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第16回 知れば知るほど絵画の世界は楽しい!~現代アートから美術館の楽しみ方まで。和田彩花への最新インタビュー(2/3)


和田は、どんなふうに美術館で新しい出会いをしていくのだろうか。
「自分には難しいなと思う絵の前でも、心をちょっと開いて一歩踏み出してみるといいんじゃないかなって思います。最近、そんなふうにして20世紀のオーストリアの画家オスカー・ココシュカにはまりました。初めて出会ったとき、『あ、苦手だな』と感じて、通り過ぎようとしたんです。でも頑張ってみようと思い返し、一歩絵に踏み出してみたら、一気に道が開けたんです。すごく好きになって、はまりました。もちろん、すべての絵を好きになる必要はないって思います。私も正直、モンドリアンやキリコといった有名画家の絵がまだわかりません。モンドリアンが突き詰めたものがそこにあると言われても、やっぱりわからないんです。でも、いつか理解できる日が来るのかもしれない。それが、また絵を観る楽しみでもあるんです。一年間大学で専門的に美術史を勉強して、まだまだこれからやることがたくさんあるな、まだ勉強が足りないなと感じています。こんなふうに、限られたものに1年間どっぷりはまったのは人生で初めて。中学生のころはいやいや勉強していたのに不思議ですね。でも、いまは勉強がすごく楽しいです」
「自分には難しいなと思う絵の前でも、心をちょっと開いて一歩踏み出してみるといいんじゃないかなって思います。最近、そんなふうにして20世紀のオーストリアの画家オスカー・ココシュカにはまりました。初めて出会ったとき、『あ、苦手だな』と感じて、通り過ぎようとしたんです。でも頑張ってみようと思い返し、一歩絵に踏み出してみたら、一気に道が開けたんです。すごく好きになって、はまりました。もちろん、すべての絵を好きになる必要はないって思います。私も正直、モンドリアンやキリコといった有名画家の絵がまだわかりません。モンドリアンが突き詰めたものがそこにあると言われても、やっぱりわからないんです。でも、いつか理解できる日が来るのかもしれない。それが、また絵を観る楽しみでもあるんです。一年間大学で専門的に美術史を勉強して、まだまだこれからやることがたくさんあるな、まだ勉強が足りないなと感じています。こんなふうに、限られたものに1年間どっぷりはまったのは人生で初めて。中学生のころはいやいや勉強していたのに不思議ですね。でも、いまは勉強がすごく楽しいです」


和田とは海外の美術館のことを話すことも多い。文化外交で訪問した街、たとえばパリやニューヨークで美術館を時間があけば訪ねるが、そんなとき和田に申し訳ない気持ちになる。いかに和田がオルセー美術館やニューヨーク近代美術館(MoMA)に行きたいかよく知っているからだ。
「やはりいちばん行きたい美術館はオルセーですね。オルセーに到着したら、展示室にすぐに入らず、10分ぐらいはここに来たということ自体を堪能するんです。最初にアングルの『泉』が展示されているって、櫻井さん話してましたよね。それを想像するだけで、もう気持ちがたいへんです。一つ一つの作品の前を通るたびに『ああっ!』となりそう。でも、そんなふうにしていたら観終わるころには疲れ果てちゃうでしょうね(笑)
アムステルダムのレンブラントの家が美術館になっているんですが、そこにはいつか絶対行きたいです。フェルメールやレンブラントが生きたオランダの空気を吸ってみたい!空気を吸うことを堪能するだけで、オランダでは最低1時間ほしいです(笑)」