[愛魂 vol.24] 花村えい子 ~世界中をポップに魅了する日本発の少女マンガ~(3/3)
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やらないで後悔するより、やって後悔すればいい。

ab:好きな漫画はありますか?
花村:今好きな漫画で言えば、今市子さんの「百鬼夜行抄」。絵が上手なんですよ。そして話が面白い。あの世とこの世の話が多くて。その時々で変わりますけど、今はこの人が好きですね。
ab:影響を受けた方は?
花村:小説ではありとあらゆる方の影響を受けています。例えば吉屋信子さんという昔の少女小説。私の時代は戦争に入ってちょっとした頃で、本がなかったんですよ。こんな綺麗な本なんて勿論なかったですし、ガリ版に刷ったような藁半紙のような、軍国少女の絵が描いてあって、日の丸はちまきして、ほっぺた赤くて。そういう絵が嫌いで小説も軍国物ばっかりだったんですけど、お友達のお姉さんが貸して下さった吉屋信子や川端康成の少女小説、中原淳一さんの挿絵があったんですよ。それにはかなり影響を受けてますね。あの頃は漫画がなかったから、文学少女の端っこにいた感じでした。だからストーリーを作るのが好きなんですよね。
ab:座右の銘は?
花村:「やらないで後悔するより、やって後悔すればいい」という言葉を大切にしていますね。何もしないことに後悔するより、何か動いてみて何かしら出た結果に対して後悔した方が成長があると思っています。
自分の国の文化を大事に守りながら、発展させたらいいじゃないかな。
ab:アジアンビートを見ている若者にメッセージをお願いします。
花村:これからアジアはどんどん発展してくると思うんですよ。だから色んな文化が流れ込むでしょうし、そういう中で自分の国の文化も大事にしながら、外国の文化から色々学んで欲しいですよね。日本には歌舞伎とか古典とか大事にしている部分はありますけど、建物はどんどん外国風にしちゃったじゃないですか。もう少し日本の文化を大事にしてもいいんじゃないかと思います。これから伸びていく国には、当然欧米の文化が押し寄せると思うんですよ。だけど、そこに自分の国の文化を大事に守りながら、良いところを取り入れて、発展させたらいいんじゃないかなぁって思います。どこの国の人も感情は皆一緒なので、垣根を越えて日本とも仲良くして欲しいですね。それを一番お願いしたいです。日本人、優しいですよって伝えて下さい(笑)。それこそ、サムライ魂じゃないけど義理人情厚いし、潔いとこもあるし、結構お手本にしてもらってもいいんじゃないかって思うところありますから(笑)。
(取材日:2010.10.25)
花村:これからアジアはどんどん発展してくると思うんですよ。だから色んな文化が流れ込むでしょうし、そういう中で自分の国の文化も大事にしながら、外国の文化から色々学んで欲しいですよね。日本には歌舞伎とか古典とか大事にしている部分はありますけど、建物はどんどん外国風にしちゃったじゃないですか。もう少し日本の文化を大事にしてもいいんじゃないかと思います。これから伸びていく国には、当然欧米の文化が押し寄せると思うんですよ。だけど、そこに自分の国の文化を大事に守りながら、良いところを取り入れて、発展させたらいいんじゃないかなぁって思います。どこの国の人も感情は皆一緒なので、垣根を越えて日本とも仲良くして欲しいですね。それを一番お願いしたいです。日本人、優しいですよって伝えて下さい(笑)。それこそ、サムライ魂じゃないけど義理人情厚いし、潔いとこもあるし、結構お手本にしてもらってもいいんじゃないかって思うところありますから(笑)。
(取材日:2010.10.25)

花村先生のアトリエで見つけた一コマ
[INFO]
[PROFILE]
花村えい子 / 漫画家・アーティスト

社団法人 日本漫画家協会 理事
東京工芸大学芸術学部 客員教授
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール(フランス)正式会員
■略歴
1959年、貸し本向け単行本・虹に『紫の妖精』を描いてデビュー。週刊マーガレットに連載された『霧のなかの少女』は1975年に『家庭の秘密』というタイトルでTBSでテレビドラマ化。少女雑誌に連載するほか、可愛いイラストがコミック誌の付録やショウワノートなど文房具を飾り、少女たちに人気に。近年はレディースコミック誌に、文芸作品や古典を原作とした作品を発表し活躍している。2007年、パリ・ルーブルにて開催された120年の歴史を誇る美術展に招待作家として作品を出品し、翌年にはパリの有名百貨店でeico hanamuraフェアーが開催された。2009年画業50年を迎え、マガジンハウスより自叙伝「私まんが家になっちゃった!?」を出版。可愛い少女イラストのビジュアルブック「花村えい子のハッピーガールズコレクション」がアスペクトより2010年3月発売された。
■Web Site
オフィシャル http://www.eico-hanamura.com
花村えい子ホームページ http://hanamuraeiko.moo.jp
花村えい子 / 漫画家・アーティスト

社団法人 日本漫画家協会 理事
東京工芸大学芸術学部 客員教授
ソシエテ・ナショナル・デ・ボザール(フランス)正式会員
■略歴
1959年、貸し本向け単行本・虹に『紫の妖精』を描いてデビュー。週刊マーガレットに連載された『霧のなかの少女』は1975年に『家庭の秘密』というタイトルでTBSでテレビドラマ化。少女雑誌に連載するほか、可愛いイラストがコミック誌の付録やショウワノートなど文房具を飾り、少女たちに人気に。近年はレディースコミック誌に、文芸作品や古典を原作とした作品を発表し活躍している。2007年、パリ・ルーブルにて開催された120年の歴史を誇る美術展に招待作家として作品を出品し、翌年にはパリの有名百貨店でeico hanamuraフェアーが開催された。2009年画業50年を迎え、マガジンハウスより自叙伝「私まんが家になっちゃった!?」を出版。可愛い少女イラストのビジュアルブック「花村えい子のハッピーガールズコレクション」がアスペクトより2010年3月発売された。
■Web Site
オフィシャル http://www.eico-hanamura.com
花村えい子ホームページ http://hanamuraeiko.moo.jp
「花村流 生涯ハッピーガールのススメ」発売!

近年は海外からも注目を集め、国内でも矢島美容室や大塚愛のCDジャケットのイラストを手掛けるなど、その活動の幅をさらに広げています。
そしてもうひとつ注目すべきは、画業50年を超えてもなおチャーミングな輝きを放つ彼女のハッピーオーラ。
この本では、彼女が自らの人生を振り返りつつ、可愛く、強く、そしてハッピーに生きる秘訣をすべての世代の女性に向けてアドバイスします。
(ワニ・プラスさんのホームページより転載)
『花村流 生涯ハッピーガールのススメ』 花村えい子
発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス
¥1,300+税
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