humming2010 特集記事~後篇(1/3)
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MoonStarと久留米絣が並んで、躍り出た。humming2010。
ライフスタイルの足元にアクセントをつけるMoonStar

60年代のパンフレット画像より
久留米絣のサンプルを手にした瞬間、頭の中で、試作はもうはじまっていた。
MoonStar(ムーンスター)といえば、日本でも有数のシューズメーカーだ。100以上の特許や実用新案を持ち、年間2000以上もの新製品を創り出している。テフロンをシューズのアッパーに使ったのもMoonStarだ。
K-SWISS、Kappaなどといったブランドの、ライセンス生産も行っている。世界ブランドのクオリティは、MoonStarの技術に負うところがある。

K-SWISS、Kappaなどといったブランドの、ライセンス生産も行っている。世界ブランドのクオリティは、MoonStarの技術に負うところがある。
学校の通学履きなどで誰もが一度は履いたこともあるJaguarΣ(ジャガーシグマ)は、レトロなデザインがファッションブランドやデザイナーに見いだされ、ファッション通に愛されている。そもそも、1980年に誕生したJaguarΣは「超軽量片足175g!」というキャッチフレーズで発売され、「履物の軽量化の先鞭となった」と国立科学博物館のHPで紹介されている。
1987年には、今では一般的な発泡ウレタンのソールを採用するなど、ようするにハイテクスニーカーとして登場した。
技術力も高く、ブランド力も根強い。
そんなMoonStarが、久留米絣を商品化するにあたって採用したのは60年代に大ヒットした「humming」ブランドの復刻だった。
1987年には、今では一般的な発泡ウレタンのソールを採用するなど、ようするにハイテクスニーカーとして登場した。
技術力も高く、ブランド力も根強い。
そんなMoonStarが、久留米絣を商品化するにあたって採用したのは60年代に大ヒットした「humming」ブランドの復刻だった。


hummingは、女学生やBG(ビジネスガール)がリップやマニキュアを選ぶように、足元のカラーを選べるように、1962年10色展開でスタート。その後、毎年デザインや素材を変えて新作を発表し、大ヒット。
ズック(=キャンバススニーカーのこと!)は、アメリカであってもスポーツ向け、とされていた時代。カラフルなズックを、デイリーに履く。ファッションだけではなく、ライフスタイルにおける足元のアクセントを、hummingはつけた。
キャンバススニーカーという履物が一般的に流通する、その先鞭をつけた(国立科学博物館風)humming。
久留米を本拠地として1873年に創業したMoonStar(当時は、つちやたび店)社が、アッパー素材として初めて久留米絣を使用した。
新素材を日々開発しているナショナルシューズメーカーが、あえて当時の足型をそのままにブランドを復活させたのは、原点回帰という意味だけではない。
ズック(=キャンバススニーカーのこと!)は、アメリカであってもスポーツ向け、とされていた時代。カラフルなズックを、デイリーに履く。ファッションだけではなく、ライフスタイルにおける足元のアクセントを、hummingはつけた。
キャンバススニーカーという履物が一般的に流通する、その先鞭をつけた(国立科学博物館風)humming。
久留米を本拠地として1873年に創業したMoonStar(当時は、つちやたび店)社が、アッパー素材として初めて久留米絣を使用した。
新素材を日々開発しているナショナルシューズメーカーが、あえて当時の足型をそのままにブランドを復活させたのは、原点回帰という意味だけではない。
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