マタギキ volume 07 松嶋 啓介氏(3/13)
2. “金なしコネなし経験なし”からスタート

高校を卒業して東京の料理専門学校「エコール キュルネール 国立」でフランス料理の基礎を学びました。学生時代から気になるお店はコツコツとお金を貯めて食べに行っていました。就職活動は、行きたい店・気になった店に直接電話をして、「シェフにヂカギキ」しながらやっていました(笑)。当時から将来を見据えていたと言うと大げさですが、「自分の目で見て、自分の舌で確認しなければ気が済まない」性格でしたからね。
19歳で料理の世界に入って、20歳にはフランスに渡っていました。お金もコネも家も無ければ経験も技術もない状態でしたが、とにかくフランスへ行きました。今考えれば本当に馬鹿ですよね(笑)。ミシュランガイドを見ながら、いろいろ働きたいお店を探して300通を越える手紙を出しました。もちろん、フランス語は分かりませんから辞書を見ながら必死で書きました。それからいろんな店で修行をしました。
フランスでは3つの目標をもって望んでいました。1つ目はフランスで店を持つ事。2つ目はフランスで星を取る事。3つ目はフランス人に認めさせる事です。現在、「KEISUKE MATSUSHIMA」はガイドブックにも掲載され、ニースの観光資源になってますね(笑)。
「何故ニースでお店を出したのか?」というと、ずばり「福岡に似ていたから」です。フランスの南の中心都市であり、山があって海もあります。環境面から考えてとても似ていると思います。「映画祭が行われるカンヌ」や「F1レースが行われるモナコ」に近い事もあり、頻繁にフォーラム等が行われ世界中から人が集まる国際都市です。あと、特に感じる事は「人も同じようにいい加減なこと」ですね(笑)。