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第33回 アニソン業界の革命児ランティスを創った3曲~井上俊次代表インタビュー
それは2008年10月末、バルセロナでの出来事だった。
この年をスタートに3年連続ゲストとして参加することになる「サロン・デル・マンガ」。会場で私は、ハルヒ、ミクル、有希の「涼宮ハルヒ」シリーズのコスプレイヤーに出会った。
「写真を撮らせてもらえる?」
私の問いにハルヒがこう答えた。
「私たち踊れますよ」
「え、ハレ晴レユカイ!?」
「はい」
彼女たちは携帯プレイヤーに入っている「ハレ晴レユカイ」を流しながら、アニメのキャラクター通りの振り付けを披露してくれた。
ハルヒのコスプレイヤーはほとんど間違いなく「ハレ晴レユカイ」を踊れるのは、今こそ私の中の常識になっているが、当時、アニメ文化外交を始めたばかりの身には衝撃的な瞬間だった。
この年をスタートに3年連続ゲストとして参加することになる「サロン・デル・マンガ」。会場で私は、ハルヒ、ミクル、有希の「涼宮ハルヒ」シリーズのコスプレイヤーに出会った。
「写真を撮らせてもらえる?」
私の問いにハルヒがこう答えた。
「私たち踊れますよ」
「え、ハレ晴レユカイ!?」
「はい」
彼女たちは携帯プレイヤーに入っている「ハレ晴レユカイ」を流しながら、アニメのキャラクター通りの振り付けを披露してくれた。
ハルヒのコスプレイヤーはほとんど間違いなく「ハレ晴レユカイ」を踊れるのは、今こそ私の中の常識になっているが、当時、アニメ文化外交を始めたばかりの身には衝撃的な瞬間だった。

帰国後、スペイン語のベテラン外交官にこのとき撮った映像を見せた。
「これ、本当にスペインなんですか? スペイン人は、こんなふうに全員でそろって同じフリ付けをすることを嫌がるんですよ。フラメンコがそうでしょう。もしそうだとしたら、スペイン人のメンタリティにアニメが影響を与えているということですよね?」
海外に行くと、メディアに取材されることも多い。
「私の国の若者の人生感や恋愛感に、日本のアニメやマンガが大きな影響を与えていることはご存じですよね。ところで、そのことを日本人は知っているんですか?」
こんな質問をしばしばされるようになった。
1970年代ごろから世界津々浦々で放映されるようになった日本アニメ。その影響力が、爆発的なものになり、世界に及んでいること、そしてその圧倒的なパワーに日本人自身が気づいていなかったことは、本連載の読者のみなさまにはいまさら言うまでもないことだろう。
「ハルヒはまるで私自身のようだ」
そう話す女子に、私自身いったいどれほどたくさん出会ってきたことだろうか。
人生不思議なもので、世界の女子が踊る「ハレ晴レユカイ」を日本人でいちばんいろいろな場所で観てきたのはおそらく私だろうという状況に、ふと気づくとなっていた。
「これ、本当にスペインなんですか? スペイン人は、こんなふうに全員でそろって同じフリ付けをすることを嫌がるんですよ。フラメンコがそうでしょう。もしそうだとしたら、スペイン人のメンタリティにアニメが影響を与えているということですよね?」
海外に行くと、メディアに取材されることも多い。
「私の国の若者の人生感や恋愛感に、日本のアニメやマンガが大きな影響を与えていることはご存じですよね。ところで、そのことを日本人は知っているんですか?」
こんな質問をしばしばされるようになった。
1970年代ごろから世界津々浦々で放映されるようになった日本アニメ。その影響力が、爆発的なものになり、世界に及んでいること、そしてその圧倒的なパワーに日本人自身が気づいていなかったことは、本連載の読者のみなさまにはいまさら言うまでもないことだろう。
「ハルヒはまるで私自身のようだ」
そう話す女子に、私自身いったいどれほどたくさん出会ってきたことだろうか。
人生不思議なもので、世界の女子が踊る「ハレ晴レユカイ」を日本人でいちばんいろいろな場所で観てきたのはおそらく私だろうという状況に、ふと気づくとなっていた。
その「ハレ晴レユカイ」を世に送り出したレコード会社が、1999年に創立されたランティスである。当時、アニメ音楽のディレクターをしていた井上俊次代表ら4人が設立メンバーだった。
「アニメとゲーム音楽に特化したレコード会社、アニメの為の主題歌を作りたい、がコンセプトでした」
井上俊次代表はこう語る。
「影山さんがブラジルに呼ばれたあたりから、海外でのアニソン人気を少しずつ実感するようになってきましたね」
ランティスの看板グループであるJAM Projectの影山ヒロノブさんは、私が世界を周り始める何年も前から、“待っている人がいるところには歌いに行く”という精神で、日本人アーティストにとって未知のエリアを開拓してきた。私のしていることは、いわば影山さんの背中を追っているようなものなのだ。
「アニメとゲーム音楽に特化したレコード会社、アニメの為の主題歌を作りたい、がコンセプトでした」
井上俊次代表はこう語る。
「影山さんがブラジルに呼ばれたあたりから、海外でのアニソン人気を少しずつ実感するようになってきましたね」
ランティスの看板グループであるJAM Projectの影山ヒロノブさんは、私が世界を周り始める何年も前から、“待っている人がいるところには歌いに行く”という精神で、日本人アーティストにとって未知のエリアを開拓してきた。私のしていることは、いわば影山さんの背中を追っているようなものなのだ。

