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第25回 KINTOKI-CON。海外の日本イベントは秋葉原&原宿の仮想体験空間。
アンティック-珈琲店-(アンカフェ)輝喜とゲスト参加した「KINTOKI-CON」。
世界各地に無数にある、現地の人による現地の人のための日本ポップカルチャー紹介イベントだが、1回目の開催現場に立ち合わせてもらうのは初めて。貴重な体験だった。
3万人以上を動員するアメリカの老舗イベント「OTAKON」でさえ、最初は350人の参加者だったという。いまや19万人もの動員を誇るパリのジャパン・エキスポのようなイベントでさえ、最初の一歩がある。そのことを改めて認識できた「KINTOKI-CON」だった。
世界各地に無数にある、現地の人による現地の人のための日本ポップカルチャー紹介イベントだが、1回目の開催現場に立ち合わせてもらうのは初めて。貴重な体験だった。
3万人以上を動員するアメリカの老舗イベント「OTAKON」でさえ、最初は350人の参加者だったという。いまや19万人もの動員を誇るパリのジャパン・エキスポのようなイベントでさえ、最初の一歩がある。そのことを改めて認識できた「KINTOKI-CON」だった。

会場は、サクラメントのホテル、ハイアットリージェンシーの一角。立食パーティなどが開かれるホテルの宴会場をいく部屋か使って開催しているとイメージしてもらえればわかりやすいだろう。
もちろん一般の宿泊客もたくさんいる。同じホテルに宿泊しながらイベントを楽しむコスプレイヤーも多かったので、エレベーターやロビーは宿泊客と「KINTOKI-CON」参加者が入り混じって、なんとも微笑ましい光景だった。私もステージ衣装で部屋と会場を行ったり来たりしていたので、「何のイベントがあるの?」と話しかけられたりすることもあった。
もちろん一般の宿泊客もたくさんいる。同じホテルに宿泊しながらイベントを楽しむコスプレイヤーも多かったので、エレベーターやロビーは宿泊客と「KINTOKI-CON」参加者が入り混じって、なんとも微笑ましい光景だった。私もステージ衣装で部屋と会場を行ったり来たりしていたので、「何のイベントがあるの?」と話しかけられたりすることもあった。





おもしろかったのは、ホテル1階の喫茶ルームを借り切って実施されたメイド&執事喫茶。アメリカといっても西海岸といった土地柄、アジア系の参加者が多いので、上海や台北のメイド喫茶に来たような錯覚におちいりそうになる。
サクラメントにもちろんメイド喫茶は存在しない。秋葉原に行くことが簡単ではない彼らにとって、この数時間はまさに秋葉原を疑似体験できる貴重な時間なのだ。
秋葉原や原宿といった、世界から見た日本のアイコンとなる街を歩いていると、世界の若者がいかにその地に憧れているかが一目瞭然でわかる。世界の日本ポップカルチャー紹介イベントは、まさにそこにあるものへの憧れそのものの構成になっているからだ。


1年に何日かだけの仮想空間ではなく、日本に行けば毎日その空間に浸れる。彼らはいつの日かそこに立つ自分を想像しながら、ネットや雑誌で情報を収集してくれているのだ。
日本の観光戦略を考えるとき、いつも心配になるのは、彼らの気持ちに寄り添った長期的視点がどれだけ考えられているのだろうかということ。
海外の日本イベントに来る何百万人という若者で、日本に来たいと思っていない人はいない。今年度の目標観光客数も大事だが、数年先を見越したプランニングが数年後の日本にどれだけ大きな財産になるかは間違いないだろう。そんな彼らとリアルに接触できる海外イベントに、一部を除き、その気配を感じないのが残念でならない。
彼らが日本に抱いている妄想を、数年かけてどれだけ現実の日本行きに導けるか。そんな観光戦略デザインを国はもっとひいたらいいのに。いつもそう思っている。
ビジュアル系バンドのライブから同人誌の販売まで。来場者全員が顔なじみになるぐらいの規模の「KINTOKI-CON」だからこそ、そんなことを改めて思った。
世界にたくさん点灯しつつある日本への愛の火を、どれだけ日本人として守ってあげられるか。それはわれわれの大きな課題だ。
日本の観光戦略を考えるとき、いつも心配になるのは、彼らの気持ちに寄り添った長期的視点がどれだけ考えられているのだろうかということ。
海外の日本イベントに来る何百万人という若者で、日本に来たいと思っていない人はいない。今年度の目標観光客数も大事だが、数年先を見越したプランニングが数年後の日本にどれだけ大きな財産になるかは間違いないだろう。そんな彼らとリアルに接触できる海外イベントに、一部を除き、その気配を感じないのが残念でならない。
彼らが日本に抱いている妄想を、数年かけてどれだけ現実の日本行きに導けるか。そんな観光戦略デザインを国はもっとひいたらいいのに。いつもそう思っている。
ビジュアル系バンドのライブから同人誌の販売まで。来場者全員が顔なじみになるぐらいの規模の「KINTOKI-CON」だからこそ、そんなことを改めて思った。
世界にたくさん点灯しつつある日本への愛の火を、どれだけ日本人として守ってあげられるか。それはわれわれの大きな課題だ。

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※次回は、速報! 昨年モーニング娘。を卒業し、中国に帰国したリンリンとハルビンで実施してきた待望のライブの模様を掲載。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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