[愛魂 vol.44] FPM 田中知之 ~世界を舞台に活躍し続ける唯一無二のDJ~(2/2)
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やっぱりカルチャーが日本の輸出を支えていくものだと思うんです。

ab:風営法などの取締によって日本のクラブカルチャーの在り方は変化していると思いますが、これについて何か考えることは?
田中:ダメでしょう。大の大人がお酒飲んで踊っちゃダメなんていう法律はおかしいと思います。未成年の酒やタバコは大いに取り締まって下さい。でも風営法は今の時代にそぐわないと思うし、今取り締まりのひどい大阪アメリカ村は死の街になってますよ。逆に犯罪増えてて、治安が悪くなっているイメージもあるし。本当に抜本的な改革を望みたいし、経済が悪い時代に、夜の時間に経済が動くのは良いことだと思う。一つの娯楽が無くなってしまうのはどうかなって思うし、これはマーケットでもあるし、経済活動の場所だし。踊る行為は遥か古代から人間が行ってきたことで、これは基本的人権だと思う。
ab:DJの他に楽曲制作やプロデュース、UNIQLOのCM音楽作成など、幅広い活動をされていますが、田中さんご自身がクリエイトしていく中でのモットーや常に心掛けていることは?
田中:仕事と思って臨むと楽しくないし、例えばUNIQLOの看板を背負わせてもらって、楽しいことをやるってのが信条にあるので、やんちゃにやらせてもらってます。CM仕事はお題をもらった大喜利 だと思ってやっていますね。そこで自分らしさを出していくのが楽しいし、だからお題がある仕事は好きですね。UNIQLOの作品も世界で評価されてカンヌで賞も頂いたり、とても光栄だなと思いますね。
ab:注目しているモノ・コトは?
田中:Listっていうブランドを作ったんですけど、そっちもとても楽しくやっていますね。
ab:座右の銘は?
田中:DJは盛り上げてなんぼやと思います。
ab:アジアンビートでは、日本のポップカルチャーを扱っているのですが、今音楽以外に興味があることは?
田中:僕ら海外を回っているとアニメのこととか、北野武さんのこととかたくさん聞かれたんですけど、例えばフランスとか韓国って、その国の文化が海外に出て行く時に国が援助したりするんだけど、日本もそろそろそうしていかないと。車も、電機系も全て韓国企業に抜かれて、今や頭打ちの時代に、やっぱりカルチャーが日本の輸出を支えていくものだと思うんです。そういう意味では、僕はアートもファッションも大好きだし、日本の政府がそこを助けてくれたら良いなって思うし、クラブミュージックに関しても例えばレコード大賞に“ダンスミュージック部門”とか“リミックス部門”とかを設ければ、若い子たちのモチベーションのアップにも繋がると思うんです。
すぐに法律は変えられないけど、その範囲内でダンスミュージックの楽しさを伝えていきたい。

ab:今後の展開・展望は?
田中:楽しくDJが続けていけたらいいなぁって思ってたんですが、そうも言ってられないご時世になってきましたからね。法律と戦わなければいけないなんて夢にも思ってなかったし、法律を変えることはすぐにできないかもしれませんが、ダンスミュージックの楽しさを伝えていきたいですね。これだけ楽しいカルチャーは伝えていかなければすごくもったいない。
ab:このウェブサイトを見ているアジアの若者にメッセージをお願いします。
田中:クラブって報道されているほど悪い場所じゃないし、悪い先輩もたまに居るけど、良い先輩が居て、そこで学ぶことって多いです。僕もカッコいいことも、楽しいことも、すべてクラブで学んだし。それは皆に知って欲しいし、メディアが報道するようなことばかりではないよって言いたいです。
(取材日:2011.12.20)
田中:楽しくDJが続けていけたらいいなぁって思ってたんですが、そうも言ってられないご時世になってきましたからね。法律と戦わなければいけないなんて夢にも思ってなかったし、法律を変えることはすぐにできないかもしれませんが、ダンスミュージックの楽しさを伝えていきたいですね。これだけ楽しいカルチャーは伝えていかなければすごくもったいない。
ab:このウェブサイトを見ているアジアの若者にメッセージをお願いします。
田中:クラブって報道されているほど悪い場所じゃないし、悪い先輩もたまに居るけど、良い先輩が居て、そこで学ぶことって多いです。僕もカッコいいことも、楽しいことも、すべてクラブで学んだし。それは皆に知って欲しいし、メディアが報道するようなことばかりではないよって言いたいです。
(取材日:2011.12.20)
[INFO]

