博多どんたく 用語

博多どんたく 用語メモ
どんたくでは何故“しゃもじ”を打ち鳴らすの? “花自動車”昔は“花電車”って知ってました?
博多どんたくで良く耳にする用語をいくつかご紹介します。
博多どんたくで良く耳にする用語をいくつかご紹介します。


どんたくと言えば“しゃもじ”を叩きながら練り歩くお囃子が印象に残りますが、その起源は、昔、商家の前をどんたく囃子が通りかかった時、そのお囃子の見事な音色に夕食を支度中の商家のオカミさんが浮かれだし、手にもっていたシャモジを叩いてお囃子に加わったことから始まったといわれています。
どんたくには、福岡-博多の街を「花自動車」が巡り彩りを添えます。“花自動車”の原形は、路面電車にさまざまな装飾をほどこした「花電車」。その歴史は明治時代にさかのぼり、西鉄の前身である九州電気軌道(株)や福博電気軌道(株)などが路線の開通式などのお祝いに走らせたという記録が残っています。


松囃子の通りもん(パレード)行列の三福神が個人の家を祝いに訪れた際は、ご祝儀として半紙一束と白扇一本を奉書にくるんで差し上げます。松囃子の祝賀を受けた者が贈る返礼品のことで、これを「一束一本(いっそくいっぽん)」と言い、鎌倉時代以降の武家の贈答の形式で、福岡城に繰り込んでも藩主から渡されるのは「一束一本」でした。これを受けて現在でも松囃子に対して各家や各企業はこの一束一本を三方に乗せて御礼としています。
傘鉾には神の依代となる「だし」を頂に飾り物が飾り付けられています。傘には正絹にめでたい字や絵をかいた6枚の「垂れ」が下げられており、近年は「流」で1本、当番町で1本、博多松囃子振興会が製作した古式傘鉾1本の合計3本の傘鉾を奉納しています。通りもん(パレード)の途中で、この傘鉾の中に入ると厄除けになるといわれています。