マタギキ volume 04 椎木 隆太氏(10/10)
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9. 福岡から全国へ、世界へ勝負をかける為に必要なこと

福岡には、自治体としては最高レベルのチャンスがあると思っています。自治体が真剣に、アジアに目が向いている事は、県内企業や個人にとっても最高の環境だと思います。県の継続的な取り組みの成果で、アジアから見て、「日本でアジアに向けて手を挙げている自治体があるらしい」と、福岡県の旗がだんだん見えてきていますから、その福岡で、ビジネスの成功をしていけば、アジアの企業を引き寄せる機会は多いだろうと思います。その時に、企業も、いかに、目立つ、分かりやすい旗を立ててビジネスを仕掛けてゆくかが問われていくのだと思います。
今後、確実に世界経済に影響力をもつアジアに、動きの遅い大企業が多い東京からではなく、スピード感がある福岡から仕掛ける事は、とても醍醐味があると思っています。その時に、ビジネスプロデューサーとして、夢やニーズがある企業や個人を国を超えて繋げる事ができるドリームリンカーが何人か必要になります。そうやってアジアでどんどん実績を残し、福岡から優秀なビジネスプロデューサーを生み出し、その後、そういった成功を引っ提げた福岡ビジネスマンを、日本中に派遣したら面白いのではと思います。アジアで成功した体験を持ち、アジア中から求められているプロデューサーは、他県からも「のどから手が出る」人材ですから、福岡発のビジネスプロデューサーが日本全国を席巻する絵が見えてきますね。
福岡には、若手のビジネスプロデューサーが絶対的に必要なんです。ほとんどの業界はおっさん連中が多くてなかなか世代交代が出来ずに苦しんでいます。クールジャパンとかPOPカルチャーは若者のモノですから、日本文化を引っ提げてアジアに進出しようとしている福岡には、おっさんプロデューサーでなく、若手のビジネスプロデューサーがどうしても必要なのです。そして、「福岡と組む事が、アジアで成功する第一歩」というブランディングが成功すれば、福岡が、福岡の若者が、この日本を変える事ができると思います。
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