[愛魂 vol.34] 行定 勲 ~釜山に行くと元気になる、そんな実体験を撮りたかった~(1/2)
前へ | 次へ

熊本県出身の映画監督・行定勲氏。「世界の中心で、愛をさけぶ」「クローズド・ノート」「今度は愛妻家」など、彼の作品を目にしたことがない……というアジアンビート世代はそういない。また、映画だけに止まらず、ミュージックビデオやテレビCM、ウェブドラマなどでも活躍している。最近では「FIVESTAR WEDDING」のWEBドラマ&テレビCMで、監督の名前を知った人も多いのではないだろうか。そんな行定氏が作品で表現したいのは、街の空気感や人の「素」の感情。来る10月22日公開のオムニバスラブストーリー・カメリアの「Kamome」でも、釜山の表情と主演・吉高由里子の心の動きが表現されていた。
幼少の頃、黒澤明の「影武者」の撮影現場に潜入し空気を体感したことが映画人生の始まりだと言う行定監督。そんな彼は、現場にスタッフが集まり一つの作品を作り上げようとする空気感が好きだと話す。行定監督が子どものようなワクワクした表情を見せていたのは、次回作の制作が間近に控えていたからかもしれない。ということは、次の作品も名作になる可能性が大だ。まだまだ行定作品の勢いは止まることを知らない。
釜山の風景にインスパイアされ、現地で構想することで生まれた空気感
asianbeat(以下ab):今回の「Kamome」が初めての釜山での撮影ということですが、釜山で感じた日本との違いや撮影時に起こった印象的なエピソードを教えて下さい。
行定 勲(以下 行定):釜山映画祭と僕との出会いは2000年に「ひまわり」という作品を出品した所から始まりました。「Camellia(カメリア)」はその釜山映画祭が初めて映画を制作するプロジェクトです。今まで僕の作品は釜山映画祭でワールドプレミアという形で発表し、国際映画の入口にしてきました。そんな経緯もあって、釜山映画祭が見出した監督の一人として今回の映画に参加しました。ただ今まではいつも映画祭が開催されている場所(海雲台(ヘウンデ)というリゾート地や商業地域)しか知らなかったので、実際の居住区だったり現地の人が暮らす場所を見る機会がなかった。今回は、もっと映画を撮るためにも釜山中をさまよってみようと……釜山の情緒あふれる街並をさまよい魅了された僕らの感情が反映され映画の主人公の男女もさまよう内容になって行った。そんな中、一番印象的だったの居住区の路地でした。
行定 勲(以下 行定):釜山映画祭と僕との出会いは2000年に「ひまわり」という作品を出品した所から始まりました。「Camellia(カメリア)」はその釜山映画祭が初めて映画を制作するプロジェクトです。今まで僕の作品は釜山映画祭でワールドプレミアという形で発表し、国際映画の入口にしてきました。そんな経緯もあって、釜山映画祭が見出した監督の一人として今回の映画に参加しました。ただ今まではいつも映画祭が開催されている場所(海雲台(ヘウンデ)というリゾート地や商業地域)しか知らなかったので、実際の居住区だったり現地の人が暮らす場所を見る機会がなかった。今回は、もっと映画を撮るためにも釜山中をさまよってみようと……釜山の情緒あふれる街並をさまよい魅了された僕らの感情が反映され映画の主人公の男女もさまよう内容になって行った。そんな中、一番印象的だったの居住区の路地でした。

特に峨嵋洞(アミドン)という韓国のマチュピチュと呼ばれる場所は印象的で、映画の中でもとても印象的なシーンをそこで撮っています。街灯と闇の趣のある雰囲気やどこまで続いているんだろうと思う様な長い坂道、街角に佇む古本屋など、どこか懐古的なロケーションは釜山独特なものでした。
ab:実際釜山で撮影してみて、釜山がどんな街だと感じましたか?
行定:釜山の街は、古いものを残しながら新しいものも建ち、景色に新と旧が混在しています。そこに人がとにかくパワフルにうごめいているっていう、それが釜山独特の空気を醸し出しているんじゃないでしょうか。で、食べるものが美味しい。それは映画にも映し出そうと思いましたね。美味しそうに食べる、美味しそうに飲む、それは釜山の日常なんですよね。酒を飲んだパワフルな韓国人が、ちょっと元気のない日本人を韓国中を連れ回す、もしくは付いて回る……そういう雰囲気がこの作品のモチーフになっています。そんなバックボーンもあり今回の映画は「訪問者」が主役の映画なんです。一人はソウルから釜山に映画撮影で来た男、一人は日本から来た謎の少女。偶然に出会った二人が夜の釜山を徘徊する。その風景は幻想的で映画になりうる可能性をとても感じました。
ab:キャストは街を見て、決められたのですか?
行定:そうですね。街を見て組み立てたという感じですね。さらにストーリーも日本で考えたものを釜山に当てはめるのではなく、釜山を舞台に愛の物語りを作るということなので、風景からインスパイアされながら場面をイメージして作っていきました。それこそ、脚本家と釜山でロケハンをしながら一日中話し合って、また次の日ロケハン行って、その夜話し合って……そういう作業をだいたい3日ほど繰り返して映画が形になって行きました。釜山を訪れるたびに僕はパワーをもらって帰ります。映画祭で得た力を元に日本でまたがんばろうと思えるんです。そういう意味でも釜山は元気の源になっている僕にとって大切な場所です。だから、映画の中の主人公にはパワーを感じる熱い男にしたかった。まさに、ソル•ギョングが演じる男は、韓国人に感じる生命力溢れるキャラクターなんです。
ab:実際釜山で撮影してみて、釜山がどんな街だと感じましたか?
行定:釜山の街は、古いものを残しながら新しいものも建ち、景色に新と旧が混在しています。そこに人がとにかくパワフルにうごめいているっていう、それが釜山独特の空気を醸し出しているんじゃないでしょうか。で、食べるものが美味しい。それは映画にも映し出そうと思いましたね。美味しそうに食べる、美味しそうに飲む、それは釜山の日常なんですよね。酒を飲んだパワフルな韓国人が、ちょっと元気のない日本人を韓国中を連れ回す、もしくは付いて回る……そういう雰囲気がこの作品のモチーフになっています。そんなバックボーンもあり今回の映画は「訪問者」が主役の映画なんです。一人はソウルから釜山に映画撮影で来た男、一人は日本から来た謎の少女。偶然に出会った二人が夜の釜山を徘徊する。その風景は幻想的で映画になりうる可能性をとても感じました。
ab:キャストは街を見て、決められたのですか?
行定:そうですね。街を見て組み立てたという感じですね。さらにストーリーも日本で考えたものを釜山に当てはめるのではなく、釜山を舞台に愛の物語りを作るということなので、風景からインスパイアされながら場面をイメージして作っていきました。それこそ、脚本家と釜山でロケハンをしながら一日中話し合って、また次の日ロケハン行って、その夜話し合って……そういう作業をだいたい3日ほど繰り返して映画が形になって行きました。釜山を訪れるたびに僕はパワーをもらって帰ります。映画祭で得た力を元に日本でまたがんばろうと思えるんです。そういう意味でも釜山は元気の源になっている僕にとって大切な場所です。だから、映画の中の主人公にはパワーを感じる熱い男にしたかった。まさに、ソル•ギョングが演じる男は、韓国人に感じる生命力溢れるキャラクターなんです。
前へ | 次へ