マタギキ 中村貞裕 氏(18/18)
前へ | 次へ
17.ヂカギキタイム

Q:人を巻き込む極意って何ですか?
A:僕の巻き込みの基本は、本当は僕が「ありがとう」と言わなければいけないのに、最終的に巻き込まれた人たちに「ありがとう」と言われるのがコンセプトです。その人たちが何をしたら喜ぶんだろうか、どうしたらこの仕事が終わった時に、巻き込まれたにも関わらず「ありがとう」って感謝してもらえるかということを考え抜いています。あと、あまり一途にならないことです。この人をどうしても巻き込みたいと一生懸命になりすぎると無理やりになりますし、色々なことが重くなっちゃいますから。広い目で見て、機会を見て声をかけるように心がけています。
Q:アイディアやイメージの源泉は?
A:1つはインプットの量です。色々なものを片っ端から直接見ますし、直接見れないものは雑誌やメディアの誌面を通して情報を入れるようにしています。1×100を1×1,000にするように心掛けています。もう1つはアウトプットの量です。仕事でアウトプットするのは当たり前ですが、普段の生活の中でも自分が見たものを伝えることが大切です。情報は喋ることで自分のものになっていきます。実はインプットしているつもりでも、されていないことが多く自分のものになっていません。ソーシャルメディアなどを活用してアウトプットすることで、周りから見ても自分のものになっていきます。あと、大量にアウトプットしている場所には自然と情報が集まりますので、さらに情報の幅が広がっていくメリットがあります。
Q: これからの日本に一言。
A:アジアの中の日本を意識するようになりました。欧米では未だに日本人に対して上から目線なところがありますが、アジア諸国ではリスペクトされることが多くあります。中国、韓国、インドネシアなど、どこの国に行っても熱烈に歓迎されます。台湾からの観光客は昨年の8倍にもなります。LCCの開通で、移動費が5万円から1.5万円になったことにも後押しされ、多くの若者が日本を訪れています。欧米諸国に目を奪われがちですが、沢山の国や地域の方々リスペクトしてくれいることからも分かるように、僕たちはアジアのリーダーシップをとることができる国に生まれています。広い視野を持って同じ地域に住むパートナーとして、単にアジア地域に出店するような簡単なビジネスではなく、アジア地域全体を売って行く、外に向けたビジネスチャンスを共に探っていく時代が来ているように感じます。
前へ | 次へ