[愛魂 vol.38] 新田桂一 ~強烈なインパクトとユーモアを兼ね備えた気鋭のフォトグラファー~(1/2)
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その研ぎ澄まされたセンスとインパクトで瞬く間に世界レベルのファッション・フォトグラファーとして注目され活躍する新田桂一。
レディ・ガガとのコラボレーション写真集の話題も記憶に新しい巨匠テリー・リチャードソンのアシスタントを6年間務め、ニューヨークからの帰国後も日本を拠点にアジアへも積極的に活動のフィールドを拡大している。
脳裏に飛び込んでくる強烈なインパクトと、型破りなユーモアを兼ね備える彼の作品に隠されたメッセージとは。今まで彼が何を学び、そして今何を考えるのか。
いま世界最前線で戦うファッション・フォトグラファーのクリエイティブの根源と今後に迫った。
テリーからは技術的な面よりも、 雰囲気作りの重要さを学びましたね。
asianbeat(以下ab):新田さんがフォトグラファーになろうと思ったキッカケは?
新田桂一(以下 新田):僕はもともと文化服装学院に通ってて、洋服を作っていたんです。昔からインスタントカメラとか好きだったし、そこの写真部に所属していたんです。で、学校を卒業してスタイリストやアパレル系の仕事に就ければと思ったんだけど。同級生はISSEY MIYAKEのデザイナーになったり、Yohji Yamamotoに行ったりとか、すごい人ばかりで。そういう才能のある人ばかりだったので、学生のころから自分は大したことなくて、これはマズいなと思って(笑)。それで卒業してすぐニューヨークに飛んだんですよ。結局10年間向うに居たんだけど。その時にもともとカメラが好きだったので、やってみようかなと思ったんです。
ab:師テリー・リチャードソンとの出会いもそこで?
新田:そう。彼に出会ってから決めたって感じかな。彼は世界で5本の指に入る人だし、アシスタントに付いたら凄いんじゃないかなって思って。
新田桂一(以下 新田):僕はもともと文化服装学院に通ってて、洋服を作っていたんです。昔からインスタントカメラとか好きだったし、そこの写真部に所属していたんです。で、学校を卒業してスタイリストやアパレル系の仕事に就ければと思ったんだけど。同級生はISSEY MIYAKEのデザイナーになったり、Yohji Yamamotoに行ったりとか、すごい人ばかりで。そういう才能のある人ばかりだったので、学生のころから自分は大したことなくて、これはマズいなと思って(笑)。それで卒業してすぐニューヨークに飛んだんですよ。結局10年間向うに居たんだけど。その時にもともとカメラが好きだったので、やってみようかなと思ったんです。
ab:師テリー・リチャードソンとの出会いもそこで?
新田:そう。彼に出会ってから決めたって感じかな。彼は世界で5本の指に入る人だし、アシスタントに付いたら凄いんじゃないかなって思って。

……テリーって、彼が持つクレイジーさ、アナーキーさ、パンクさ、そこに音楽が好きで不良な感じ、だけどシャープですごいカッコ良くて。素晴らしいカメラマンはたくさんいるんだけど、僕は彼のテイストがすごく好きで、それで決めた感じかな。
ab:テリー・リチャードソンから学んだものって?
新田:モデルとのコミュニケーションだったり、テンションの上げ方だったり、センス、バランス、コメディさだったりドラマティックさだったり、やり取りの仕方を横でフィルムを換えながら学んだかもしれないですね。技術的な面よりも、雰囲気作りですね。カメラってそこがとても重要だと思います。
ab:テリー・リチャードソンから学んだものって?
新田:モデルとのコミュニケーションだったり、テンションの上げ方だったり、センス、バランス、コメディさだったりドラマティックさだったり、やり取りの仕方を横でフィルムを換えながら学んだかもしれないですね。技術的な面よりも、雰囲気作りですね。カメラってそこがとても重要だと思います。
.写真集で一番気に入ってるのは“BOWERY BOYS”という作品。

ab:新田さんの作品に対する世界の反応は?
