マタギキ 小森 陽一氏(12/12)
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11. ヂカギキタイム 参加者からの質問

Q:直に話を聞く際に五感が働くとおっしゃいましたが、具体的にはどのようにアンテナを張られているのでしょうか?
A:ときどき、僕の取材風景を周りの人達がたとえて笑い話にするのですが「目が急激にキラキラしてくる、ものすごく前のめりになってゆく」と言われます。もう聴きたくてしょうがない気持ちが体に現れるのでしょうね。
Q:スタッフを選ぶポイントとコミュニケーションをとるうえで心がけていることはありますか?
A:映像に限ったことではありませんが、例えば、漫画家であっても映画監督であっても仕事に入る前に直接会って、すごく話しますね。実際にしゃべってみて「こいつ良いやつだな」と感じたら、どんなに困難な壁でも乗り越えられそうなに思います。だから「良いやつかどうか」ということを自分の中で物凄く確かめます。
Q:逼迫された物語を多く書かれていますが、小森さんが普段リラックスする時はどんなことをされているのですか?
A:怪獣の模型を作っています(笑)。我が家には300体ぐらいあります。ガレージキットと言ってプラモデルとは少し違うのですが、家内制手工業と言いますか、職人気質と言いますか、部品を削ってもくもくと作っています。展覧会も開きました。本も出版しています。周りからは「趣味でもお金儲けしちゃって」って言われちゃいましたけどね(笑)。
キットを作って色を塗る作業は、物語を描く作業と似ています。キットを作っている最終形態を考えながら色を乗せていくのですが、物語のアプローチもそうなんです。最終的な結末を想像しながら様々な角度からストーリーを作り上げていく。似てるようなことをやりながらリフレッシュをしています。
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