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監督 吉浦康裕インタビュー(2/4)

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福岡のアニメ制作の可能性について

何十人もスタッフを率いて作るアニメーションの現場が福岡にもできるのが、一番いいですね。

ab:福岡での個人制作を経て東京へと活動の場を移されましたが、アニメーション制作において、東京という場所はやはり重要だったりするのでしょうか?

吉浦:そうですね。その時に作ろうと思っていた『イヴの時間』制作にあたり、個人制作ではなくてグループで作りたいと考えていました。その場合、いわゆるアニメーターと呼ばれるプロの絵描きさんと仕事をしなければならないのですが、やっぱりそういう人材って東京に集中しているんです。

ab:それで、東京に活動の場を移されたんですね。当時の福岡では、周りにアニメをつくっている人はいなかったのですか?

吉浦:一応調べてみたんですけれど、当時は小さなアニメスタジオがあったくらいですね。今は博多駅の前に九州アニメーションさんっていうけっこう大きいアニメスタジオがあるので、いいなぁと思いますね。

ab:福岡では現在、ゲーム業界やCM制作などが盛り上がってきている印象がありますが、福岡で映像制作を行う可能性について、どのように考えていますか?
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▲2008年制作、『イヴの時間』より
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▲2002年制作、『水のコトバ』より
吉浦:CMやゲームなどのCGに関して、地方のスタジオが盛り上がるっていうのは羨ましいなと思っています。実は、スタジオジブリのような、いわゆる手描きのアニメーションスタジオのようなものが地方で作れたらいいなと思っているんです。ただ、なかなか難しいのが、人材です。手描きのアニメーションというのは、人材が全ての業界なので。それだけの人を福岡でそろえる環境があればいいとは思いますが、今のところは難しいですね。

ただ、地方スタジオで成功しているところもいくつかあるんですよ。例えば、有名なのが、『けいおん!』を作っている京都アニメーションさんとか。地方ならではの地の利を活かした作品づくりをされています。ああいう成功例もあるので、九州アニメーションっていう名前で、いい人を集めてちゃんとした作品を作れる、ブランド力のあるスタジオを作れる可能性というのは、ないことはないと思います。やれたらいいですよね。福岡はコンテンツ産業に力を入れているということなので、是非手描きアニメのほうにも資金援助をしてくれればいいと思いますね。

ab:今注目している若手のアニメーション作家さんは、いますか?

吉浦:正直、沢山いますね。僕今33歳なんですけど、20代とかこの間まで大学生やってた子とかがすごい作品を作るんですよ!すごい作品作ってインターネットで発表して、世界中で10万人がいきなり見ちゃったとか。インターネットはやっぱり反応早いですね。すごいもの作ったら一週間後には世界中で有名になりますからね。

ab:今からそういう若手の活躍に期待しているところは…

吉浦:いや、もう、活躍に期待なんて言ってられないですよ。負けていられないですね。でも福岡在住のアニメーション作家でも知り合いで結構面白い作品つくる人は沢山いますね。これから福岡で生まれたアニメーション作家も活躍の場がたくさんできればいいですね。できれば個人作家みたいなタイプではなくて、僕みたいに何十人もスタッフを率いて作るアニメーションの現場が福岡にもできるのが、一番いいですね。

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