツエクの技術がアジアで通用すると思っていたんで、一度東南アジアの国を全て回ったんですよ。出店の条件は、スタッフが女の子なので、安全な国、銃が無い国、親日な国、そして将来性がある国。この条件に当てはまったのが、ベトナムとバンコク(タイ)だったんです。最終的にベトナムに決めたのは、先にパートナーが決まったということです。なので、タイミングと条件さえ合えば、タイにも出店したいと思っています。
――どんなとろこに将来性を感じたの?
浅倉:日本と全く雰囲気も違うし、毎回行くたびに町が変化しているんですよ。若者も溢れているし、国が若者で回っているんですね。日本って若者が少ないので閉塞感があるんですけど、東南アジアにそれを一切感じなくて。若者の人口が一番多いから、活気もすごいあるんですよ。そこに将来性を感じましたね。
――どうして、そんなに若者が元気なんだと思います?
浅倉:一つ言えるのは、人口バブルなんですよね。平均年齢が27歳なんですよ。カンボジアだと25歳くらい。マーケットもその層に合わせたサービスを提供したら儲かるんです。屋外の広告も、ビルをチョコレートのパッケージにする斬新なものだったり、街中でDJブースを作ったりと、若者にウケるモノばかりですね。マクドナルドのCMが若者向けの斬新なものに仕上がっていて、顕著ですね。日本でも30年前くらいはヒッピーがマクドナルドを食べるような、“若者が憧れるイメージ”を作っていたんですけど、今の戦略ってファミリー向けでしょ。ベトナムにも、昨年初めてマクドナルドができたんですけど、若者が押し寄せて世界で一番の売上を記録したらしいんですよ。こういう点から見ても、僕らの事業はイケるって思っています。
――海外でビジネスを行うハードルって何だと思う?
浅倉:まず、コミュニケーションの問題はあると思います。僕らは上手くいっているんですけど、失敗している人の多くはコミュニケーションが取れなくて、日本のやり方を押し付けているんです。逆に上手くいっている人たちは、みんなベトナムが好きで、現地のやり方に合わせて、日本のサービスを提供している。実際に僕らも日本の技術をそのまま持っていったわけではなくて、ベトナムに合うモノだけを取り入れてアレンジしています。スタッフも現地で採用していますね。
――ベトナムの人って日本のことってどれくらい知っているの?
浅倉:ベトナム人って日本が本当に大好きなんですよ。日本人がカッコつけて英語を使うように、ベトナムの人は日本語を使うんですよ。日本の文化も大好きで、東南アジアで一番と言っても過言ではないくらい親日なんですよ。確か97%が日本人に好感度持っているってデータありますよ。ただ、エンターテイメントに関しては完全に韓国の一人勝ちなんですよね。これは、東南アジアは共通していますね。
→浅倉健吾氏に訊く、福岡のメリット・デメリット、そして氏の活動のモットーについて。