マタギキ熊本 村井 眞一氏(3/11)
2. 中退するための大学受験

当時は、野坂昭如さんや五木寛之さんなど早稲田大学の文学部を中退して活躍されている方々がいっぱいいました。かっこよかったわけですよ。担任の先生に相談したところ「早稲田の文学部ならいけるだろう」と言われましたので、高をくくっていました。滑り止めも受けずに、文学部の哲学科しか受験しませんでしたから。結果は、浪人して日大生になりました。まさか落ちるとは思っていませんでしたからね。
大学時代も高校の時と変わらず、ずっとバイトばかりしていました。ただし、スナックでは割りに合いませんでしたから、肉体労働系で稼いでいました。僕らの時代は経済成長期でしたので、トンネル掘ったり、橋かけたりと24時間稼動している仕事がいくらでもありました。1年のうち200日ぐらいは働いていましたね。相当収入がありましたから、親に学費をもらったことがありませんでした(笑)。特待生とまでは行きませんが、学費は免除してもらっていましたから、稼いだお金は、酒と車とバイクと…ほとんど遊びに費やしました。バイクは十数台乗り換えましたし、当時はディスコが流行っていましたら週5くらいで通ってましたね(笑)。