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特別インタビュー(3/5)

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一緒に『TIGER & BUNNY』を盛り上げて、一緒にこのプロジェクト全体の成長をドラマチックに見ているっていうのは面白いですね。

ab:『TIGER & BUNNY』はオリジナル作品とのことですが、これまで手がけたものではオリジナル作品と原作ものではどちらが多いですか?

尾崎:大体半々くらいですかね。自分自身にとってはどちらもそれぞれの面白さがありますね。オリジナルは無から有を生み出す作業なので大変なのですが、新しいものを生み出す楽しみがあります。原作ものは、すでに育ったものを、映像化して付加価値をつけてより多くの人に楽しんでもらうという楽しみがあります。

ab:『TIGER & BUNNY』はオリジナルの作品ですが、いかがでしたか?

尾崎:『TIGER & BUNNY』の場合はまず、内外の人たちの理解がゼロのところから始める必要がありました。企画を立ち上げるにしてもどういう企画か、これは世の中に受け入れられるのか否かというのをまず内部で説得する必要があって。アニメーションを作るためにはお金も必要になってくるので、お金を集めるためにはそもそもこの企画を面白いと思ってもらう必
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要があります。そこでまずエネルギーを使いました。いざ作っても見てもらわないと意味がないので、宣伝やプロモーションも製作委員会メンバーの方々とともにかなり苦労しました。震災の影響もあったので、その辺は、なかなか生みの苦しみがありましたね。ですが、全くゼロからだったので、「新しいものを作って提示するんだ」という熱もありました。ヒットした後もイベントや舞台を行ってきたのですが、都度反対されながら熱意でここまで来た感じです。(反対意見には)もう慣れましたけど(笑)。

ab:作品の知名度が上がった後でもやはり、かなり苦労されたのでしょうか?

尾崎:新しいことや変わったことをやる時はリスクが伴うので何かと反対されることも多いです。『TIGER & BUNNY』は何もないところからリスクを取りながら育ってきた作品ですし、常に新しいものを提示してよりファンを広げていきながら成長していきたいと思うので、これからも苦労はあると思います。それだけに、その過程そのものも楽しみなんですよ。『TIGER & BUNNY』はプロジェクトの成長ストーリーそのものが結構ドラマチックなんです。アニメがあったり、イベントがあったり、都度ハードルの高いプロジェクトがあったりで。ファンの方々と共に『TIGER & BUNNY』を盛り上げて、一緒にこのプロジェクト全体の成長をドラマチックに見ているっていうのは面白いですね。本当にイベント企画成立から完成までが都度都度ドラマチックですよ。この間までやっていた舞台『TIGER & BUNNY THE LIVE』はその最たるものだったと思います。相当生みの苦しみもありました。たったの9日間の興行でしたけど、出演して下さったキャスト、支えてくださったスタッフ、応援してくださったファンが一体になったイベントだったので、本当にやってよかったと思いました。皆の一体感がすごく分かりやすく結実した例でしたね。出来ればこれからもああいうものを提供していきたいと思っています。アニメが原作なのでアニメ新作こそがファンにとっては一番見たいものだというのは理解しているんですけれど、そう簡単に量産できるものではないので、どうしても時間がかかってしまいます。ですのでその分、アニメもありつつ、こういうイベントや舞台もありつつという感じで、トータルで一緒に楽しんでいただけたらなと思います。

ab:『TIGER & BUNNY』は海外でも大きな展開がありますよね。フランス語吹替え版の制作や、劇場版は日・亜・米・仏同時公開ということですが、それについて教えていただけますか?

尾崎:やっぱり世界的に情報伝播のスピードにタイムラグがなくなってきているので、同時期に一緒に盛り上がれる環境をこっちが提供するというのは一つ大きな鍵だとは思います。あとは海賊版対策にもなるし。なにより国境がなくなりつつあるので、日本だけで盛り上がっているとか、アメリカだけで盛り上がっているとかではなくて、全世界的に盛り上がって、もう人種の差なく全体で熱を帯びて盛り上がるっていう環境を整えたいという思いがありました。テレビシリーズでも4カ国で同時配信を行って、それなりの結果を残せているので、今回の劇場版はその発展形で全世界ほぼ同時期に公開するっていうのを是非やりたかったんです。アジア(特に香港、台湾)は日本と距離的にも嗜好的にも近いし、日本の情報を受け入れやすいという下地がありますので、アニメ産業に関してはほぼ、日本と同じくらい成熟しています。ですので香港、台湾にはイベントも生中継したいなというのはずっと思っていました。9月22日のワールドプレミアのイベントは3部構成になっていて、第2部で劇場版をみんなで見るんですけど、第1部は各ヒーローのキャラクターソングのライブなんです。一般的に他言語圏への生中継は言葉の壁がネックになりがちですが、歌は字幕などがなくても、香港の方でも台湾の方でも普通に楽しめるので。第3部はキャストのトークやオモシロ企画とともに、映画に楽曲を提供してくださっている3アーティストが劇場テーマ曲や挿入歌のライブをやります。これも言葉が違っていても楽しめると思います。

ab:すごい!豪華ですね!

尾崎:これ実はすごく貴重なイベントなんですよ。僕がファンとして一番楽しみなんです。全国の劇場で生中継しますので、是非見ていただければありがたいです。

ab:最後にこのサイトの読者の皆さんへ一言お願いします。

尾崎:『TIGER & BUNNY』は今まで国境とか関係なく展開してきているので、これからもそうありたいと思います。日本人とかアジア人とか欧米人である以前に、全員が「シュテルンビルト市民」というかたちでタイバニワールドの人間として、一緒に楽しんで作品を育てていただければと思います。引き続き応援よろしくお願いします。

尾崎雅之氏プロフィール

株式会社サンライズ 取締役。2003年まで、ギャガ・コミュニケーションズでハリウッド映画の買付業務、国内での配給・宣伝に携わる。2004年サンライズに入社後、劇場版「機動戦士Zガンダム 3部作」「ケロロ軍曹」「犬夜叉完結編」「劇場版 銀魂」そして「TIGER& BUNNY」といった作品を手掛ける。
(c)SUNRISE/T&B MOVIE PARTNERS

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