約3時間の長丁場にも関わらず、会場は2500名の観客のみなさんの歓声と声援で常時いっぱいだった。
姫崎愛未がこうした大きなステージのMCに立つのは初めて。姫崎はこの日のことをこう振り返る。
「コミケットスペシャルライブは私にとって初めてのMCだったのですが、始まりから終わりまで、とにかくもうど緊張でした。
素晴らしいクオリティの魔法少女オーバーエイジズさん、アニソン好きに知らない人はいないといっても過言ではない、神に値する畑亜貴さん、小学の頃から好きだったangelaさん、中学から聴き始めていた少女病さん、今とても憧れている上坂すみれさん、そしてラスボスと呼ばれている小林幸子さんを目の当たりにして、緊張している上に更に興奮しすぎてもう何を喋ったのか覚えていません。夢の時間はあっという間でした。
会えることなんてないと思っていた素晴らしいアーティストさまたちのライブ、MC、立ち居振る舞い、本当に素敵で、圧倒的で、鳥肌モノで、間近で体感できたこととても嬉しく思いますし、とても勉強になりました。本当に素晴らしかったです。
私にとってコミケットスペシャルライブはかけがえのない１日になりましたし、またいつかMCをする機会があれば次に活かして、リベンジしたいです！」

姫崎は謙遜しているが、とても素晴らしいMCだった。
私が姫崎にいっしょにステージに立ってほしいと思った理由は、彼女自身がアイドル界きっての生粋のオタクだから。少女病の歌を中学生のころからカラオケで歌い、畑亜貴が手がけたアニソンの数々を愛し、angelaのリハーサルを観ながら泣きそうになり、上坂すみれにステージで「好きです」と大観衆の前で告白する姫崎。観客のみなさんの気持ちをステージで代弁してくれるだろうなと思った私の目論見は、想像以上のものになった。