司会：ありがとうございます。トムクルーズさんご自身はこの映画のオファーがあった時どう思われたんですか？

トム・クルーズ：もう映画の撮影まで待てなかった。彼は本当に素晴らしい監督で、とってもユニークな映画を作ります。人間の物語で、キャラクターがとても気に入りました。彼の映画を観て、彼のもとで働きたいと思っていました。この映画３年準備したんですよ。とにかく一生懸命全力を尽くそうと約束しました。そして観客のためにとてもユニークな映画にしようと誓いました。本当にそれを裏切ることなく全身全霊をかけたわけです。私はギブアップしない人間ですから。とても素晴らしい経験でした。ご覧になれば分かりますけども、キャラクターとストーリーは我々が全力を挙げて創造したものです。私が映画を作る時はいつも１０年後の人にも見てほしいということを考えています。１０年後まで生きる映画を作るために全力を尽くすわけです。そしてそれが私の楽しみです。

司会：ファンの方から、「あのスーツを着ての撮影は大変だったんではないか？」と質問が来ていますが、実際どうでしたか？

見た目もカッコイイですよ。でも重要なのは着ているスーツじゃなくて、中の人間がどう変わっていくか、どういうドラマを見せるかということが重要なんです。キャラクター作りが一番重要です。ご覧になったら分かりますけど、主人公のキャラクターは最初から最後まで変化していっています。それが面白いです。最後は全く違う人間になっていますうよ。ユーモアもちゃんと盛り込まれていますよ。この映画の究極のテーマは「責任」ということと「生きる」ということです。「生と死」について娯楽的に噛み砕いて皆さんにお見せする映画です。友情、愛など、そういったものが盛り込まれています。映画の中で主人公は相手の女性を尊敬するという気持ちが湧いてきます。そして人生の名誉が分かる人間に成長していきます。でも楽しいんですよ、難しい映画ではありませんから。大丈夫心配しないで。