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第36回 高橋愛インタビュー③ 「軸にきちんと日本があれば、海外に持っていけると思う」

3週連続、モーニング娘。を卒業直後の高橋愛へのインタビューをもとに構成した「J Pop Culture見聞録」。今週はその最終回。 10年以上の長期に渡って日本のアイドルシーンを引っ張ってきたモーニング娘。
高橋愛がリーダーをつとめたこの数年間は、韓流アイドルの日本への大量進出という新たな時代と重なる時期でもあった。
圧倒的な勢いの韓流アイドルの攻勢。日本にいると彼らが日本に向かってきているように見えるかもしれないが、海外から韓国を見ると状況は違って見えてくる。韓流アイドルは日本を向いているのではなく、明らかに世界を向いていることがよくわかるのだ。中国でも台湾でも東南アジアでも欧米でも韓流アイドルがパワーを示す状況は変わらない。
こうした状況を、当の日本アイドルはどう見てきたのだろうか、高橋愛に率直に聞いてみた。
「韓流アイドルのクオリティはとても高いと思います。歌もダンスも全部が完璧なイメージがありますね。全体のバランスがとれている。研修期間が長いこともその背景にはあるのではないでしょうか」
高橋愛がリーダーをつとめたこの数年間は、韓流アイドルの日本への大量進出という新たな時代と重なる時期でもあった。
圧倒的な勢いの韓流アイドルの攻勢。日本にいると彼らが日本に向かってきているように見えるかもしれないが、海外から韓国を見ると状況は違って見えてくる。韓流アイドルは日本を向いているのではなく、明らかに世界を向いていることがよくわかるのだ。中国でも台湾でも東南アジアでも欧米でも韓流アイドルがパワーを示す状況は変わらない。
こうした状況を、当の日本アイドルはどう見てきたのだろうか、高橋愛に率直に聞いてみた。
「韓流アイドルのクオリティはとても高いと思います。歌もダンスも全部が完璧なイメージがありますね。全体のバランスがとれている。研修期間が長いこともその背景にはあるのではないでしょうか」
焦りのようなものはなかったのだろうか。
「私自身もK-POPは好きですが、やはり焦りましたよ。たくさん来ているけど、負けてられないなと思いました。私たちには歴史がありますが、看板だけじゃダメだと思いました。もっと努力してクオリティをあげ、苦手な部分があったとしても底を上げておかないと、フタを開けたときに『何これ?』と思われてしまいます」
彼女がそんなふうに考えていた時期と、私がパリでそのライブパフォーマンスにうたれた時期は一致している。アジアから世界へ。一足先に世界へ向かった韓流アイドルと、追う日本。広い視野でみれば、欧米中心に流れてきた歌の世界へのアジア勢の大きな挑戦と見ることができるだろう。日本にとってもそれはけっしてマイナスになることはない。問題は、日本人自身が、新たな視点で海外市場を考え、そこに向かっていくことができるかどうかだ。
「海外に進出したいという想いは強かったです。だから、パリやロサンゼルスでのライブはとても大事に考えました」
そんなふうに高橋愛が思ってのぞんだライブを、偶然にも観ることができたことは幸せだったなと思う。改めて、有料でパリでのライブを実施し、可能性を示したこの公演は日本にとって大きな意味があるものだったと思うのだ。
「日本の良さや音を海外のみなさんにもっと知ってもらいたいです。日本の音ってあると思うのです。軸にきちんと日本があれば、海外に持っていけると思うんです」
「私自身もK-POPは好きですが、やはり焦りましたよ。たくさん来ているけど、負けてられないなと思いました。私たちには歴史がありますが、看板だけじゃダメだと思いました。もっと努力してクオリティをあげ、苦手な部分があったとしても底を上げておかないと、フタを開けたときに『何これ?』と思われてしまいます」
彼女がそんなふうに考えていた時期と、私がパリでそのライブパフォーマンスにうたれた時期は一致している。アジアから世界へ。一足先に世界へ向かった韓流アイドルと、追う日本。広い視野でみれば、欧米中心に流れてきた歌の世界へのアジア勢の大きな挑戦と見ることができるだろう。日本にとってもそれはけっしてマイナスになることはない。問題は、日本人自身が、新たな視点で海外市場を考え、そこに向かっていくことができるかどうかだ。
「海外に進出したいという想いは強かったです。だから、パリやロサンゼルスでのライブはとても大事に考えました」
そんなふうに高橋愛が思ってのぞんだライブを、偶然にも観ることができたことは幸せだったなと思う。改めて、有料でパリでのライブを実施し、可能性を示したこの公演は日本にとって大きな意味があるものだったと思うのだ。
「日本の良さや音を海外のみなさんにもっと知ってもらいたいです。日本の音ってあると思うのです。軸にきちんと日本があれば、海外に持っていけると思うんです」
日本は日本のままでよいのだ。そのことをいちばん教えてくれるのが、海外の日本文化を支持してくれる人たちだ。
「私も小さいときからアニメをずっと観てきました。それが海外でも高い人気なのは日本人として誇らしいし、『でしょ!』って思います。日本人として胸をはれるところです。動きが繊細で、日本らしい良さが出ていて、しかも進化し続けています」
いま世界が「メイド・イン・ジャパン」を強く認識するのは、まちがいなくアニメだ。アニメがあるからこそ、もはや海外で珍しくもなんともない、現地の人による現地の人のための日本ポップカルチャー紹介イベントが無数に存在している。
「私も小さいときからアニメをずっと観てきました。それが海外でも高い人気なのは日本人として誇らしいし、『でしょ!』って思います。日本人として胸をはれるところです。動きが繊細で、日本らしい良さが出ていて、しかも進化し続けています」
いま世界が「メイド・イン・ジャパン」を強く認識するのは、まちがいなくアニメだ。アニメがあるからこそ、もはや海外で珍しくもなんともない、現地の人による現地の人のための日本ポップカルチャー紹介イベントが無数に存在している。

韓流アイドルの世界での興隆は明らかに韓国企業の世界への躍進と密接につながっている。日本アイドルの海外進出の問題は、もはやアイドルだけの問題ではない。
アニメでも同じことが言えるのだが、アニメとかアイドルといったひとくくりで判断するのではなく、その中にある個性を日本人一人ひとりが見据えて、いかにそれを育て、日本経済全体のなかで海外に発信していくかを考えねばならない時期は、すでにとうの昔に来ている。
韓流に遅れをとったかもしれないが、遅すぎることはない。これもまた日本にとって急務な課題といえるのだ。
アニメでも同じことが言えるのだが、アニメとかアイドルといったひとくくりで判断するのではなく、その中にある個性を日本人一人ひとりが見据えて、いかにそれを育て、日本経済全体のなかで海外に発信していくかを考えねばならない時期は、すでにとうの昔に来ている。
韓流に遅れをとったかもしれないが、遅すぎることはない。これもまた日本にとって急務な課題といえるのだ。
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※次回は、ローマで11万人を動員。日本ポップカルチャー紹介イベントROMICS2011の模様をレポート。
※次回は、ローマで11万人を動員。日本ポップカルチャー紹介イベントROMICS2011の模様をレポート。
執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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