FPM 田中知之 / DJ・プロデューサー
■略歴
1966年7月6日生まれ。京都市出身。
FPM=Fantastic Plastic Machine(ファンタスティック・プラスチック・マシーン)とは田中知之のソロ・プロジェクトである。
97年秋、『The Fantastic Plastic Machine』でデビュー。98年秋、2nd アルバム『LUXURY』、翌99年秋MxSg『Take Me To The Disco』をリリース。2枚のアルバムは98年以降ヨーロッパとアメリカでもリリースされ世界中から注目を集める。2000年にはavexへ移籍し、翌年1月にリリースした3rdアルバム『beautiful.』では、中納良恵(EGO-WRAPPIN’)、キリンジ、ハース・マルティネスなどを、4thアルバム『too』ではインコグニート、VERBAL(m-flo)、山本領平など、5thアルバム『imaginations』ではTAHITI80、BENJAMIN DIAMOND、BONNIE PINK、CLAZZIQUAI PROJECTらをフィーチャー。6thアルバム『FPM』ではMONKEY MAJIK、DJ YASA、山本モナ、BENJAMIN DIAMOND、KISSOGRAM、清水靖晃らをフィーチャーしている。
メキシコ、スイス、イギリスなどでもアルバム/12インチが発売され、アンダーグラウンドまでもリリースする老舗レーベルJUNIORから「Whistle Song」の12インチリリースも果たし世界中でもヒットを記録した経歴がある。また、2004年に立ち上げたDJ-MIXシリーズ「Sound Concierge」は、これまでに全11作を発表。いずれも異例のセールスを記録している。 2007年には21世紀以降の音源を集めた2枚組のベストアルバム『FPMB』をavexより発売。2008年にはラーメンズ・小林賢太郎と「SymmetryS(シンメトリーズ)」を結成し、コントとダンスミュージックの融合という新たな試みに挑戦し話題を呼んだ。2009年にはavex20周年を記念して、大沢伸一、☆Taku Takahashi(m-flo)と共にプロデューサユニット「ravex(レイベックス)」を結成。安室奈美恵、東方神起、TRFなどをフィーチャーしたアルバム「trax」を発売している。2010年にはあらゆるタイプの音楽をノンストップミックスする、新DJ-MIXシリーズ「VERSUS」を始動。この第1弾作品となる「VERSUS “Japanese Rock VS FPM” selected and non-stop mixed by FPM」では日本語ロックばかりの全22曲をハウスマナーでミックスしている。
プロデューサーとしては、CHARA、RIP SLYME、HALCALIなどを手掛け、リミキサーとしてはFATBOY SLIM、布袋寅泰、UNICORN、Dragon Ash、東京スカパラダイスオーケストラ、松田聖子、小泉今日子、DJ OZMA、James Brown、Earth,Wind & Fire、YMO、SHEENA & THE ROKKETS、RYUKYUDISKO、土屋アンナ feat. AI、サカナクション、UNICORN、くるりなど、多数の有名アーティストを手がける。
最近の楽曲制作としては、CMでは大塚製薬「ネイチャーメイド」、竹内結子が出演している「リカルデント」などがある。また、サッポロ「スリムス(観月ありさ、工藤静香出演)」など、過去にも様々なものを手がけている。その他、世界三大広告賞でそれぞれグランプリを受賞したダンスミュージック時計「UNIQLOCK」、2009年6月より公開している、2ヶ月に1度新曲を披露するブログパーツ「UNIQLO CALENDAR」の楽曲制作、NIKEプロジェクト「NIKE+」への参加、村上隆がルイ・ヴィトンの為に手掛けた短編アニメーション「SUPERFLAT MONOGRAM」(2003年)「SUPERFLAT FIRST LOVE」(2009年)の楽曲制作、さらに人気海外ドラマ「SEX AND THE CITY」にも楽曲提供も行っている。
DJとしては、ジャンルという固定された概念に縛られる事無く、常に独自の視点で独自の音楽を産み出していくスタイルが支持され、国内は全都道府県制覇、海外でも約50都市にてプレイ、さらに国内外のハイブランドによるパーティーのDJとしても活躍している。2000年12月より西麻布YELLOWで隔月開催していたレギュラーパーティ「Grand-Tourisme」が、YELLOWの閉店に伴い2008年6月に終了となるまで、計46回、のべ47000人以上という、クラブイベントとしては驚異的な動員を記録した。
現在では、奇数月第四金曜日に麻布十番WAREHOUSE702にて「EVERLUST」、大阪・京都にて「Hyper Society」をレギュラーパーティとして開催中のほか、新木場ageHaにて、自身が最も注目する海外DJを毎回指名、共演するパーティ「Baroque」を不定期開催中。Freeform FiveやAlan Braxe、THE BLACK GHOSTSとの共演を果たす。
最新作の7thアルバム『QLASSIX』は元々ユニクロが展開するWEBコンテンツ「UNIQLO CALENDAR」のBGMとして制作されたもので、ユーザーの間で音源化が熱望されていたこともあり、新録カバー1曲を加えてリリース。サティー、ド ビュッシー、ラヴェルなど誰もが一度は聞いた事があるクラシックの名曲をFPMが豪華客演陣とともにカバー。クラシック・ミュージックとエレクトロニッ ク・ミュージックの融合に、生楽器の音色を加えて全く新しい観点からクラシック音楽を捉えた、実験的かつ革命的な音楽集となっている。
■Web Site
公式ウェブサイト http://www.fpmnet.com
Myspace http://www.myspace.com/fantasticplasticmachine
公式ブログ http://ameblo.jp/fpmblog/
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