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第13回 上海コスプレの一番人気は初音ミク!ミクが世界を変える!?
2010年12月上海で開催の、同人誌イベント「COMICUP」の盛り上がり方はすごかった。特筆すべきはコスプレイヤーの多さ、そしてそのなかでも初音ミクとボーカロイドたちのコスプレ率の高さだ。コスプレの半分はミク関連で、派生キャラは当たり前といった状況だったのだ。
中国でのミクの人気は、おそらく日本人が想像する以上にきわめて高い。なんでもない普通の街角で、ミクの歌が流れてきたときにはかなり驚いたものだった。
中国で若者と会話するたびに、ミク人気をひしひしと感じてきた。ミクの話になると、「待ってました!」とばかりの嬉しそうな表情になるのだ。それでもその実態をコスプレイヤーを通して目の当たりにすると衝撃を受ける。
「ミクにはいろいろな可能性を感じる」
そんなふうに語った中国の若者がいた。あらゆるタイプの歌を披露し、人のクリエイティビティを刺激しまくるミク。世界でいまおそらくもっとも多いコスプレイヤーはミク関連になりつつある。ミクは、世界に価値観の変換と、国境を越えた価値観の共有という二面性をもたらしている。
中国でのミクの人気は、おそらく日本人が想像する以上にきわめて高い。なんでもない普通の街角で、ミクの歌が流れてきたときにはかなり驚いたものだった。
中国で若者と会話するたびに、ミク人気をひしひしと感じてきた。ミクの話になると、「待ってました!」とばかりの嬉しそうな表情になるのだ。それでもその実態をコスプレイヤーを通して目の当たりにすると衝撃を受ける。
「ミクにはいろいろな可能性を感じる」
そんなふうに語った中国の若者がいた。あらゆるタイプの歌を披露し、人のクリエイティビティを刺激しまくるミク。世界でいまおそらくもっとも多いコスプレイヤーはミク関連になりつつある。ミクは、世界に価値観の変換と、国境を越えた価値観の共有という二面性をもたらしている。

ミクという存在を通して、世界がひとつにまとまりつつある。それは、あまりにも困難な課題をいくつもいくつも抱えている世界がよりよい明日を築いていくための希望であると私は考える。
だが、残念なことに、初音ミクの存在すら知らない日本人はたくさんいる。私はすべての人に初音ミクを理解しろとも好きになれとも言うつもりはまったくない。それは個人の自由の問題だ。
だが、初音ミクという日本発のコンテンツが世界にこれほどまでに愛されているという事実を多くの大人が知らないということにけっしてメリットはないだろうとも思う。日本経済が再び世界に向き合うためにも、ミクをなぜ世界の若者が支持するのか、すべての日本人が自分のなかで考えてみる必要はじゅうぶんにあるのだ。
だが、残念なことに、初音ミクの存在すら知らない日本人はたくさんいる。私はすべての人に初音ミクを理解しろとも好きになれとも言うつもりはまったくない。それは個人の自由の問題だ。
だが、初音ミクという日本発のコンテンツが世界にこれほどまでに愛されているという事実を多くの大人が知らないということにけっしてメリットはないだろうとも思う。日本経済が再び世界に向き合うためにも、ミクをなぜ世界の若者が支持するのか、すべての日本人が自分のなかで考えてみる必要はじゅうぶんにあるのだ。


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※次回連載は、中国から一気に中米メキシコへ。メキシコの日本熱も熱かった!!
※次回連載は、中国から一気に中米メキシコへ。メキシコの日本熱も熱かった!!
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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