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[愛魂 vol.27] DJ DEXPISTOLS ~世界をまたにかける東京カルチャーのアイコン~(1/3)

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愛魂 DEXPISTOLS
DEXPISTOLS率いるROC TRAXクルー

 今や単なるクラブシーンだけにとどまらない活躍をみせる東京発のユニットDEXPISTOLS。自身のファッションブランド“ROC STAR”のデザインも担当するDJ DARUMAと、HOUSEシーンで活動するDJ MAARから成る彼らは、HIP HOPやHOUSE、ROCKまで実に幅広いジャンルの音楽を独自のフィルターを通して見事オリジナルのDEXサウンドとして作り上げてきた。DJ活動と並行し、アパレルラインやレーベルの運営も手掛ける彼らは今や単なるDJではなく、一つの東京カルチャーのアイコンとしての地位を確立している。
 近年ではその実績を以てアジアを始めヨーロッパなどへも活動の場を広げ、まさに日本をレペゼンする彼らは“東京カルチャー”=日本の未来をどう考えるのか。現在日本が抱える問題に対して次の世代に何を期待するのか。
 音楽、ファッションともに世界中のオピニオンリーダーたちと接点を持つ彼らだからこそ持ち得る考えやインスピレーションをこのインタビューで感じることができるだろう。これからの日本を担うニュージェネレーションが何をしていくべきか。その答えは明確に出ているのだ。

僕らの場合は音楽だけではなく“東京カルチャー”として注目されている。

asianbeat(以下ab):近年のダンスミュージックシーンにおいて、日本を含む世界からのDEXPISTOLSへの注目度はどう変わってきましたか?

DARUMA:世界は、とにかく東京のカルチャー、ひいては日本が好きでいてくれてるんだと思うんです。それは音楽だけに限らず、色々な発信源として本当にオタク文化ってアジアに限らずヨーロッパでもすごく人気があるみたいですし。そういう一環で、今東京なり日本のクラブカルチャーの中で、DJで誰か面白いのかを見た時に、DEXPISTOLSって部分にひっかかってくれてるのかなぁとは思っています。
MAAR:もちろん昔から、例えばテクノが流行ったら日本のアーティスト達がアジアやヨーロッパに行ったりすることはあって。ただ僕らの場合は音楽だけではなく、もう少しカルチャー的に東京のファッションと結びついてる部分が、海外から注目されているなぁって気がしていて。いわゆる今までのただDJとか音楽を輸出するってことよりは、少し違う意味のことになっているのかなぁと思います。
DARUMA MAAR
と言ってもそれも俺的にはほんのちょっと前の話で、これから先はどうなるかなっていうのはありますが。

ab:印象に残っている地域やライブは?

DARUMA:お客さんはもちろん、その都市や街にすごくやる気のあるオーガナイザーさんなりDJさんなり、1人でも本気で何かやってやろうって人がいれば、シーンの規模は関係なく成り立っていたりして、そこに行くとやっぱり面白いですね。人数は関係なく、すごく良いパーティーしているところもあるし。
MAAR:例えば鹿児島とかは大きい街ではないのに、やっぱりシーンを作ってる人達がいて、良いシーンができてたりするんで、そういう部分では色々面白い。アジアだったらマレーシアやシンガポール、韓国も知り合いがいて、彼らは彼らできちっとシーンを作ってるんで、それも面白いですね。似たようなところを見てたり、似たようなものが好きだったりとか、似たような感覚とか、自分たちと同じマインドを持っている人たちの地域っていうのはすごく良いパーティーが起こりやすいかなって思います。

クリエイティブにおいて重要なのは“自分が面白くいれるかいれないか”

DARUMA
ab:日本で注目しているアーティストは?

DARUMA:パーティー集団としては、さっきも言った鹿児島のクルーもすごく面白いです。彼らの何が良いって、HIPHOPとかHOUSEとかジャンル関係なくしっかりと横同士が繋がってパーティーで遊んでたりとか、お客さんも外国人さんが多かったりとか、すごく良いパーティーやってますね。
MAAR:東京で挙げるなら、全くジャンルは違うけどライジングネイション、フォース・オブ・ネイチャー周りでやってるパーティーとかすごくカッコいいと思う。

ab:海外で注目しているアーティストは?

MAAR:ロンドンのラマダンマンとか、アントールドですかね。洗練されていて、色々音楽を聴いてきたんだろうなっていう音を作っているんですけど、まだ22歳とか。ホントとんでもない音楽を作ってると思います。
DARUMA:あとBOKBOKと相方のエルビス1990っていうアーティスト。それはエレクトロ以降に出てきたニュージェネレーションで、レーベルもやってて。
もともと5年くらい前からエレクトロの真裏でちょっとずつ育っていったシーンが今爆発しかけてるんじゃないかなって。
MAAR:たぶん相当大きいシーンにはなると思うんですけど、やっぱ20代前半がボンボン出てくるヨーロッパを見ちゃうと、日本のシーンってもうちょっと頑張んなきゃって思っちゃいますね、正直。ヨーロッパはコマーシャリーな大きいダンスミュージックカルチャーもあるから、カウンターカルチャーとして彼らのような才能がボンボン出てくるっていうのはあるんですけど。アジアもそういう部分ではシーンを大きくする必要があるのかなって。大きくなればそれに対するカウンターカルチャーが出てくるとは思うんで、そういう子達も経済的になんとかまわせるような状況って出てくると思うんで。
ab:様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションや、レーベル、アパレルラインの運営など、様々なクリエイションを手掛けていますが、ご自身のクリエイティブの中で常に心掛けていることは?

DARUMA:単純に自分が面白くいれるかいれないか、新鮮に思えるか思えないか、それ以上でもそれ以下でもない気がして。セールスも当然気にしてるし、全く理解されなくてセールスが伸びないけど、これカッコイイでしょって思えるものを作ってるワケではないし。出すからには、ある程度世の中に認知をされるモノを作ろうとは思ってて。でも本当に大原則として自分達がバランスをとれて面白いと思えるかっていうところなのかな。
MAAR:完璧その通り。全く同じ答えですね。日本含めアジアって小さいから、バランスを取るのが難しい。それはハッキリ言えば経済的なバランスや、自分のクリエイション、何を作るかっていうバランスだったりとか。ただお金のためにモノを作る、逆にお金抜きで趣味でただ作るっていうのは実は簡単なような気がするんですよね。ヨーロッパだと逆に行ききってることってできるんですよ。アンバランスでも、別にただお金に走っててもシーンがデカいからやっていけるし、自分の趣味だけに走ってもやっていけるし。だけどアジアはまだそこができないから、皆バランスを考えて動いた方がいいかなって。
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