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第25回 3Dライブに香港、台湾のファンが熱狂。初音ミクはなぜ人の心をつかむか
2012年10月2日、香港のKITEC Star Hallで、昼夜2回それぞれ約3000人のファンを前に初音ミクのライブが行なわれた。
バンドによる生演奏をバックにしての3Dホログラフィによるミクライブは、これまでに東京3回、シンガポールとロサンゼルスで各1回しか開催されておらず、この香港、続く台北でのライブはファンにとって待望のライブだった。上海や広州など中国からも多数のファンがミクのライブに詰めかけた。
これまでタイミングが合わず、私自身も初体験だったのだが、聞きしに勝るとはまさにこのためにあるのではと思えるライブだった。
曲が終わり、新たな衣装を着たミクが登場するたびに、巡音ルカや鏡音リン&レンといったミクの仲間たちが登場するたびに会場からわきあがる歓声と雰囲気は、まさに私が少年時代から何百回と観てきたライブと何も変わることはなかった。そして、とびっきり素晴らしいライブを観ているときと同じ気持ちだった。
日本はなんてユニークな国なんだろう。香港で海外の若者たちと一緒に観たせいもあるだろう。そのことを痛切に感じた。
世界のだれもしていないことをする国。考えもしなかったものを創り出す国。1億人もの人がユーラシア大陸の端の島国で暮らすという、世界でも稀な地理学的環境にある日本が、自らの矜持として守るべきものはそのクリエイティブの精神だと私はずっと思ってきたが、初音ミクのライブはまさにその象徴と言うことができるだろう。
だからこそ、世界の若者たちの心を初音ミクはがっつりとつかんだのだと思うのだ。
バンドによる生演奏をバックにしての3Dホログラフィによるミクライブは、これまでに東京3回、シンガポールとロサンゼルスで各1回しか開催されておらず、この香港、続く台北でのライブはファンにとって待望のライブだった。上海や広州など中国からも多数のファンがミクのライブに詰めかけた。
これまでタイミングが合わず、私自身も初体験だったのだが、聞きしに勝るとはまさにこのためにあるのではと思えるライブだった。
曲が終わり、新たな衣装を着たミクが登場するたびに、巡音ルカや鏡音リン&レンといったミクの仲間たちが登場するたびに会場からわきあがる歓声と雰囲気は、まさに私が少年時代から何百回と観てきたライブと何も変わることはなかった。そして、とびっきり素晴らしいライブを観ているときと同じ気持ちだった。
日本はなんてユニークな国なんだろう。香港で海外の若者たちと一緒に観たせいもあるだろう。そのことを痛切に感じた。
世界のだれもしていないことをする国。考えもしなかったものを創り出す国。1億人もの人がユーラシア大陸の端の島国で暮らすという、世界でも稀な地理学的環境にある日本が、自らの矜持として守るべきものはそのクリエイティブの精神だと私はずっと思ってきたが、初音ミクのライブはまさにその象徴と言うことができるだろう。
だからこそ、世界の若者たちの心を初音ミクはがっつりとつかんだのだと思うのだ。
香港に続いた台北でのライブシーンの数々






©SEGA/©Crypton Future Media, Inc. Graphics by SEGA/MARZA ANIMATION PLANET INC. Organized by MIKUPA Overseas Partnership
とっておきのファッションやコスプレで訪れたファンたち


コンビニエンスストアのキャンペーンにも初音ミクがつかわれたり、新聞で特集記事が組まれたり、誕生から5年、初音ミクは日本中の人が知る存在になってきた感があるが、世界の多くの若者たちは、もうずっと前から日本が生みだした初音ミクという財産の価値に気づいてくれていた。
私もその中に混ざった香港の3000人の若者たちは、みな笑顔だった。今日という日が嬉しくて仕方がないという顔を満面に浮かべて、ミクに声援を送っていた。
世界がお互いを理解しあうのがいかに大変かは、世界中の人たちが否応なく感じていることだろう。
だからこそ私は文化の力を信じている。そして、初音ミクを愛してやまない若者たちが作りだす将来の世界を。
日常レベルでの価値観の共有。そのための方法はいくつあってもかまわないと思うし、初音ミクのライブに集まった人たちは、大なり小なりそのこと感じていたと思うのだ。
ああ、この場に来られてほんとうによかったな。香港の初音ミクライブで私が感じた想いを、少しでも読者のみなさんと共有できれば幸せである。
私もその中に混ざった香港の3000人の若者たちは、みな笑顔だった。今日という日が嬉しくて仕方がないという顔を満面に浮かべて、ミクに声援を送っていた。
世界がお互いを理解しあうのがいかに大変かは、世界中の人たちが否応なく感じていることだろう。
だからこそ私は文化の力を信じている。そして、初音ミクを愛してやまない若者たちが作りだす将来の世界を。
日常レベルでの価値観の共有。そのための方法はいくつあってもかまわないと思うし、初音ミクのライブに集まった人たちは、大なり小なりそのこと感じていたと思うのだ。
ああ、この場に来られてほんとうによかったな。香港の初音ミクライブで私が感じた想いを、少しでも読者のみなさんと共有できれば幸せである。
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執筆者:櫻井孝昌氏プロフィール

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※次回は、日本の声優の魅力についてクローズアップ
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