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humming2010  特集記事~後篇(2/3)

humming 2010は、「伝統」×「最新」スニーカー

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MoonStar社は、明治の御一新の勢いある1873年に「つちやたび」の商号で、座敷たびの生産からスタートした。
つちやたび株式会社、日華護謨工業株式会社、日華ゴム株式会社、月星ゴム株式会社、月星化成株式会社と名称を変え、2006年にコーポレートブランドだったムーンスター(MoonStar)を新たな社名として用いるにいたる。

ブリヂストン、アサヒコーポレーション、とともに久留米の三大ゴム加工メーカーとして、知られる。この3社を筆頭に「久留米はゴムの街」といわれている。

m4-2.jpg「つちやたび」が筑後・久留米のたび屋さんから大きく成長するきっかけとなったのは、1877年の西南戦争だ。

主戦場である肥後熊本に近い立地を活かして、軍用の被服を大量受注・大量生産に成功した。
ちなみに西南戦争後、戦地から故郷に帰還する兵士が久留米を訪れ、久留米絣をお土産に買い求めたことで、久留米絣業界も大繁盛したという。

ミシンなど近代的な設備を取り入れて発展していった「つちやたび」。


大正に入りアメリカのキャンバススニーカーをヒントに、布とゴムをのりで貼り合わせる新商品の開発に着手する。試行錯誤の末、1922(大正11)年に日本初のゴム底地の地下足袋の開発に成功した。

地下足袋がどれだけのヒット商品だったかというと「久留米がゴムの街になるほどである。
地下足袋をはじめとしたゴム底の履物ありきで、タイヤなどのゴム製品が発達した、というのが久留米のゴム産業の歴史だ。
一方で、地下足袋は今もコンスタントに売れ続けているロングセラー品である。ゴムの配合や素材開発はつねに行われているが、基本的な靴の作り方は、地下足袋製造法開発時と基本的には変わっていない。
1922年がMoonStar社にとって、いや久留米にとって、特異点となった年であるのは間違いないだろう。

昭和の初めには世界各国への輸出を決めて、さらに生産量を拡大したMoonStar同じ時期に生産量のピークを迎えた久留米絣「絣の街からゴムの街へ」。久留米の産業の主役は、昭和の初めにバトンが渡された

MoonStar社が伝統の織物に合わせて、一昔前のブランドをマッチアップさせた。
humming 2010にはそんな印象を持たれるかもしれない。


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だが、アッパーに使われる絣は伝統からにじみ出た今風のポップな織柄
一方ズックの方は、足型こそ当時のもので、伝来の技術で作られているが、素材も技術も時代とともに進化している。アッパーの色がソールのゴムに色移りしないか? というような細かな気配りもされて商品化されてもいる。

humming 2010は久留米絣の「伝統」×MoonStarの「伝統」久留米絣の「最新」×MoonStarの「伝統」久留米絣の「最新」×MoonStarの「最新」という複合的な数式でもって、その味が出ている

「humming 2010」は伝統的な「最新スニーカー」なのだ

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