山笠を紐解く10のキーワード(6/10)
⑥ 飾り山と舁き山



以前は、「飾り山」と「舁き山」の区別はなく、現在の飾り山サイズ(十数メートル)の山笠が博多の町を駆け抜けていました。しかし、山笠が電線を切断してしまう事故が相次いだことから、現在の舁き山の形が定着しました。現在では、実際に博多の町を駆け抜ける「舁き山」と、豪華絢爛(ごうかけんらん)な「飾り山」に区別され、「動の山笠」「静の山笠」としてそれぞれの魅力を伝えています。
飾り山笠は、7月1日から15日の午前0時まで天神・博多の町、14ヶ所で公開されます。櫛田神社に向いた面を「表」とし、その裏側を「見送り」と呼び、博多人形師による豪華な人形が飾られ、「表」には武者物、「見送り」には童話やテレビアニメを題材にしたモノが多く見られます。現在は上川端通の飾り山笠のみが「走る飾り山笠」として追い山ならしや追い山笠を奉納しています。