「クールジャパン推進会議 in 福岡」イベントレポート

11月10日 (土)、北九州市のリーガロイヤルホテル小倉において「クールジャパン推進会議 in 福岡」が開催され、クールジャパン関連分野で活躍する有識者が平井内閣府特命担当大臣 (クールジャパン戦略)、小川福岡県知事、北橋北九州市長とともに活発な意見交換を行いました。ここでは、会議の様子や海外展開を実践している皆さんの戦略や福岡の魅力などについてレポートします!


会議冒頭、主催者を代表して平井大臣、小川知事、北橋市長がそれぞれ挨拶を行いました。
平井大臣は、「福岡のクールジャパンの魅力について改めて考え、世界の方々の心に響くよう一体的に発信・展開していく方策を一緒に考えていきたいと思います。」と挨拶しました。
小川知事は、「福岡県には音楽、ファッション、漫画、ゲームといったコンテンツ、食やお茶、お酒といった海外の若者からクールと言っていただける資源がたくさんあり、それらの魅力をアジアンビートという多言語のウェブサイトで発信しています。日本を訪問する海外の若者をターゲットとしてしっかり福岡県の魅力を伝えていきたい。」と挨拶しました。
平井大臣は、「福岡のクールジャパンの魅力について改めて考え、世界の方々の心に響くよう一体的に発信・展開していく方策を一緒に考えていきたいと思います。」と挨拶しました。
小川知事は、「福岡県には音楽、ファッション、漫画、ゲームといったコンテンツ、食やお茶、お酒といった海外の若者からクールと言っていただける資源がたくさんあり、それらの魅力をアジアンビートという多言語のウェブサイトで発信しています。日本を訪問する海外の若者をターゲットとしてしっかり福岡県の魅力を伝えていきたい。」と挨拶しました。


北橋市長は、北九州市が"東アジア文化創造都市"に採択された事に触れ、「文化芸術の力によって地域・経済も含めて再活性化できるように取り組んでいる矢先であり、大変貴重な話を聞けると思っています。」と有識者の意見交換に対する期待を述べました。
ゲーム、漫画、食、日本酒、日本茶の各分野の実践者が語る海外展開戦略や福岡の魅力
会議では、福岡県内で先駆的な取組みを行っている7人の有識者が、アジアをはじめ海外の若者をターゲットとした海外展開戦略や福岡の魅力について意見を述べました。


北九州市出身で漫画・アニメ制作やイベントを実施している(株)コルトの大野光司 CEOは、「福岡には漫画家が多く、ゲーム会社もでてきている。コスプレや祭りといった地域色もあり、アジアと近いこともありコンテンツビジネスが伸びてくる。」と福岡の成長性と可能性に対する持論を展開しました。
山の壽酒造(株)の片山郁代 代表取締役社長は、多くの種類があり差別化が難しい日本酒をボトルデザイン、サイズ、香り、キレなどトータルで差別化している自社の取組みを説明し、ブランド発信の面では、福岡県香港事務所を例に出して「自分の会社をきちんと考えてくださっている方と繋がるかが重要。」と述べました。
山の壽酒造(株)の片山郁代 代表取締役社長は、多くの種類があり差別化が難しい日本酒をボトルデザイン、サイズ、香り、キレなどトータルで差別化している自社の取組みを説明し、ブランド発信の面では、福岡県香港事務所を例に出して「自分の会社をきちんと考えてくださっている方と繋がるかが重要。」と述べました。


"博多だるまラーメン"や"秀ちゃんラーメン"を展開している(有)ディアンドエッチ/(有)ディアンドケイの河原秀登 代表取締役は、「福岡には楽しい人がたくさんいる。観光資源はなくなっていくが人はいなくならない。」と福岡の魅力は"人・人間力"だと語りました。また、自身が経営するラーメン店の2階をお笑いや音楽など食とポップカルチャーを併せて楽しめる隠れ家バーのような秘密のスポットにして、福岡の魅力発信スポットにしていきたいと独自のアイデアを披露しました。
(株)辻利茶舗の辻利之 取締役会長は、お茶をスイーツやドリンクなど海外の方に喜んでもらえるような形にして提供している事業を説明し、「海外から見た日本文化を意識しながら商品開発に力を入れている。」と述べました。また、今後の取組みについて、「小倉城を中心に、地元の商店街などと連携して小倉の魅力を発信していきたい。」と地元を盛り上げていく意気込みを熱く語りました。
(株)辻利茶舗の辻利之 取締役会長は、お茶をスイーツやドリンクなど海外の方に喜んでもらえるような形にして提供している事業を説明し、「海外から見た日本文化を意識しながら商品開発に力を入れている。」と述べました。また、今後の取組みについて、「小倉城を中心に、地元の商店街などと連携して小倉の魅力を発信していきたい。」と地元を盛り上げていく意気込みを熱く語りました。


