マタギキ volume 06 安藤 竜二氏(9/12)
8.大切な事は「決め打ち」

色々な全国誌、テレビ、新聞などに毎日のように取り上げられていますが、大切なことは「この雑誌のココのページに出たい」と決め打ちすることです。これは、以前、僕が家具のブランドを立ち上げた時に成功した手法です。岡崎の田舎から立ち上げた家具デザインブランド「コンチネンタルスタジオ」が、デザイン業界ですごく有名になりました。全国ファッション誌の「フィガロやアンアン」に取り上げられるようなブランドでした。広告スペースを一切買わずに、毎月、全国のハイファッション誌5~6誌に掲載され、それに伴い僕自身も「注目のクリエイター」として取材されるようになりました。この仕事がきっかけで、今ブランドを立ち上げる仕事をしているんですけどね。
人脈もネットワークもない僕が、実際出来たんです。秘訣は、バックナンバーを買って年間の特集を研究すること。ほとんどの雑誌は年間企画の中で動いていますから、前の年のものを見れば大体特集の流れが分かります。だから狙いが定め易いんです。それと、男と女の本の見方を理解すること。男性は活字を読みます。だから読んだら捨ててしまいますが、女性は眺めます。こういう違いから見て、一回で終了してしまう男性とは異なり、女性は特集の世界観が好きですから何度も見てくれます。ですから女性にターゲットを絞って雑誌掲載を狙いました。どうやって載ろうと思ったら、答えは雑誌に書いてありました。全国誌は「家具を売っている東京のお店」を取材します。わざわざ岡崎まで取材に来る出版社はほとんどありません。コストと時間がかかり過ぎますからね。だから、逆の発想で東京でよく出るお店に僕の家具を売り込めばよかったんです。そこの店員さんと仲良くなってしまえばいいですから(笑)。
こういう小さなことの積み重ねた結果、たくさん取材してもらえるようになりました。あと、ちょっとした裏技は記者の人たちに「晩飯おごるならランチおごれ」です。晩飯は接待で癒着っぽくってイヤラシイじゃないですか。ランチならば健全なじゃないですか。ランチをおごれるぐらい健全で良い関係性がつくれているってことですよ。