新田:僕って海外からしか写真集を出してないんです。1冊目がイタリアのミラノのGO GALLERYというギャラリーで写真集を出してもらって、タイトルは “Everyday is like Sunday”という写真集で、僕の周りでも反響が良くて。フランスのコレット(パリの高級セレクトショップ)にも置いてもらったりしました。2冊目がロサンゼルスのギャラリーで、日本のゲイやレズビアンの人達のセックスに入り込んで撮った“I think Japanese People Should Be More Open”という作品だったんですけど、これもかなり反響が良かったですね。アメリカだとゲイ・パレードがあったりするんだけど、日本だとなかなかそうも行かず困ってる人も多くて、じゃあもっとオープンに写真を撮っちゃおうよってことで撮った作品ですね。3冊目はマイアミのギャラリーでライアン・マッギンレーとかネックフェイスとかを扱ってる所があって、そこから出した作品はソールドアウトになって。それが写真集では一番気に入ってるかもしれないですね。“BOWERY BOYS”っていう作品です。
新田:僕って海外からしか写真集を出してないんです。1冊目がイタリアのミラノのGO GALLERYというギャラリーで写真集を出してもらって、タイトルは “Everyday is like Sunday”という写真集で、僕の周りでも反響が良くて。フランスのコレット(パリの高級セレクトショップ)にも置いてもらったりしました。2冊目がロサンゼルスのギャラリーで、日本のゲイやレズビアンの人達のセックスに入り込んで撮った“I think Japanese People Should Be More Open”という作品だったんですけど、これもかなり反響が良かったですね。アメリカだとゲイ・パレードがあったりするんだけど、日本だとなかなかそうも行かず困ってる人も多くて、じゃあもっとオープンに写真を撮っちゃおうよってことで撮った作品ですね。3冊目はマイアミのギャラリーでライアン・マッギンレーとかネックフェイスとかを扱ってる所があって、そこから出した作品はソールドアウトになって。それが写真集では一番気に入ってるかもしれないですね。“BOWERY BOYS”っていう作品です。
ニューヨークにBowery Streetっていうストリートがあって、ここってアート界で有名な人達がたくさん住んでいたエリアなんですけど、僕もそこに住んでいたのでこのネーミングにしたんです。
ab:TOKYO PHOTOGRAPHERS' NIGHTとして台湾に行かれてますが、向こうの街や人の印象は?
新田:凄いですよ。僕、台湾では2回写真展をやっていて、その時に話しをもらって、僕は人が好きなのでせっかくなら“皆でやらない?”ってことでヨネちゃん(米原康正)達に声をかけて皆で写真展をしたんですけど、3日間で1500人くらい来ました
ね。アフターパーティにも500人くらい来て。国の文化省みたいな人達も来て、すごく盛り上がりましたね。写真展の作品ですが、僕はジョニオくん(高橋 盾/UNDERCOVER)のポートレートや、「渋谷」というテーマで街を撮り下ろした写真とか。ヨネちゃんはいつものように女の子の写真でしたね。
ab:日本のフォトグラファーに対する反応は?
新田:向うではトークショーもやりましたよ。親日という部分もあると思うけど反応は凄く良かったです。台湾の人はとにかく真面目で、優しいっていう印象を受けましたね。
ab:アジア諸国は頻繁に行きますか?
新田:6年連続で、カンボジアやシンガポール、マレーシアとか行ってたんですけど、最近子供が生まれてからあまり行ってないですね。でも年に2回くらいは行ってます。ニューヨークには家があるのでたまに帰ってますね。
ab:TOKYO PHOTOGRAPHERS' NIGHTとして台湾に行かれてますが、向こうの街や人の印象は?
新田:凄いですよ。僕、台湾では2回写真展をやっていて、その時に話しをもらって、僕は人が好きなのでせっかくなら“皆でやらない?”ってことでヨネちゃん(米原康正)達に声をかけて皆で写真展をしたんですけど、3日間で1500人くらい来ました
ね。アフターパーティにも500人くらい来て。国の文化省みたいな人達も来て、すごく盛り上がりましたね。写真展の作品ですが、僕はジョニオくん(高橋 盾/UNDERCOVER)のポートレートや、「渋谷」というテーマで街を撮り下ろした写真とか。ヨネちゃんはいつものように女の子の写真でしたね。
ab:日本のフォトグラファーに対する反応は?
新田:向うではトークショーもやりましたよ。親日という部分もあると思うけど反応は凄く良かったです。台湾の人はとにかく真面目で、優しいっていう印象を受けましたね。
ab:アジア諸国は頻繁に行きますか?
新田:6年連続で、カンボジアやシンガポール、マレーシアとか行ってたんですけど、最近子供が生まれてからあまり行ってないですね。でも年に2回くらいは行ってます。ニューヨークには家があるのでたまに帰ってますね。
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