マタギキ volume 05 前澤 友作氏(9/12)
8. ZOZOTOWNの最終目標とは?
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ZOZOTOWN事業としての目標は、アパレル業界の構造改革&是正。だから、業界の市場が5兆円位になったら僕らの事業はいらないと考えています。最終的にはアパレルに従事する就業人口が半分くらいになったら良いと思っています。アパレル業界の人達には大変厳しい事かもしれませんが、世の中にはもっとやらなければ行けない事が沢山ありますから。僕らもずっとアパレルをやっていくつもりもありません。「世界を良くしていこう」の理念の下、色々な業界を是正していく事で世の中を良い方向に変えて行く事が僕らの使命です。今はたまたまアパレルをやっているだけですね(笑)。
スタートトゥデイ社の理念は企業理念「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」と経営理念「いい人をつくる」の二つ。誰でも分かる「ことば」を用いている理由は「意味が伝わらなければ、何の意味ももたらさない」訳ですから一番伝わり易い表現にしました。
僕にとっての「カッコいい」は「自然体であること」です。つくらない、無理しないということです。例えば、来社した方から「スタッフの方の挨拶は気持ちいいですね」と言われますが、それは当たり前。普段からスタッフには「自然にやる」ということを伝えていますし、今の世の中は普通の事が出来ない人が多すぎるんです。だから、僕らが普通だと思っています(笑)。
株式を上場した事はさほど重要だとは考えていません。上場しなければ分からない事もありますし、世の中を批判するのであれば、「ごちゃごちゃ言わずに同じ土俵に立ってみるべきだ」と思いました。上場したら「世間一般として、社会に認められた」と言いますが、僕はそうだとは思いません。例え上場している大企業であっても、個人経営の会社であっても、皆きっと人のためにやっていると思います。だから、「人のために」という部分で社会にも貢献しますし、僕は全ての会社が公共の器だと考えています。私利私欲だけで会社をやっている人はいないと思います。