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第13回 追悼文~赤瀬川原平氏を偲んで。 私の人生は赤瀬川原平以前以後。(2/3)

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赤瀬川さんとは、その後、「名画読本 日本画編」「日本にある世界の名画入門」と計3冊の書き下ろしを編集者として手がけさせていただきました。本書は、カッパブックスからその後文庫へ。私が編集者からプロデューサーに転じた後も、たくさんの読者のみなさんに読み継がれていきました。編集者冥利に尽きます。
編集者としてもいろいろ学ばせていただきましたが、赤瀬川さんには20代の若造にはもったいないぐらいのいろいろな大人の遊びを教えていただきました。蕎麦屋で日本酒を飲む楽しみ、クラシックカメラのこと……赤瀬川さんと語り合うすべての時間が貴重で、街を歩き、飲み、語るたびに新しい発見がありました。赤瀬川さんに紹介いただく方々も、魅力的な方ばかりでした。

あるとき、赤瀬川さんが飲みながらこんなことを話してくれたことがあります。
「櫻井さん、私の周りの編集者は変わり者ばかりなのですが、変わり者しか私の企画を考えてくれないんですかねえ」
愛すべき最高な変わり者。私はそんな人たちが大好きですし、考えてみればそんな人たちとばかり付き合っている気がします。そんな大好きな彼ら彼女たちには、櫻井さんがいちばん変わっていると言われそうですが、もしそうだとしたら赤瀬川さんに喜んで報告したいものです。
私の仕事はプロデューサーであり、作家ですが、自分の根っこは編集者、さらにいえば赤瀬川さんと本を作らせていただいた編集者だと思っています。私がもし変わった視点をプロデュースや書きものにできていることが少しでもあるとするなら、それは赤瀬川さんとの日々があったからこそでしょう。現在の私の肩書きには付けていませんが、私はやはり生涯編集者なのだと思います。

美術との仕事としての付き合いは、赤瀬川さんとの一連の仕事だけで、その後私にとっては大切な趣味になっていました。そんな日々が20年のときをへて変化したのは、スマイレージの和田彩花との出会いでした。彼女と美術について語り明かすのは、まるで赤瀬川さんとの日々のようです。いつか赤瀬川さんに和田彩花のこと、彼女の本『乙女の絵画案内』(PHP新書)のこと、いまアジアンビートで「浮世絵10話」という浮世絵に関する連載をしていることなどを話そうと思っていましたが、それは叶いませんでした。
4年近く前、和田彩花が美術に興味を持ったことを知り、「赤瀬川原平の名画読本」をプレゼントしました。当時はそんなふうになるとは夢にも思いませんでしたが、後にプロデュースすることになる『乙女の絵画案内』への最初の一歩だったのかもしれません。
赤瀬川さん、ありがとうございます。

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