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櫻井孝昌(Takamasa Sakurai) のJAPAN! JAPAN! JAPAN!

第3回 高橋愛が語るハロー!プロジェクト15年間の強さの理由。そして、アイドルとは

前連載「J POP CULTURE見聞録」から折にふれて取り上げてきた、モーニング娘。を筆頭にしたハロー!プロジェクトと海外のつながり。
なかでも4回にわたって肉声を紹介してきた高橋愛の記事を掲載するたびに、日本国内だけでなく海外からの反響はとても大きかった。
そんな高橋がモーニング娘。とハロー!プロジェクトを卒業してから、早いもので半年以上の月日が流れた。
卒業直後の帝劇ミュージカルをへて、NHK大河ドラマ「平清盛」に出演するなど女優としても活躍する高橋に、改めてこのタイミングでハロー!プロジェクトの魅力についてインタビューした。卒業後半年というこのタイミングだからこそ、高橋愛の頭のなかで整理できていることもあると思ったからである。
15年という長きにわたって、モーニング娘。そしてハロー!プロジェクトが日本アイドルのトップシーンを走り続けてきた原動力とは何なのだろうか。
「変わったほうがいいと思うこともあったのですが、変わらないからこそ続いているんだと思います。貫いているし、ブレていない。もし、つんくさんがブレていたら続かなかったと思うんです」
貫いたものとは何なのだろうか?高橋の答えは明確だった。
「アイドルです」
ブレずにわが道を貫き通す強さ。日本のクリエイティブが持っている力を世界がいかに評価しているかは、私自身が世界から教わり続けてきたことだ。
高橋愛.jpg▲大河ドラマで時代劇初出演。「バレエをやっていたことが時代劇の作法にいきました」
日本はものづくり、クリエイティブにまじめな国だ。日本人自身が持っている、そんな精神を、海外の人たちはとても高く評価してくれている。だから、海外の日本ポップカルチャーファンには伝統文化とポップカルチャーに断絶はなく、つながっている。
モーニング娘。を高く評価する人に、彼女たちのしていることを伝統芸能に例える人が多い。彼女たちのライブを2010年のパリ以来見続けてきた、私自身もそう思う。
高橋愛.jpg
▲舞台「ラ・パティスリー」では、したことがない就活を演技で初体験
「女の子って、えてして、いろんなふうに自分をかっこよく変えていこうとする傾向があると思うんです。でも、いろいろしていると次第に飽きられていくし、ハロー!プロジェクトはこういうものですという個性も逆に出なくなっていったのではないでしょうか」
ハロー!プロジェクトというアイドルを貫きとおした、つんくプロデューサーのことを高橋はどう見てきたのだろうか。
「もうお父さんのような存在ですね。でも、あんなに女心がわかる男性もいないと思います。少女マンガを読んだだけではわからないような、女の子にしかわからないだろうという気持ちが歌詞になっているんです。いろいろな人生経験をされてきたんでしょうね」
5月18日、武道館で新垣理沙と光井愛佳の卒業公演となるモーニング娘。のライブが開催された。
私にアイドルという存在をライブで教えてくれた、2010年7月パリ公演のメンバーからまた二人卒業していった。現在残っているのは、新リーダーとなった道重さゆみ、そして田中れいな二人だけだ。いろいろなことが変わっていく。でも、変わっていくからこそ変わらないものがある。モーニング娘。という存在はまさにそうなのだろうと、武道館のライブを見ながら思っていた。
「私も一緒に活動したことがないメンバーが、どんどん増えていくでしょう。でも、卒業という仕組みこそがモーニング娘。の魅力なんだと思います。OGとして、モーニング娘。をいろいろな人に知ってほしいなと思います。海外公演も積極的に行なっていってほしいです」
高橋愛.jpg▲「ブログでは、女性に読んでもらうことをとても意識しています」
一人のアーティストになった高橋はいまどこに向かおうとしているのだろうか。
「あれもしたい、これもしたいと考えながら、前向きに自分のなかで葛藤しています。まだこれというものは見つかっていませんが、人生できっといまこそが大事な時期なのだということはよくわかっています」
帝劇ミュージカルから、歌のない劇場での芝居、そして大河ドラマ。女優としての道も進みながら、世界中のファンが待っているだろう歌の世界にも高橋は改めて取り組み始めている。
故郷福井県のNHK福井放送局イメージソング「Happy!いっぷくまる」の音楽配信、さらにはジャネット・ケイが日本アイドルソングの名曲をカバーした「アイドルKAY」では、ただ一人の日本人参加歌手として、「LOVEマシーン」をデュエットしている。
「LとRの発音が、やはり難しかったですね」そんなレコーディングのエピソードを語る彼女の向こうに、高橋愛を待っている世界のファンたちの顔が次々に浮かんで見えた。彼女自身の音楽活動再開が楽しみでならない。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール 

櫻井孝昌.jpg作家、ジャーナリスト、事業企画・イベントプロデュース等の仕事とならび、世界23カ国延べ98都市で講演やイベント企画、ファッションショーといった「ポップカルチャー文化外交」活動を実施中。外務省委嘱のカワイイ大使プロデューサー、アニメ文化外交に関する有識者会議委員等も歴任。著書(発売順)に『アニメ文化外交』(ちくま新書)『世界カワイイ革命』(PHP新書)『日本はアニメで再興する』(アスキー新書)『ガラパゴス化のススメ』(講談社)『「捨てる」で仕事はうまくいく』(ダイヤモンド社)がある。
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