国内外に向けてゲームソフトを制作している(株)サイバーコネクトツーの西川裕貴 取締役は、海外展開におけるコンテンツをローカライズすることの重要性を説明し、福岡の魅力については、「交通のアクセスが良く、家賃が安く、食べ物が美味しい。人柄や文化がちょうど良く、バランスが取れている。」と福岡の都市としての一面を語りました。
カナダ出身の(有)フクオカ・ナウのニック・サーズ 代表取締役は、「外国人が団体で行くような有名スポット以外を紹介するのが最近の流れ。」と外国人目線での取材先選定の重要性に言及しつつ、福岡については「知られていないことが新鮮で秘密がいっぱい。」と述べ、今後も情報量だけでなく、タイムリーに適切な情報提供を行っていくという意気込みを語りました。
カナダ出身の(有)フクオカ・ナウのニック・サーズ 代表取締役は、「外国人が団体で行くような有名スポット以外を紹介するのが最近の流れ。」と外国人目線での取材先選定の重要性に言及しつつ、福岡については「知られていないことが新鮮で秘密がいっぱい。」と述べ、今後も情報量だけでなく、タイムリーに適切な情報提供を行っていくという意気込みを語りました。


クールジャパン機構の北川直樹 代表取締役社長は、「福岡の人はパワフルで豪快、東京よりも世界に行くという感覚で、こういう方でないと世界に出ていったときに大変。」と、福岡の魅力は力強い人柄であるとロック音楽のアーティストを例に出して持論を述べるとともに、自身が社長就任後に投資を行った海外の料理動画サイトの事例を取り上げながら、『海外の目線で見た日本』の重要性を説明しました。
有識者による議論の後、小川知事は「今日、皆さんがそれぞれの立場からしっかり実践されていることが伝わってきました。非常に心強く思いましたし、全体の環境をどうやって整備していくのかが我々の役割であると思いました。」と感想を述べるとともに、議論を行った有識者に謝意を伝え、意見交換を締めくくりました。
有識者による議論の後、小川知事は「今日、皆さんがそれぞれの立場からしっかり実践されていることが伝わってきました。非常に心強く思いましたし、全体の環境をどうやって整備していくのかが我々の役割であると思いました。」と感想を述べるとともに、議論を行った有識者に謝意を伝え、意見交換を締めくくりました。


クールジャパン推進会議 in 福岡
■日時:2018年11月10日 (土) 15:00~16:30
■会場:リーガロイヤルホテル小倉 3Fエンパイアルーム (北九州市小倉北区浅野 2-14-2)
■テーマ:福岡ブランドの海外へのさらなる発信、展開に向けて~アジアをはじめ世界の若者をターゲットに~
■登壇者:
平井 卓也 内閣府特命担当大臣 (クールジャパン戦略)
小川 洋 福岡県知事
北橋 健治 北九州市長
大野 光司 (株)コルト CEO / プロデューサー
片山 郁代 山の壽酒造(株) 代表取締役社長
河原 秀登 (有)ディアンドエッチ / (有)ディアンドケイ 代表取締役
(博多だるまラーメン、秀ちゃんラーメン 店主)
辻 利之 (株)辻利茶舗 取締役会長
西川 裕貴 (株)サイバーコネクトツー 取締役 制作プロデューサー/ディレクター
ニック・サーズ (有)フクオカ・ナウ 代表取締役
北川 直樹 クールジャパン機構 代表取締役社長
住田 孝之 内閣府 知的財産戦略推進事務局長
新井 剛史 ジェトロ北九州 所長
浜野 京 内閣府 政策参与 (クールジャパン戦略担当)
■会場:リーガロイヤルホテル小倉 3Fエンパイアルーム (北九州市小倉北区浅野 2-14-2)
■テーマ:福岡ブランドの海外へのさらなる発信、展開に向けて~アジアをはじめ世界の若者をターゲットに~
■登壇者:
平井 卓也 内閣府特命担当大臣 (クールジャパン戦略)
小川 洋 福岡県知事
北橋 健治 北九州市長
大野 光司 (株)コルト CEO / プロデューサー
片山 郁代 山の壽酒造(株) 代表取締役社長
河原 秀登 (有)ディアンドエッチ / (有)ディアンドケイ 代表取締役
(博多だるまラーメン、秀ちゃんラーメン 店主)
辻 利之 (株)辻利茶舗 取締役会長
西川 裕貴 (株)サイバーコネクトツー 取締役 制作プロデューサー/ディレクター
ニック・サーズ (有)フクオカ・ナウ 代表取締役
北川 直樹 クールジャパン機構 代表取締役社長
住田 孝之 内閣府 知的財産戦略推進事務局長
新井 剛史 ジェトロ北九州 所長
浜野 京 内閣府 政策参与 (クールジャパン戦略担当)