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第12回 “人生最良の日です”。世界中から集まったファンから見たモーニング娘。’14のニューヨークライブ(2/3)

オハイオ、ノースカロライナ、カリフォルニアといった、ニューヨーク以外のアメリカ各州からだけでなく、カナダやブラジルのファンも交えての語り場となった。なかには、今年カナダ・トロントのアニメノースでの私の講演で、モーニング娘。’14のビデオレターを観てくれたファンもいた。
とはいえ、彼らはモーニング娘。やハロー!プロジェクトというテーマで、国境を超えたコミュニケーションの場を、日常とっている仲間でもある。“国境を超えた”などという言葉自体が「好き」という概念の前では古いのかもしれないなと感じてしまうほどだ。
とはいえ、彼らはモーニング娘。やハロー!プロジェクトというテーマで、国境を超えたコミュニケーションの場を、日常とっている仲間でもある。“国境を超えた”などという言葉自体が「好き」という概念の前では古いのかもしれないなと感じてしまうほどだ。
推しメン(とくに好きなメンバー)もじつにバラバラ。それぞれが語る、推しメンの魅力は聞いているほうも楽しくなってくる。そして、彼らの多くは日本語がとても上手だ。
「北米では、アニメやマンガファンよりもアイドルファンのほうが(相対的に)日本語が話せる率が高いと思います」
ようは、マンガは英訳本、アニメは英語での吹き替えがあるが、アイドルはネットの番組を観たり、ブログを読んだり、歌詞を理解したり、歌ったりするために日本語の勉強が不可欠になってくるからなのだ。 アメリカという日本にマーケットが近い市場の原理が背景にはあるだろう。日本のエンターテイメントのなかでもっともグローバル化が進んでいるともいえるアニメやマンガと違い、非常にドメスティックな分野であるアイドルだからこその差なのである。好きなマンガの新作を、翻訳版が出版される前にとにかく早く読みたいから日本語を勉強する、オリジナルの声優の声でアニメを観たいから日本語を勉強するといった、日本語学習へのモチベーションはもちろんアメリカのアニメやマンガファンにもあるが、そうした動機をはるかに超えるレベルで日本のコンテンツがアメリカに入っているということなのだ。
「北米では、アニメやマンガファンよりもアイドルファンのほうが(相対的に)日本語が話せる率が高いと思います」
ようは、マンガは英訳本、アニメは英語での吹き替えがあるが、アイドルはネットの番組を観たり、ブログを読んだり、歌詞を理解したり、歌ったりするために日本語の勉強が不可欠になってくるからなのだ。 アメリカという日本にマーケットが近い市場の原理が背景にはあるだろう。日本のエンターテイメントのなかでもっともグローバル化が進んでいるともいえるアニメやマンガと違い、非常にドメスティックな分野であるアイドルだからこその差なのである。好きなマンガの新作を、翻訳版が出版される前にとにかく早く読みたいから日本語を勉強する、オリジナルの声優の声でアニメを観たいから日本語を勉強するといった、日本語学習へのモチベーションはもちろんアメリカのアニメやマンガファンにもあるが、そうした動機をはるかに超えるレベルで日本のコンテンツがアメリカに入っているということなのだ。

いっぽう、たとえばアイドルといえばブログだが、その英語版が当たり前のようになるという状況は、いますぐにはちょっと考え難い。
「日本のアイドルはステージでは完璧なのに、私生活では私たちファンとなにも変わらない姿を、ブログを通して教えてくれるところがすごい」
海外のアイドルファンが、よく口にする。
簡単にいえば、日本のアイドルはスターになっても“セレブ”にはならないということのようだが、好きなアイドルのブログを読むこともまたアイドルファンの楽しみのひとつなのだ。
「アイドルのファンはアニメのことをよく知っているけど、逆は少ないですね」
ニューヨークで会った彼らの発言もまた、こうした状況の現れだろう。
Buono!やBerryz工房といったハロー!プロジェクトのグループの存在を、彼女たちが歌ったアニソンで知ったというファンにも、私は海外でたくさん出会ってきた。
アイドルが歌うアニソンは、案外少ないのだが、もっと増えてもよいのになと思わないこともない。
「日本のアイドルはステージでは完璧なのに、私生活では私たちファンとなにも変わらない姿を、ブログを通して教えてくれるところがすごい」
海外のアイドルファンが、よく口にする。
簡単にいえば、日本のアイドルはスターになっても“セレブ”にはならないということのようだが、好きなアイドルのブログを読むこともまたアイドルファンの楽しみのひとつなのだ。
「アイドルのファンはアニメのことをよく知っているけど、逆は少ないですね」
ニューヨークで会った彼らの発言もまた、こうした状況の現れだろう。
Buono!やBerryz工房といったハロー!プロジェクトのグループの存在を、彼女たちが歌ったアニソンで知ったというファンにも、私は海外でたくさん出会ってきた。
アイドルが歌うアニソンは、案外少ないのだが、もっと増えてもよいのになと思わないこともない。