「アニソンの質もジャンルも広がってきたと思っています」
そんな状況下、ランティスから次にどんなアニソンが登場してくるか、文化外交の担い手としても楽しみでならない。井上俊次代表に、ランティスの歴史を代表するアニソンを3つ選んでもらった。
「まずは、『あずまんが大王』のOP曲Oranges & Lemonsの『空耳ケーキ』。ランティスの存在やユニークさが最初に認められた作品です。
続いて、『ハレ晴レユカイ』。ファンが次々に自分たちが踊った映像をYouTubeにあげるといった社会現象になりました。
3つめは、『らき☆すた』のOP曲『もってけ!セーラーふく』。高校生がダンス番組で踊っていたり、アニメの領域を超えたなと思いました」
そんな状況下、ランティスから次にどんなアニソンが登場してくるか、文化外交の担い手としても楽しみでならない。井上俊次代表に、ランティスの歴史を代表するアニソンを3つ選んでもらった。
「まずは、『あずまんが大王』のOP曲Oranges & Lemonsの『空耳ケーキ』。ランティスの存在やユニークさが最初に認められた作品です。
続いて、『ハレ晴レユカイ』。ファンが次々に自分たちが踊った映像をYouTubeにあげるといった社会現象になりました。
3つめは、『らき☆すた』のOP曲『もってけ!セーラーふく』。高校生がダンス番組で踊っていたり、アニメの領域を超えたなと思いました」

次々にアニソン業界に革命をもたらしてきた井上俊次代表にも夢があった。それは「ガンダム」の主題歌をランティスで創ること。その夢は「ガンダム」シリーズの最新作「機動戦士ガンダムAGE」のED曲「君の中の英雄」(栗林みな実)で実現した。
またひとつ到達点に達したランティスの動向は、アニメ文化外交を続ける私にとっても目が離せないのだ。
またひとつ到達点に達したランティスの動向は、アニメ文化外交を続ける私にとっても目が離せないのだ。
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※次回からは、モーニング娘。卒業直後に行なった高橋愛へのインタビューをもとに構成。この1年間、高橋愛率いるモーンング娘のライブを追い続けた集大成原稿です。
※次回からは、モーニング娘。卒業直後に行なった高橋愛へのインタビューをもとに構成。この1年間、高橋愛率いるモーンング娘のライブを追い続けた集大成原稿です。
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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