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[愛魂 vol.46] 松山洋~ピロシの愛称で慕われる"ドットハックシリーズ"の生みの親~(1/2)

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劇場用3Dアニメーション「ドットハック セカイの向こうに」の監督を務め、「.hack(ドットハック)」シリーズのゲームソフト開発を担う、サイバーコネクトツーの代表でもある松山洋氏。シリーズ累計本数300万本を超える「.hack」シリーズ、「NARUTO-ナルト- ナルティメット 」シリーズなど、福岡を代表するゲーム制作会社のトップであるものの、その素顔は少年そのもの。誰よりも自社の作品のファンであり、仕事の話を語るその眼差しには一点曇りも見当たらなかった。シリーズのファンからも"ぴろし"の愛称で慕われている姿を見ると、普段の監督の姿が目に浮かぶようだった。
前に紹介した"「ドットハック セカイの向こうに」特集"では、語りきれなかった映画の制作の裏話、そして、松山洋という人間の素顔に迫った。

この業界に勝算とチャンスを確信した、だから人生を賭けた。

asianbeat(以下ab):ゲーム会社を設立しようと思ったキッカケは?

松山洋(以下 松山):大学の同級生から誘われたのがキッカケですね。ゲームって総合エンターテイメントで、自分がやりたいと思っていた仕事ができるのがゲームだったんです。しかも、進化のスピードも速い。業界を調べてみると、アニメ、映画の業界って100年以上の歴史があるんですけど、ゲーム業界って当時で15年、今でも30年の歴史しかないんですよ。それなのに、この進化ですよ。ということは、たくさんの勝算とチャンスがあると確信したので、人生を賭けてこの業界で勝負しようと決めました。16年前、当時26歳でした。

ab:その時から映画監督になることも考えていたのですか?

松山:はい。私は、ゲームに拘らずにエンターテイメントという業界で仕事しようと思ってましたので。だから、ゲームという定義に捉われず、好きなことをやらせて頂いています。
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ab:ゲームを作る過程と映画を作る過程での違いはありますか?

松山:はい、全然違いますね。例えば、アニメーションの場合、一般的にはまず企画書が出来上がります。ここはゲームの世界も一緒なんですけど。その次に脚本、絵コンテ、原画、レイアウト、動画、着彩をやって仕上げていくんですけど、全部担当している人が違うんです。脚本は脚本家、原画は原画担当の人が書いているから、途中でおかしいと思っても戻れないんです。ところが、ゲーム会社って一人でいくつもの作業を兼務していますから、作業が終盤であっても気に入らなければ遡って直します。だから、そういう作業に慣れていて、一般の映像制作だったら呼び戻しの作業はありえなんですけど、今作は行いました。

関わっている人全員が同じ情報を持たなければ、いい作品はできない。

ab:映画「ドットハック セカイの向こうに」でこだわった点はどこですか?

松山:ゲームを制作する時もそうなんですけど、それぞれのキャラクターのプロフィールまであらゆる設定を細かく決めました。この映画には、国内外のクリエイターをはじめ、制作には450人の方が関わっているので、みんなが同じ情報を持たないといけないと思いました。普通、ここまで120分の映画で設定する必要はないんですけどね。

ab:具体的にはどんな設定ですか?
松山:例えば、劇中には出てきてはいないそらちゃんのお父さんは、アルゴス社という家電メーカーに勤めています。そらちゃんのおじいちゃんからすると、ただでさえ自分の娘(そらちゃんのお母さん)を奪った憎き男なのに、そらちゃんが生まれたにも関わらず、その男は東京で単身赴任をしているわけですよ。だから、なおさらハイテク嫌いになったんです。だから、おじいちゃんは、そらちゃんにゲームを禁止していたんです。
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ab:なるほど……
松山:さらに、そらちゃんが子供時の話なんですが……。可愛がっていた犬が死んじゃったんですけど、その犬の名前が「まことさん」なんです。その時、単身赴任から戻ってきたお父さんがそらちゃんに買ってあげたのが、「まことさん」というサーバーロボなんです。だから、そらちゃんにとって、まことさんは特別なんです。そういうバックボーンを設定しているんですよ。普通はそこまで設定って作らないんですけど、制作チーム全員が理解していないと良いモノって作れないと思っているので。全部を説明する必要はないんですけど、こっちの方が、作品に説得力が増すんですよ。今回の映画も語らずとも伝わる情報はあると思います。ただ、同時に語りすぎてもいけないんですよね。映画は一時停止ボタンもないから、ずっと映画館で映像を見せ続けられるわけじゃないですか。なので、テンポが凄く大事なんです。気持ちよく情報を与えて、できるだけ小さな「?(ハテナ)」をお客さんの中に生まないこと、もし疑問が出てもすぐに解消してあげるってことを意識しました。
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